そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

アニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』感想

 このジャンルでずっと第一線を張ってきたタイトルなだけのことはある、流石のクオリティだった。

 初見の印象ではキャラクターの色物感がキツいなーとも思った(無印、特に初期メンバーってアニメ・ギャルゲ的な王道から「引いた」感じのイメージなのに対して、デレマスはゴテゴテと「足した」ような印象があった)けれど、人物造形の巧妙さもあって話を追うごとに彼女たちにそれぞれ愛着が沸いてくるあたり、本当に良く出来てる。

 物語前半である一期の「困難を仲間たちとの絆で乗り越えて夢を実現」まではこの手の作品ではテンプレではあるけれど、その先に単なる仲良しグループだけではない個人の自己実現の話が絡んでくるあたりが面白かった。


 無印と比較すると、プロデューサーが視聴者の投影先ではなくなり、アイドル個々人の視点でのお仕事ものとしての側面が強くなったように思う。それぞれに理想とする「なりたいアイドル像」があり「やりたいこと」があって、でも一方で職業としての「やるべきこと」と必ずしも一致しない現実もある。厳しい現実に心が折れそうになりながら、それでも希望を持ち続けることの大切さ。

 特に個人的に一推しは前川みくで、一見するとコメディリリーフなふざけたキャラクターなのだけど、その実一番くそ真面目に「アイドル」を仕事として捉えていて葛藤を抱えている様には社会人としてグッと来るものがあった。16話のうさみんコールには不覚にもホロッと来てしまった。

 結構この辺のマインドってエンジニアにも近しい部分があると思っていて、本当は皆好きなことをやって認められたいんだけど、そうはいっても飯を食うためには曲げねばいけない部分があって、そうこうしているうちに憧れていたものとは違う何かになっていってしまって・・・。そんな中でも腐らずに好きなものに向かって努力できる人間というのは強いと思うし、そうありたいとも思うところである。


 先に述べたようにこの作品においてプロデューサーは視聴者の投影というよりは、むしろ視聴者の投影たるアイドル達を優しく見守る上司といった感じとなっていて、このキャラ造形がまた良かった。個々人の個性や希望を理解しようと努力してくれるし、それを信頼してくれる。だからこそ個人もそれに報いようと頑張ることができる。このあたりは仕事をする上で理想の関係性だよなーと思う。


 そんなわけで話を通して見ると、2期のOPは本当に良く物語を盛り込んでいるなーと感心させられる。

Shine!!

Shine!!

 これVRの方のDLCで入ったら良いなー。

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