そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『リトルウィッチアカデミア』感想

 TRIGGER制作でしかも先に公開された映画『~魔法仕掛けのパレード』が好評だったわけである程度面白いものが出来てくるだろうことは予想していたけど、いやー、期待に違わぬ良い作品だった。

 トラブルメーカーの劣等生が周りを巻き込みながら成長していく物語・・・というと古典的な構図ではあるわけで、中盤こそワンパターンに思えてしまう話数もあったものの、終盤にはグッと来る箇所が何度もあってついつい涙ぐんでしまった。


 いつもであればこの手の物語の傍迷惑な、それでいてなんのかんの優遇されちゃう主人公像というのはあまり好みでは無い。けれどアッコに関しては割と好感を持てて自分でも少し不思議に思っていたのだが、「この作品はアニメ業界を描いたもの」という話を見かけて色々と納得がいった。

 輝きを失っていく世界観にはどこかWeb業界にも近いものを感じてしまう部分があるし、軽薄と言われようとも「面白さ」を重視したいという思いはアッコに(年齢柄アーシュラ先生にも)僕はどこか共感するものを感じていたのだ。


 Webに輝きを感じてそれを目指してみたものの、いざ業界に入ってみればそこにはもう未開のフロンティアは残されていない。本来プログラミングは面白くてあらゆる物事を効率化する術であるはずなのにネットを見れば業界残酷物語みたいな目指そうと思う者を小馬鹿にするような言説ばかりが目立って苛立ちを覚え、しかし中には碌でもない現場があることもまた事実で心が痛くなる。

 それでも、僕の中にはかつて見た輝きに駆動されている部分があって、そういう「ワックワクーのドッキドキー」を大切にしたいと思っているし、指導する立場として後進にはそんな楽しさを伝えていきたいとも思っている。僕にとってはそうだったように、子供の目にも光り輝いて見える世界であって欲しいと願っている。

 とかく自分と重ねて見てしまうところがあって、終盤の数話はひどく感じ入るものがあって、良い歳したオッサンがボロボロ泣いてしまった。



 そういえば、終盤のクリーチャーデザインには『FLCL』っぽさを感じてたんだけど、アレも来年続編が公開されるらしくて超楽しみですな!!!

 円盤買っておくべきか、はたまた完全版的なのを出るのを見越して待つべきか悩む。

FLCL Blu-ray BOX

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