そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

最近読んだ本とか

最近読み終わった『気分はもう戦争』、『越天の空 』上巻、『Self-Reference ENGINE』の感想とか、今見てるロボアニメ『M3』『アルジェヴォルン』『アルドノア・ゼロ』についてとか。

気分はもう戦争

気分はもう戦争 (アクション・コミックス)

気分はもう戦争 (アクション・コミックス)

中ソ戦争が勃発した架空の198X年が。

日常からの逃避、思想的理由、職業。

様々な理由から「戦争」に心を惹かれる人たち。

そして暗躍する米国。


恐らく意図的に排除したのであろうが、「反戦」でもなければ「お国のため、正義のため、平和のため」でもない、ただただ「大きな意思」と「小さな意思」が動き回って戦争という事象を構成するという淡々とした描き方は新鮮で面白かった。

生まれる前の作品ということもあって単語レベルで分からないネタが結構沢山有り、時々Wikipediaを引きながらという感じだったが、このへんの近現代史って学校教育じゃ全然習わなかったということにある種の危機感を感じた。

『越天の空』上巻

越天の空 (上)

越天の空 (上)

国土を奪われ、空中空母「八洲」を仮の都とする日宇皇国。

超人的な技量を誇る操縦士 飛天、底知れぬ姫 焔宮、そして各国の思惑。

焔宮はこの国をどこへ導こうというのか。そして、飛天は・・・


第一次世界大戦時のような航空機が舞う世界を舞台とした架空戦記

上巻ということで一通りのキャラと国、歴史の紹介がなされ、また各国の思惑が朧げながら見えてきた所で下巻へ続く。


ラノベ的なあざとさが幾分鼻につく所もあるが、各国有力者のキャラ造形の丁寧さには感心させられる。

各国を巻き込みウルティアとの全面戦争へともつれ込むのか、というところで上巻は終わるのだが、しかしそうストレートには進まなそうな所が面白い。

次巻は9月発売予定とのことなので楽しみ。

Self-Reference ENGINE

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)

円城塔氏のデビュー作。

時空の壊れた世界を舞台とした短篇集。


我々の思考は当たり前だが時空の流れに囚われている。

原因があり、作用があって、結果ができる。

しかし、その前提が壊れたとしたら?

いわば自己参照プログラムのようなこの物語構造は、人間の想像力への挑戦といえるかもしれない。


正直なところ文章的に読み難い部分もあり、また理解力が追いつかない部分もあって素直に「面白い」と感じられたわけではないが、この世界の原則を突き崩していく想像力の逞しさにはひたすら興味をそそられる。

雰囲気としては『言壺』や『アンブロークンアロー』に近いものがあるかもしれない。

『言壺』感想 - そんな今日この頃でして、、、

2013年に読んだSF小説 - そんな今日この頃でして、、、

また、言葉の力と物語の作用、無限の意味を含むカオスなど、『屍者の帝国』に繋がるモチーフを見出すことができる。

『屍者の帝国』読んだよー - そんな今日この頃でして、、、

『M3 〜ソノ黒き鋼〜』

M3~ソノ黒キ鋼~ Blu-ray BOX 1

M3~ソノ黒キ鋼~ Blu-ray BOX 1

今のところ12話まで消化。

エヴァラーゼフォンファフナーみたいな感じ。

アクション描写弱いとかキャラの行動原理がピーキー過ぎるとかで世間的にあまり人気出ないのは分かるが、謎が徐々に明らかになってく世界の秘密や容赦無い展開は個人的にはかなり琴線を揺さぶられる。


追記:16話までみた

ツグミ+ササメ+ミナシのバックグラウンドが分かってより面白くなってきた!

セカイ系ロボ+伝奇ホラーというかなり狙いすました作りで、90〜00年代のアニメが好きなおっさんホイホイなんだなーと個人的に納得。

なるほど受け付ける層が偏るわなー。


前半のED気になるなと思ったらヴォーカルは『東のエデン』とか『C』とかの解散したSchool food Panishmentの人なのね。

取り敢えず買った。

TVアニメーション「M3~ソノ?キ鋼~」EDテーマ ego-izm

TVアニメーション「M3~ソノ?キ鋼~」EDテーマ ego-izm

ノイタミナ感はんぱないけど、フルで聴くとちょっと変化あって興味深い。

『白銀の意思 アルジェヴォルン』

白銀の意思アルジェヴォルン 第1巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]

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7話まで。

雑魚機のデザインは割と好きなんだけど・・・

戦場描写がヌルすぎて全然緊迫感が伝わってこないし、やたらキャイキャイしてるキャラクターにも共感できない。

アクションも今のところ「圧倒的な運動性能をもつ主人公機が敵の雑魚機の銃弾を跳ね返しつつ殴る蹴る」という感じで然程面白くもない。

こっから果たして面白くなったりするんだろうか。

『アルドノア・ゼロ』

こちらも7話まで。

特殊能力を持つ敵ロボを相手に、量産機(しかも練習機)に乗った主人公機が戦略で対抗するロボット異能バトル。

いや色々ツッコミどころがあるのは間違いないんだけど、ロボットプロレス作品としては十分面白い。

ただ、主人公格キャラ以外がひたすら無能でしかない(特にマリト大尉は加持さん的ポジションなはずなのにヘタレにしか見えない・・・)のと、どう考えても一番最初の敵が一番強そうに見えてしまう感じが気にかかる。


もう一人の主人公であるスレイン君が動き出したので、ストーリー的には今後大きく動きそうで楽しみだが、異能バトルとしての面白味が段々下がってきてる感じがするので、今後もっと突飛で「どうやって倒せばいいんだ・・・」な(それこそ瞬間移動とか時を止めるとか)機体が出てくるのを期待したい。