そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

観ておくべきSFアニメ 7選

どうやら巷では各人がオススメのSF小説をリストアップするのが流行っているらしい。

あまり大言壮語なことを言って浅薄さを晒すのもどうかと思ったけど、面白い機会だと思ったので僕も乗ってみた。



機動戦艦ナデシコ

機動戦艦ナデシコBlu-ray BOX【期間限定版】

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22世紀末。突如として木星方面より現れた謎の兵器群木星蜥蜴(もくせいとかげ)は、圧倒的な戦闘力で火星、月の裏側を次々に制圧。今や、地球各地にもチューリップと呼ばれる母艦を多数降下させるに至っていた。

2196年。そんな中、木星蜥蜴の支配下に置かれた火星に残された人々を救うべく、民間企業ネルガル重工は「スキャパレリプロジェクト」を計画し、その要となる実験戦艦 ND-001 ナデシコの艤装を終了させていた。クルーには「能力が一流なら性格は問わない」と言う方針の下、一癖も二癖もある人物ばかりが揃えられた。

ナデシコ発進の日、火星生まれの青年テンカワ・アキトは、偶然再会した幼なじみミスマル・ユリカを追って出港直前のナデシコに乗り込む。アキトはコックとしてナデシコのクルーに採用されるが、IFS処理をしていたため、人型機動兵器「エステバリス」のパイロットとしても戦っていくことになる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%8A%E3%83%87%E3%82%B7%E3%82%B3

一見ハーレム系のコメディ色の強いロボアニメに見えるが、その実かなり骨太なSF設定とテーマ性を備えている。
もし時空を超える力があったらどのような悲劇が起こるか、どのように価値観の違いを乗り越えていけるのか。
本編のあとで映画版を観ると、またひとつ面食らうことになる。




攻殻機動隊

EMOTION the Best GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 [DVD]

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他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー、通称「人形使い」が入国したとの情報を受け、公安9課は捜査を開始するが、人形使い本人の正体はつかむことが出来ない。

そんな中、政府御用達である義体メーカー「メガテク・ボディ社」の製造ラインが突如稼動し、女性型の義体を一体作りだした。義体はひとりでに動き出して逃走するが、交通事故に遭い公安9課に運び込まれる。調べてみると、生身の脳が入っていないはずの義体の補助電脳にはゴーストのようなものが宿っていた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/GHOST_IN_THE_SHELL_/_%E6%94%BB%E6%AE%BB%E6%A9%9F%E5%8B%95%E9%9A%8A

マトリックスに影響を与えたことで有名な、言わずと知れた世界的なアニメーション映画。
TVシリーズのStand Alone Complexはポリスアクション要素が強めで比較的万人受けするのに対し、映画の方では「意思と身体の分離」というSF哲学要素が強いためちょっと人を選ぶが、それでもSFアニメを語る上ではおさえておきたい作品。
以前にも書いたことがあるが、個人的にはこの手のテーマ性でありながらテクノロジーを受け入れる方向性の終わり方なのが好き。




パプリカ

パプリカ [DVD]

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パプリカ/千葉敦子は、時田浩作の発明した夢を共有する装置DCミニを使用するサイコセラピスト。ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。敦子達は犯人の正体・目的、そして終わり無き悪夢から抜け出す方法を探る。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%AB_(%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E6%98%A0%E7%94%BB)

今敏監督お得意の「何が現実で何が虚構か分からなくなる恐怖」を味わえる作品。
こちらもある意味では「意思と身体の分離」を描いた作品と言える。





プラネテス

EMOTION the Best プラネテス DVD-BOX

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時代は2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。

また、地上の貧困・紛争問題は未解決のままで、宇宙開発の恩恵は、先進各国の独占状態にある。このため貧困による僻みや思想的な理由付けによるテロの問題も、また未解決である。

主人公のハチマキは宇宙で働くサラリーマン。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8D%E3%83%86%E3%82%B9

アニメで宇宙というともっぱら巨大ロボットに乗ってバトルという方向のイメージが強いが、本作ではバトルではなく資本主義な、より現実的な未来の宇宙像が描かれている。
宇宙へのロマンを掻き立てられる一方、夢と孤独、愛と絆について考えさせられる。




シュタインズゲート

STEINS;GATE Blu-ray BOX

STEINS;GATE Blu-ray BOX

前作『CHAOS;HEAD』で描かれた、「ニュージェネレーションの狂気」による渋谷崩壊から1年後。秋葉原を拠点とする総勢3人の小さな発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダーである大学生、岡部倫太郎は、いまだ厨二病から抜け出せないまま、研究所のメンバー(ラボメン)である橋田至や幼馴染でもある椎名まゆりと共に、「いずれ悪の機関と戦うため」と称して日々ヘンテコな発明を繰り返していた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88

タイムトラベルによる孤独と恐怖!
突飛なキャラとストーリー展開だが、アキバという舞台と中二病設定の妙か、意外にもすんなり受け入れられる。
幾分クセが強い作品だがオタク的な文脈に抵抗感の無い人であればオススメできる。

今やってる映画はSF的にはあまり面白くないのでオススメしないが、原作ゲームのほうはよりストーリーを楽しめるのでオススメ。


ゼーガペイン

ゼーガペイン FILE.01 [DVD]

ゼーガペイン FILE.01 [DVD]

舞浜市に住む高校生のキョウは、自分が中学時代に起こした暴力事件が原因で廃部寸前となった水泳部を立て直そうと必死になっていた。そんなある日、ミステリアスな雰囲気のシズノ先輩と出会う。そしてキョウは彼女に呼ばれ、生徒会長のシマが司令を務める戦艦「オケアノス」へと召喚され、人型兵器「ゼーガペイン・アルティール」に乗り、「ガルズオルム」と呼ばれる敵と戦うこととなる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3

「侵略されつつある世界」や「侵略された世界」みたいな世界観はロボアニメではありがちだけど、まさかの「既に滅んだ世界」の想像力には驚かされた。
今にして思えばチープな3Dモデリングのロボのデザインやアクションは物足りなさを感じるものの、世界観の想像力には卓越したものがある。


無限のリヴァイアス

EMOTION the Best 無限のリヴァイアス DVD-BOX

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2137年、大規模な太陽フレアによって出現した高密度のプラズマ雲が、黄道面を境に太陽系の南半分を覆いつくし、地球も南半球が壊滅、17億もの人命が失われる被害を受ける。このフレアは「ゲドゥルト・フェノメーン」、プラズマ雲は「ゲドゥルトの海」と名付けられた。

2225年、地球の衛星軌道にあった航宙士養成所リーベ・デルタは、何者かの襲撃によって制御不能になり、ゲドゥルトの海へ突入してしまう。しかしその時、リーベ・デルタ内部に隠されていた外洋型航宙可潜艦「黒のリヴァイアス」が起動した。

教官たちは全員殉職し、リヴァイアスに避難できたのは少年少女ばかり487人。なぜか彼らは、自分たちを救助してくれるはずの軌道保安庁から攻撃を受け、戸惑い、混乱しつつもこれと戦い続ける。閉鎖された極限状態にある艦内では、艦の指揮権や物資の配給を巡って、少年少女同士が陰惨な争いを繰り広げながら、火星圏から土星圏、天王星圏へと当てのない逃避行を続けていく。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E9%99%90%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B9

SF的な面白さというよりは、極限状態の中での未熟な少年たちの群像劇としての漂流モノとしての面白さの方が強いが、覚えている限りでは一番はじめに好きになったアニメ作品ということで。
何年かに一度くらいの頻度で観たくなるが、観たら観たでかなり精神的に持っていかれる。







見返してみると圧倒的にロボ分が足りない・・・

ロボ物について考えると初代ガンダムの「剥奪されうる力」のテーマ性とかその文脈を受けてのポケ戦のリアリズムとか、エヴァだったりスタドラだったりと色々語りたくなる物は多々あるのだがまとまる気がしないorz


余談

漫画でSFというとEDENが好き。

EDEN(1)

EDEN(1)


決してまとまりの良い作品ではないけれど、新劇エヴァにも見られるような「終わりゆく世界」という時代感をいち早く反映した作品だと思う。