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そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

小説『機動警察パトレイバー』感想

おそらく出版社側の図らいだと思うのだけど、 Kindle本でたまにシリーズものが合本版という形で販売されていたりする。

Kindleにはシリーズものをまとめて表示する機能が無いため、 このような形でまとめてくれるのはありがたい。

いちおう手動でコレクションを作成することはできるのだが、冊数が多いと結構面倒くさいしね。


そんなこんなで今回読み終えたのがパトレイバー。

映画版第一作目のノベライズである 『風速40メートル』に篠原の父との対立の理由を描いた『父の息子』、 熊耳の香港時代を描いた『香港小夜曲』や後藤隊長の過去が明らかになる『ブラックジャック』などが収録されている。

キャラクターのバックグラウンドを描く、シリーズの補完といった位置づけだろうか。


特に印象深かったのはやはり、二巻分の分量を割かれ最後に配置された『ブラックジャック』。

かつて「剃刀」とあだ名された後藤が、なぜ特車二課へと左遷されることとなったのか。

原因となった、とある事件。

その真相に迫る中で、泉野明は「レイバー大好きっ子」ではない、「警察官としての自分」と向き合うこととなる。


ロボットもの、リアルSF、都市論、組織政治、バブル期の空気感・・・etc

パトレイバーという作品の魅力は多面的であり、 またそれがごった煮的に存在すること自体が魅力ではあるのだが、 この作品では特に仕事ものとしての側面が大きくでているように思う。

なんのかんのでOVAからTVシリーズ、映画三本に漫画版と本シリーズはだいたい抑えているが、 それぞれ設定や描き方に微妙な違いはあるがそれぞれ面白いですな。

機動警察パトレイバー 文庫版 コミック 全11巻完結セット (小学館文庫)

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機動警察パトレイバー NEW OVA BD-BOX [Blu-ray]

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さて、ここまで来ると関連作品を全部追いたくなってくるもんで、 次は押井監督の著書の映画二作目のノベライズである『TOKYO WAR』や実写Next Generationの原型となった『番狂わせ』あたりだろうか。

TOKYO WAR MOBILE POLICE PATLABOR

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番狂わせ 警視庁警備部特殊車輌二課

番狂わせ 警視庁警備部特殊車輌二課

今回小説を読んでいて思ったことだが、この作品からは「バブルの空気感」みたいなものを色濃く感じる。

レイバーという巨大機械が一挙に社会に浸透するという舞台設定や バビロンプロジェクトのような途方も無い都市計画に、 そこはかとなくバブル景気というバックグラウンドを感じるのだ。

翻って、バブルの残り香すら消え去った頃に描かれた『パトレイバー』がどのようなものなのか、 レビューは芳しくないものの『番狂わせ』には非常に興味をひかれるのだ。