漫画『かくしごと 1巻』
『絶望先生』からドハマリした久米田康治先生の新作。
ここ十年ぐらいでよく見るようになった父子もの、と表現してしまうとなんだか陳腐だが、
業界ネタと時事ネタにチラリと垣間見えるハートフルさのさじ加減は個人的に好み。
前作『せっかち伯爵と時間どろぼう』は『勝手に改造』を彷彿とさせられる不条理ノリで、
1巻だけ買ってはみたもののあまりハマれなかったが、
本作は購読していこうと思った。
映画『CABIN』
普段はホラーは好んでは観ないのだが、同僚の勧めもあって観てみた。
馬鹿な若者たちが人里離れた別荘へバカンスへ。しかし、そこには恐るべき秘密があり・・・
というホラーの定番シチュエーションを逆手にとった作品。
いわゆるホラーっぽさやバイオレンスっぽさは割と控えめで、
「なるほどそうくるかー」という感心とクスッと笑える場面の方が多かった気がする。
ただ、そういうものとして聞いた上で観たということもあるし、
作中でもかなり初期から「舞台裏」が見えるような作りだったので、
いわゆるサスペンスとしての「驚き」はないかも。
漫画・アニメ『僕だけがいない街』
いやー、面白かった。
意外と現代と過去との絡みが薄くて個人的には拍子抜けだったりはしたけど、
忘れてしまった過去、取りこぼしてきた友情を取り戻す物語にはかなりグッと来た。
漫画を読んだ上でアニメを見ると、上手く尺に合わせてアレンジしたなーと思う。
特撮『仮面ライダーアギト』
『クウガ』観たからには、ということで。
前作が現代風にアップデートされた王道だったのに対し、
本作では複数のライダーがそれぞれの立場なりに苦悩し時に対立する物語となっている。
特にライダーになろうとする者・氷川=G3あたりのキャラ設定は秀逸で、
初期は演技に不安感もあったものの、物語が終盤になるにしたがってついつい応援したくなってしまった。
「人類の進化としての超能力」みたいなバックグラウンドも、昔のアメリカのSFのようで趣向にあっていた。
一方で前作から引き継いだフォームチェンジ要素については、
あまり物語的な脈略もなく使われてる感じがあって勿体無いようにも思えた。
あと最初期の遺物はもうちょっと物語的に活かしても良かったんじゃないかと思う。
小説『マルドゥック・フラグメンツ』
『スクランブル』の前日譚や最後の戦闘をボイルド側から描いた短編など。
それなりに楽しめた気はするんだが、やはり絶対的な量が少ないこともあって一冊としての印象は薄いかも。
漫画『波よ聞いてくれ 2巻』
ハイテンポに繰り出される小ネタもラジオDJという題材もめっちゃ好み。
ジェットコースターのような展開に引き込まれる。
小説『マトリョシカ』
電子世界を舞台とした、タイトルどおり入れ子構造をテーマとした物語。