そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『The IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』みてきたよー

さすがは当代の萌えコンテンツ界の最強の一角に位置するだけのことはある、何というか安心感ある作りだった。


結構手堅い作りだった


巧みな色彩感と豊富な楽曲を活かした映像演出はTVシリーズ同様に観ていてグッと来たし、変に内輪の萌え萌えしいネタを入れ過ぎない作りにしたのは個人的には正解だと思う。

「人気アイドルになる」というある種のゴールに達した後の物語として、「後輩と交流する中で自分の立ち位置を見つめなおす」という割と誰でも共感性あるストーリーを持ってきたのは、ヘビーなファンじゃなくても入りやすくて良かった。


大人数な作品なのでどうしても動かしにくいキャラもいて、そのあたり個別のキャラのファンには不満に感じる所もあったかもしれないけれど、むりくりネタを突っ込んだりせずに本筋に注力した作りなのは僕みたいなフワッと楽しんでる層には丁度良いさじ加減だったと思う。

文化系トークラジオLIFEの何かの回で「グループアイドルの慣れ合いと競争の感じはオッサン社会の投影」みたいな話があって、僕は現実のアイドル界隈には明るくなくて聴いた当時はあまり実感できなかったのだけれど、今回の映画での「立ち位置の葛藤」なんかはなるほどかなり共感をもって観ることができた。

ファンが選び取ることに主眼をおいたコンテンツの宿命で春香はよく「影が薄いメインヒロイン」として揶揄されがちだけど、そういう突出したところが無いキャラを上手く動かして視聴者の移入先として使えている。


無論ケチの付け所が全くないわけでもなくて、絵が崩れてるなーと感じる場面もあったし、「難しいダンス」を1カットでも入れておけば物語にもっと説得力が出たのになーとか思ったりもするけど、全体的には高いレベルにまとまった良作だった。


アイマスというとあまり馴染みの無かった頃はえげつない商法で儲けてるイメージばかりがあったけど、なんだかんだあらゆる媒体でそうやって儲けられるだけのクオリティを提供しているから凄い。

萌え商売も単に「可愛い絵柄の女の子を出して歌って踊らせれば良いんだろ」では通用しないわけで、「アイマス」というコンテンツの強さってあらゆる入り口で手を抜かない間口の広さだよなぁと感じる。


ということでまとめ。

  • 初めて春香かわいいと思った。
  • やっぱ男子アイドルグループを「ライバル」に据えるのは無理がある気がする。
  • シュークリーム怖い。