正月の先行1話見て緊張感のない展開にテンションがダダ下がって積んでたんだけど、たまに面白いってな感想を見かけるので遂に消化したった。
パッチワーク感
本作は見ていて、どうも過去の作品の美味しいとこを寄せ集めたような印象を受けた。
と当たりそうな要素を詰め込み、更にあまりにも狙いがハッキリしてる「カップリングシステム」を突っ込んだ作品。
なんというか狙いすまして投げ込みました感が溢れてる。
ただねぇ・・・1クールしかないせいもあるのだろうけど、どうもどの要素も今ひとつグッと来なかった。
キャラは結構な人数出した割に話を動かす上で重要なのは主人公+相棒と敵方のヒロイン+ライバル+隊長ぐらいなもんで、あとは居てもいなくてもって動きしかしなかった。
艦長に関しても「やる時はやる」描写がハンパであまり有能に感じられない。(ロボアニメって性質上、有能な指揮官をちゃんと描くのは難しいだろうけどさ)
その他のギミックもそこまで有効に作用してたかというとちょっと微妙なような。
感情移入するには厳しいキャラクターたち
まずもって受け付けなかったのが主人公周辺のノリ。
大雑把にいえば「異世界召喚もの」といえる世界観の割に主人公はやたらと早く適応しちゃうし、かといえば艦の周りの人たちもあっさり受け入れてしまう。
僕はこの手のロボアニメって主人公の「戦う動機」をどう作るかが面白いポイントだと思っているのだけど、その辺すっとばして普通に戦闘に参加するようになっちゃうのがノれない。
そして、お前らどこのシロー・アマダだよってな感じに敵との恋愛劇を繰り広げられると正直見ててしんどくなってくる。
曲がりなりにも軍隊なのに身元の怪しい奴を普通に最新鋭機に乗せて、そこまで勝手許すのはどうなのよと。
カップリングシステムよく分からん
そして、やたらと主人公と周囲のキャラの適応が早いわりに、相棒であるディオとの確執はやたらと長く引っ張る。
が、キャラ的に対立させる割にはカップリングシステムはほとんど障害なく使えてしまう。
初対面からカップリングしておきながら後になって「気持ちが合わないとシステムが使えない」という謎設定が出たり、「安全のための時間制限」がいつの間にか関係無くなったり。
話の構図上、もっと同調するのに四苦八苦しなきゃいけないギミックなんじゃねーの?と思うのだけど、1クールだから仕方ないのかもしれない。
個人的には旧型機で記憶共有するのをもっと早い話数で使っとけば話の構成がスムーズだったのにって気がする。
タイムループ、か?
本作もう1個の大きなギミックがタイムループ。
ヒロインであるヒナがなぜ「現代」に来たか、なぜ「未来」で消失したか。
冷静に考えると作中で言われてるような「ヒナだけが同じ時間を繰り返し…」って話ではないし、別に「出生の秘密」自体は明らかになってないわけで、なんで説得されてるんだかよく分からん。
最終回も別にヒナが追うんじゃなくて青葉が追ってれば全てが綺麗に収まったんじゃねって気がする。
あと、ヒナが追わないと青葉は未来に来れないから、青葉はホモ的な台詞吐く暇もなく消失してないとおかしくね?って気が。
そんな感じで個人的には戦争ものとしてもSFものとしても戦闘メカものとしても楽しめず、結局は最後まで面白さが分からなかった。
残された要素(ヒナの出生とか青葉がいるわけとか)が二期で消化されるとしても、ちょっと見る気力は沸かなそう。
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今にして思えばだけど、ヴヴヴって設定"は"面白かったと思うんだよな。
イマイチ活かされなかっただけで。