気がつけば今年も師走。
そういえば去年の今頃はまだ目黒のウサギ小屋みたいに狭い部屋に住んでたなーとか転職会議の色々はこのへんだったなぁとか、そんなことを考える今日この頃。
ブログ記事を振り返ってみると、映画観たりKindlePWに四苦八苦したりしてた。
Kindle PaperWhiteで自炊した書籍を読む - そんな今日この頃でして、、、
そんなこんなで、あいも変わらず暇つぶしの手段がガジェットいじるか映画観るかゲームするかの3択しかない僕なわけで、先週末も何か映画を観たいなーとネットを巡回。
僕のTLでは評判よさ気な『サカサマのパテマ』にするか、世間的にド本命な『かぐや姫の物語』にするか迷った挙句、間をとって『47RONIN』を観に行くことにした。
まさかのファンタジー忠臣蔵
それをまさかのハリウッドが映画化。
日本の特に侍をフューチャーしたハリウッド映画といえば『ラスト・サムライ』が懐かしい。
ややおかしな所もありつつも比較的まともな日本観と丁寧な異文化理解の描写がウケた映画だった。
(個人的にはああいうプロットって他文化への見下し的な心理を感じてどうにも好きになれなかったが・・・)
で、本作はといえば・・・
まずのっけから甲冑の中華風の意匠に面食らう。
(後々ちゃんとした日本風の鎧が出てくるのに、これはどうしたことだろう。)
建物にしろ風景にしろ、どうにも『レッドクリフ』風味だ。
だけど安心して欲しい、直ぐにそんな些細な事は気にならなくなる。
なんといってもストーリーが凄い。
忠臣蔵なので主君の仇討ちがベースになっているのは間違いない。
が、カクカクシカジカで「大石内蔵助が伝説の剣を手に入れて、吉良に囚われた姫を助けに行く」のが主なプロットとなっている。
そして主人公のキアヌ・リーブス演じる魁(カイ)はといえば、イギリス人の船乗りと百姓の女の捨て子が天狗(!)に育てられたという設定だ。
吉良の側近の菊地凛子演じる謎の女ミズキは妖術を使うし、出島は完全に『パイレーツ・オブ・カビリアン』状態だしで、僕らはただただ目前に広がるファンタジー・アクションを見逃さないようにすることで精一杯になる。
実のところTumblrで流れてきた第一報からしておバカ映画になるだろうことは知っていたが、ここまで振り切ってくるとは思わなかった。
正直なところ『ラスト・サムライ』よろしくある種の批判的な視点のネタになると思って観に行ったのだが、そんなことはどうでも良くなる位のファンタジーっぷりだった。
ただ、そうは言っても侮れないのがアクション。
ファンタジーチャンバラのスピード感と迫力は流石ハリウッドといったところ。
日本のファンタジー時代劇もアレぐらいのことができたら良いのになーと思わずにはいられない。
そんなわけで、おそらく本作はそう長くは公開が続かないと思うので、気になる方はすぐに観に行くことをオススメします。
・・・吉良を大石内蔵助が刺したあたりからエンドロールまで、睡魔により記憶がないのはここだけの秘密。