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そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

実写版『GHOST IN THE SHELL』感想

ここ4・5日ほど風邪でダウンしてて、こういうちょっとした体調の治りの悪さに30代みを感じる・・・ 熱や頭痛は無いんで瞬間風速的な辛さはそうでもないのだけど、 じんわりした気持ち悪さや全身の筋肉痛がずっと続いてほんと何も行動できない。

歳をとるごとに着実にガタが来てる感じがあって、 早くブレインマシンインターフェースが普及した未来が来ないかなーと妄想してしまう今日この頃。

The Art of Ghost in the Shell

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さて、そんなサイバーパンクの代表作たる『攻殻機動隊』の実写映画版『GHOST IN THE SHELL』がついに本邦でも上映になったということで、 体調が回復したタイミングを見計らって観に行ってみた。


予告映像だとコスプレ感あって辛いかなーとも思っていたんだけど、 そこは流石のハリウッドの技術とスカーレット・ヨハンソンという素材の絶対的な良さもあって案外気にならなかった。

全体としては過去の作品を忠実に実写化した映像で構成される。

押井監督の『攻殻機動隊/Ghost in the shell』をベースとしながら、

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 [Blu-ray]

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神山監督の『S.A.C.』や『2nd GIG』の要素、

原作漫画の仏教めいたモチーフなどが組み合わされている。

攻殻機動隊(1) (ヤングマガジンコミックス)

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で、これが「インスパイアされた表現」とかそういうレベルじゃなくて本当に「そのまま実写に置き換えた」感じなので、 シリーズファンなら何度も「あ、これは・・・!」という既視感に襲われる。

これを旧作へのリスペクトと受け取ることも出来なくはないが、裏を返せばシリーズの楽しみの一つであった映像表現の目新しさというものが本作では感じられなかったとも言える。

そもそもサイバー表現もCGワイヤーアクションももはや見慣れたものであり、 全体としては残念ながら映像的な快感には乏しかった。

マトリックス (字幕版)

マトリックス (字幕版)

(今にしてみると『Matrix』て「やりたい事」と「出来る表現」のバランスの取り方が本当に上手かったなーって思う)


さて、先に述べたようにヴィジュアル面では再現度が高かったのだけど、 物語の方はというと・・・個人的には無いなぁという感想。

なんというか全体的にフェチズムが感じられないのだ。

たとえばゴミ収集車のくだりを取り入れるなら無意識に協力させられてしまう感じとか偽の記憶だと気付いても消せない感傷の哀愁とかが面白い部分だったと思うし、 少佐のキャラクターにしても出自にしろ肉体にしろ何一つ頼るところも帰属すべきところもない絶対の孤独にあって苦悩しながらも己の力で居場所を作り出すような力強さが彼女の魅力だったと思うんだ。

そのあたりのSF的な面白味がガッツリ損なわれしまっているのは残念というより他ない。

というか、そういうSFうんぬん以前に「え、君たち仮にも警察組織だよね?」とツッコミを入れたくなる場面がいくつもあったのが観ていて辛かった。 物語の〆もそれでめでたしめでたしにしちゃって良いの?っていう疑問が残る。

使いたい映像表現がまず先にあって、 それに対して物語を間に合わせた感じに見えてしまった。


そんな感じで、 映像的にはそれなりに凄いものだったはずなんだけど「想像を超えない」し、 全体的に「出来の悪いコラージュ」という以上の印象を抱けなかったというのが感想となる。

攻殻機動隊小説アンソロジー

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