そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

Google Home買ってみた

 先日のGoogleの製品発表イベントでは気になるガジェットがたくさんあったのだけど、残念ながらその多くが日本では販売未定。個人的にはスマホの買い換え先の最有力候補だったPixel2が来ないのが悲しい。とはいえガジェット好きとしては何かしら新しいものに触れておきたいという気持ちもあり、事前にはそこまで興味は無かったものの、スマートスピーカーのGoogle Homeを買ってみることにした。

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外観

 大きさは縦横10cm高さ15cmの円筒形。専用のアダプタから給電する。

 斜めになった上部にはLEDが内蔵されており、音声受付や音量などを表示するのに使われる。裏側にはマイクをミュートするボタンがある。

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 スピーカーというわけで、真っ先に気になるのが音質。僕自身はそれほど音に拘りがある部類の人間ではないのであまり正確なことを言える自信はないが、こじんまりしたサイズ感の割には低音の迫力があって値段なりの品質はあるように思う。

 ちょっと気になるのが音量で、日本の住宅事情からすると大きすぎるんじゃないかという気がする。僕は6畳くらいの寝室に置いているんだけど、最少かその一段階上で十分といった感じ。深夜帯だと最少にしても隣の部屋に響かないかちょっと心配である。

集音性

 音声入力ということで使い勝手に直結するのがマイクの集音性だが、これは想像以上に良い。特別そちらの方向を意識するでもなくつぶやく位の声量でも割とちゃんと拾ってくれる。

使用感

 さて、肝心の使用感。ざっくり使用してみた感じでは、さすがはGoogleというべきか想像以上にかなり柔軟に口調を解釈してくれる。例えば「次の衆議院選挙はいつ?」みたいな質問もちゃんと解釈してくれるし、「波の音が聞きたい」と言うと環境音を出してくれるのもなかなか気が利いている。「~は英語で言うと何ていうの?」と聞くとちゃんと英語で返してくれる。

 メイン機能ともいえるPlay Musicとの連携は流石なもので、「『若者のすべて』を再生して」と言えばちゃんとライブラリからフジファブリックの曲目を再生してくれるし、「ジャズが聴きたい」といえば自動プレイリストからそれっぽいものを出してくれる。

若者のすべて

若者のすべて


 一方でやはり単純な実行・検索が裏側にあるのは透けて見えていて、例えば「(行きつけの映画館)の今日の上映タイトルは?」みたいな二段階以上のステップを要しそうな命令は今のところは解釈できなそう。ただこのあたりも将来的にアルゴリズムで解決可能な問題だと思う。


 しいて不満を上げると命令入力の前に必須となる「ねえ、Google」「OK, Google」という呼びかけはいささか長すぎる気がする。プレフィックスは日本人的な感覚でいうと友人をあだ名で呼びかける程度の精々3~4音程度に収めて欲しかった。

 また、たとえばニュースを音量を上げて聞く場合、「OK,Google. ニュースを聞かせて。OK, Google. 音量を上げて。」となんだか間抜けな感じの操作・対話になってしまう。連続した命令入力ができるようになると、もっと自然な使い勝手になると思うんだけどな。


雑感

 昔のパターンマッチングが念頭にあると自然な言語解釈に驚くところだけど、一方でSF的なAIのような人間同等の理解力を期待すると失望されるかもしれない。このへんで市場の反応は割れそうな気がする。僕は完全に前者で、ちょうどiPhoneが出始めたころの「タッチパネルでここまでの操作性を実現できるのか!」というのと近い感動を覚えている。

 現状だと正直あまり「便利」というところには達しているとは言えないけど、可能性は大いに感じられるし、何より使ってて楽しい。で、この「可能性」でいえば競合よりGoogleの方が一歩抜けているように思う。ハードウェア自体の出来はしっかりしていると感じるし、ソフトウェア機能の多くは結局はクラウド側でもってそうなので、将来的な機能拡充も期待できるので、このあたりの「トキメキ」が感じられるタイプの人なら買ってみる価値は十分にあるんじゃないかと思う。

 音声認識の真価は全ての場所で意識せずに使える事だと思うので、もう一部屋用に買い足しても良いかなと思う程度には気に入ってしまった。

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