そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

「アイアン・スカイ」観たよー

普段はあまりコメディを積極的に観たりしないのだが、評判良さそうなので借りてみた。

アイアン・スカイ [DVD]

アイアン・スカイ [DVD]

そんなこんなでネタバレあり。


ナチス宇宙軍の逆襲!「アイアン・スカイ」予告編1 - YouTube


ナチス宇宙軍の逆襲!「アイアン・スカイ」予告編2 - YouTube


あらすじとしては、第二次大戦後に密かに月面の裏側に逃れたナチスが地球を侵略しに来るが、先遣隊がアメリカの大統領選の広報担当として抜擢されうんぬんかんぬんという話。

ナチス関係のオカルトネタの中でもひときは馬鹿らしい月面基地を使っているあたりが引きとして素晴らしい。



内容は選挙戦に何億ドルもかける馬鹿らしさとか、戦争を票を伸ばす好機と捉えてるところとかの全編政治ネタのブラックジョーク。

個人的はNYが侵略された際の国際会議での
アメリカ「どこの差し金?」
ロシア「うちじゃない」
インド「うちじゃない」
中国「うちじゃない」



北朝鮮「あれは我が将軍様が直々に設計しt「「「ハイハイ黙っててね」」」

の流れとか、

宇宙戦艦 ジョージ・w・ブッシュ

あたりのネタには最高に笑わせられた。

やっぱり北朝鮮は口先だけだと思われてるんだなとか、日本もなんだかんだ言って軍事力保持してるんだろーな感じとか、どこの国も自国は弱腰外交に見えるんだなーといった率直な感覚が窺い知れて面白かった。





さて、そんな感じで10分に一回は笑えるようなコメディ作品ではあるのだけれど、しかしシリアスなラストの展開に見るように、切実なテーマ性も垣間見えるのが興味深い。

ナチの二人が選挙公報として受け入れられてしまうあたりは、口先だけのキレイ事を突き進めていった政治は独裁と何ら変わらないという皮肉だし、ヘリウム3を巡っての争いや宇宙戦艦あたりは先の石油をめぐる戦争のメタファである。

ナチと現代の世界政治を並び立たせることで、結局のところ戦後60余年たっても変われない覇権主義や大国の高慢さを皮肉っている。





そんなこんなで、普通に観ていても面白いし深読みしても面白い、それに意外と映像も頑張っていてナチスのアナログなSF兵器も観てて飽きない、そんな万人にオススメできる作品だった。

アイアン・スカイ Blu-ray 豪華版(初回数量限定生産)

アイアン・スカイ Blu-ray 豪華版(初回数量限定生産)



これまであんまり注目して来なかったけど、「宇宙人ポール」とかもなかなか面白かったし、「SFコメディ」というジャンルはなかなか僕の趣向に合うかもしれない。

宇宙人ポール ブルーレイ+DVDセット(デジタルコピー付) [Blu-ray]

宇宙人ポール ブルーレイ+DVDセット(デジタルコピー付) [Blu-ray]