サーバ買った目的の一つがnasneの代替にNASとして使うためだった手前、nasneと同じ250GBだけじゃ不足だなーと思えてきたのでHDD増設してみた。

HP ProLiant MicroServer N54L 500GB 4GBモデル F1F35A0-AAAE
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HDD選定
これまでHDDを買うときはいつも一万円程度の価格帯のものを選んできた。
そんでもって今回もそのあたりのものをと思ったのだけれど、今って一番容量があるのだと3TBもあるんですな。

- 出版社/メーカー: WESTERNDIGITAL
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おっさん的には今だに80GB/万円あたりの感覚なので、軽くカルチャーショックを受けるわけだが、一方でかつて幾度と無くHDDを壊してきた身としては、容量の大きなHDDを使うのはそれはそれで怖いなーと思ったりもする。
ちょっとした葛藤と財布との相談の末、価格的に安くそこそこ容量があり、何よりNAS用と銘打ってあるWDのRed 1.0TBを使うことにした。

WD Red 3.5inch IntelliPower 1.0TB 64MBキャッシュ SATA3.0 WD10EFRX
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とりあえず設置
ひとまず電源を切る。
ホットスワップには対応してないとはいえ、マウント/アンマウントをしっかりやれば問題ないらしいけど、いうても精密機器なので危険は冒したくない。
フロントを開けてマウンターを取り出す
HDDをネジ止めする
うっかり買い忘れていて焦ったが、ネジのストックがあってよかった。

オウルテック HDD用インチネジ ゴムワッシャー付 OWL-NEJI07
- 出版社/メーカー: オウルテック
- 発売日: 2009/10/17
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(追記:見落としてたけど、よくよく見たらフロントパネルの裏にネジやら工具やらが設置されてた。至れり尽くせり!)
マウンターを挿入
いつものPCへのHDD増設だとケーブルの取り回しが面倒臭かったりするのだが、N54Lについてはマウンターを挿入するだけなので楽で良い。
システムで使うための設定
共有で使うディレクトリは/home/sambaに設定しているし、システム領域とユーザ領域を物理的に分けたいと思い、今回は/homeを置き換えることにした。
LinuxにHDDを増設するのは初体験だったので、ググったら出てきたext3でフォーマット→マウントという手順でやったものの、どうやら今時はLVMを使うのが良いらしいのでやり直し。
そんなわけで、以下LVMを使ったHDD増設手順。
ひとまずパーテンションを切る
ちなみにSATAのHDDはsda、sdb、sdc…となる。
今回は2つ目なのでsdb。
# fdisk /dev/sdb デバイスは正常な DOS 領域テーブルも、Sun, SGI や OSF ディスクラベルも 含んでいません 新たに DOS ディスクラベルをディスク識別子 0x0c9c3c75 で作成します。 あなたが書き込みを決定するまで、変更はメモリ内だけに残します。 その後はもちろん以前の内容は修復不可能になります。 警告: 領域テーブル 4 の不正なフラグ 0x0000 は w(書き込み)によって 正常になります The device presents a logical sector size that is smaller than the physical sector size. Aligning to a physical sector (or optimal I/O) size boundary is recommended, or performance may be impacted. 警告: DOS互換モードは廃止予定です。このモード (コマンド 'c') を止めることを 強く推奨します。 and change display units to sectors (command 'u'). コマンド (m でヘルプ):
コマンド (m でヘルプ): p ディスク /dev/sdb: 1000.2 GB, 1000204886016 バイト ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 121601 Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 バイト セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 4096 バイト I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes ディスク識別子: 0x0c9c3c75 デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム コマンド (m でヘルプ): n コマンドアクション e 拡張 p 基本パーティション (1-4) p パーティション番号 (1-4): 1 最初 シリンダ (1-121601, 初期値 1): 1 Last シリンダ, +シリンダ数 or +size{K,M,G} (1-121601, 初期値 121601): 121601 コマンド (m でヘルプ):
コマンド (m でヘルプ): p ディスク /dev/sdb: 1000.2 GB, 1000204886016 バイト ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 121601 Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 バイト セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 4096 バイト I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes ディスク識別子: 0x0c9c3c75 デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム /dev/sdb1 1 121601 976760001 83 Linux Partition 1 does not start on physical sector boundary. コマンド (m でヘルプ):
コマンド (m でヘルプ): w パーティションテーブルは変更されました! ioctl() を呼び出してパーティションテーブルを再読込みします。 ディスクを同期しています。
物理ボリューム作成
# pvcreate /dev/sdb1 Physical volume "/dev/sdb1" successfully created
ちなみに以下pv、vg、lv系はpvdisplayみたいな〜display系で確認することができる。
ボリュームグループ作成
# vgcreate vg_new /dev/sdb1 Volume group "vg_new" successfully created
論理ボリューム作成
今回は何も考えず全領域を割りあてる。
# lvcreate -n lv_home -l 100%FREE vg_new Logical volume "lv_home" created
フォーマットする
# mkfs -t ext4 /dev/vg_new/lv_home mke2fs 1.41.12 (17-May-2010) Filesystem label= OS type: Linux Block size=4096 (log=2) Fragment size=4096 (log=2) Stride=1 blocks, Stripe width=0 blocks 61054976 inodes, 244189184 blocks 12209459 blocks (5.00%) reserved for the super user First data block=0 Maximum filesystem blocks=4294967296 7453 block groups 32768 blocks per group, 32768 fragments per group 8192 inodes per group Superblock backups stored on blocks: 32768, 98304, 163840, 229376, 294912, 819200, 884736, 1605632, 2654208, 4096000, 7962624, 11239424, 20480000, 23887872, 71663616, 78675968, 102400000, 214990848
ひとまず/homeを退避
# mkdir /home_bak/ # mv /home/* /home_bak/
元の領域をアンマウント
# umount /home
新領域をマウント
# mount /dev/mapper/vg_new-lv_home /home
退避していた/home内容を移行する
# mv /home_bak/* /home/
起動時にマウントされるようにする
移行後に別窓のターミナルでsshしてみて問題無さそうなら、/etc/fstabに記述して再起動時にマウントされるようにする。
# vi /etc/fstab
#/dev/mapper/vg_old-lv_home /home ext4 defaults 1 2 #元々の/homeマウントをコメントアウトしておく /dev/mapper/vg_new-lv_home /home ext4 defaults 1 2

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今にして思えば…
共有領域を/home以下ではなく/sambaとか独立したディレクトリに切れば、新規追加したのをそのまま割り当てれば良かったし、SELinux周りの面倒も無かった気がする。
元々の/home以下用の領域をどっかに割り当てようかとも思ったが、とりあえず今は放置。