いつも「仕事したくないでござる」とか言ってる割に、いざ休日となると「遅くまで起きてる→昼まで寝る→体調悪くなる」で全く有効活用できない社会人4年目な今日この頃。
Destinyやるのも疲れたし、心躍る録画は消化しちゃったし、ということで前に買った『翠星のガルガンティア』のBOXを観た。
翠星のガルガンティア (Gargantia on the Verdurous Planet) Blu-ray BOX 1
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2013/08/28
- メディア: Blu-ray
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特典映像の回だけ観ようと思ったんだけど、ディスク投入・自動再生からのTV1話怒涛の導入部に見入ってしまい、結局映像特典に加えてTV1話とラスト3話を見てしまった。
そして話を知っているにも関わらず最終回付近では泣かされてしまった。
BOX1特典「廃墟船団」
リジットの過去の邂逅を絡めた作品世界の社会、他の船団との関わりの描写回。
TVシリーズなんかじゃガルガンティアと海賊船団しか出てこないので、社会規模があまり良くわからなかったけど、どうも似たような船団が世界には一杯あり、相互に交流もあるらしい。
光蟲てこの作品世界の設定の屋台骨、いわばガンダムでいうミノフスキー粒子なんだけど、この辺をあまり無理ない設定にしつつも作品内では説明しすぎない感じがSFとして良いなぁと思う。
しかし、陸地がない以上新規に大型船を建築することって簡単にはできなそうだし資材も貴重なんじゃないかと思うんだけど、単純に乗り捨てちゃって良いのだろうか。
BOX3特典「まれびとの祭壇」
TVシリーズの舞台裏、レドと同様に地球に辿り着いたクーゲル中佐の物語。
レドとは異なった形での異文化接触であり、あり得たかもしれない船団との「力での支配」という関わり方。
TVシリーズではストライカーの意向=クーゲル中佐の遺志として描かれており、ともすれば最初から強行に管理社会を構築していったように思えたが、本作ではその過程が描かれる。
クーゲル中佐自身は最初からディストピアを構築しようとしたわけではなく、不幸な事情とストライカーの誘導によりあのような体制を作り上げてしまったのだ。
考えてみれば(そしてよく見なおしてみると)1話におけるクーゲル中佐は決して規律にガチガチなタイプではなく、むしろかなり人間性のある判断をする人物として描かれている。
昨今、色々な事件で大義とか正義とかいったキーワードについて考えさせられる。
主張されるそれらには一面では正当性があるのかもしれないけれど、それって実際に生きてる人間が置き去りになっているように感じることもある。
同盟やクーゲル船団の「人間であることを追求した結果、人間性が損なわれる」皮肉なんかがよく出来ていて、本作を見直すとそんなことを考えてしまう。
本作は『進撃の巨人』と同期の放映だったせいもあるのか世間的な人気は地味な印象あるけど、個人的には好きなアニメのかなり上位に位置してたりする。
1クールと小さくまとまっているのが良い点ではあるけれど、一方で作品ではあまり触れられなかったロストテクノロジーなどこの作品には面白そうな要素が一杯あるので、その辺が今度のOVAで描かれたら良いなぁなんて期待してたりする。
翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~ 前編 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2014/11/21
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