そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

「楽しさ」を受容する回路

 先日↓みたいなまとめが上がってて、個人的に色々思うところがあって久々に雑多な文章を書いてみたくなった。

仕事して寝るだけの「趣味を持たない人」と過ごして分かった、「物事を楽しむ」ことを無価値だと思っている人の存在 - Togetterまとめ

割と分かる。うちも教育熱心な親だったから親元離れるまでは「楽しいこと」自体にどこか後ろめたさを感じる感覚があった。でもそういう「楽しさ」を受容する回路って自分を動かす上ですごく大事だと思うんだよな。

2017/05/14 13:39

 「ボーッとするのも趣味」とか「趣味を持つべきなどと押しつけるのは傲慢」とかいうコメントもあったけど、それは元の話とはちょっとずれてて、そういうことじゃなくて世間には「楽しさ」そのものに価値を見いだせない人がいるというところが趣旨なんだと思う。


 かくいう僕も今でこそこのブログで示されるように趣味人ではあるけど、幼少期は教育熱心な家庭でどこか「楽しさ」そのものにどこか後ろめたさを感じてしまうような雰囲気があった。

 たまにネットで話題になるようなちょっとドン引きしちゃうような猛烈な家庭環境ほどではないけれど、週5日は習い事で埋まっていて、親は子供は友達とは勉強の話だけをしているべきと思っているような抑圧的な家庭だった。当然のごとく流行の玩具も漫画も炭酸飲料も禁止なわけで、子供の頃は周囲と話が合わず何度もわびしい思いをしたものだった。

 そんな子供の娯楽というものに理解のない環境で育ったせいか、どこか「楽しい」という気持ちそのものに何か悪いことをしているような感覚が生じていて、今にして思えば「良薬は口に苦し」が勢い余って「苦くなければ薬では無い」というところまで倒錯していたのだと思う。


 親の薦めるままに高専に進学してしまって今ひとつ興味を持てない専門教科に馴染めない寮生活で苦しい5年間を過ごしたり、反動で大学大学院では投げやりな生活をしたりもしたけれど、でも親元を離れた環境の中で自分なりに楽しいと思えるものを見つけられた。

(最近よく就職率の良さからの高専ヨイショな言説を見かけるけど、当人なりにモチベーションが持てないとあの年齢で5年間は結構キツいと思うのだ。あまり軽率に選択しちゃいけない。)

 僕はウェブというものが技術的にも文化的にも好きで、それを職にできたのは・・・途中にロクでもない会社もあったから幸運だったとは言いがたいけど、それなりに悪くないことだと思う。日進月歩の業界だから面白いものがどんどん出てきて飽きないし、それを身につけて自分が技術の先端を体験できるのは単純に楽しい。

 もちろんしんどい場面だってあるけれど、それでもジャンルそのものに興味があるから面白味を見いだせる。やはり自分が楽しいと思えることをやるのが一番パフォーマンスを発揮できると思うのだ。楽しさを感じることが興味に繋がり、それが新しい視点を得るきっかけとなる。それが自分を動かす活力となるし、ついでに仕事に還元できれば僥倖だ。


 僕は「楽しい」という感覚はプラスに働いていると思っている。自分のそういうワクワクする気持ちを大事にしたいし、チーム個々人の興味なんかも上手く汲み取れればなと思うのだ。