そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

書評「Webエンジニアのためのデータベース技術[実践]入門」

Web系ベンチャー、ソシャゲSAPと実務経験をしていく中で、データベース周りに課題を感じる機会が少なからずある。

データベース周りにももう少し知識付けないといかんなと思い本書を読んでみた。

(正確にはだいぶ前に購入したのだが、なかなか手を付けられてなかった)

Webエンジニアのための データベース技術[実践]入門 (Software Design plus)

Webエンジニアのための データベース技術[実践]入門 (Software Design plus)

  • 作者: 松信嘉範
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2012/03/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 20人 クリック: 486回
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本書の一章でも述べられていることだが、学生の頃にデータベースに興味を持つことは難しい。

いわゆるプログラミングとは違って単体で何か動くものが作れるわけでもなく、また授業の演習や小規模な卒研レベルではそれほどきっちりしたテーブル設計をしなくてもなんとか動いてしまうため、データベースの重要度を実感できる機会はまずない。


どうしても新しい言語だったりフレームワークの使い方といった、派手さのある分野に目が行きがちになってしまう。


しかし、実際の業務である程度大きな規模のデータを扱うようになってくると、否が応にもデータベースの知識が必要となってくる。

正しくインデックスを用いなければまともに動かなくなるし、適切なデータモデリングを行わなければ実装時には問題無くとも後々に使いづらくなってしまう。





さて、本書はどのような内容かというと、データベースがなぜ必要かや現在主流のRDBMSがどのように動いているかといった概要から、大規模なサービスでは必ず目にすることになるShardingやReplicationについてもどのようなものかまで平易な文章で述べられている。

いわゆる具体的な問題解決のためのTips集ではないが、課題を解決するためにはどのようなことに注視すべきか理解するのに役立つ内容となっている。



理想は学生の頃にプログラミングを学ぶのと並行してこのような書籍を読んでおくと良いと思うが、社会人数年目の新人がデータベースを意識してシステムを組むため、またなぜ今そのような構成になっているか理解するために読むのにも調度良いと思う。


目次
第1章 データベースがないと何が困るのか
第2章 インデックスで高速アクセスを実現する
第3章 テーブル設計とリレーション
第4章 SQL文の特徴とその使いこなし方
第5章 可用性とデータの複製
第6章 トランザクションと整合性・耐障害性
第7章 ストレージ技術の変遷とデータベースへの影響
第8章 データベース運用技術の勘どころ
第9章 MySQLに学ぶデータベース管理
第10章 MySQLのソースコードを追ってみよう
第11章 データベース技術の現在と未来
第12章 ビッグデータの時代のデータベース設計


Webエンジニアのための データベース技術[実践]入門 (Software Design plus)

Webエンジニアのための データベース技術[実践]入門 (Software Design plus)

  • 作者: 松信嘉範
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2012/03/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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