公開日ということで観に行ってきた!
ものっそい大衆迎合感!
DCヴィラン版アベンジャーズといったところか。
ポップでライトな雰囲気
DCの映画はマーベルに比べてダークでシリアスな作風な印象が強い。
ダークナイトシリーズあたりまではその雰囲気が作品に重厚感を与え、 コミックヒーローものを見事「大人向け」の作品として昇華させていたのだが、 近年の『マン・オブ・スティール』や『バットマンVSスーパーマン』ではそれが空回りし、 単に客が取っつきにくいだけの作品となってしまっていた。
そういった反省を踏まえてなのか、本作はポップでライトで分かりやすい作品となっている。
倒すべき敵は明確で、戦いに葛藤は無く、裏側に陰謀もない。
今作でも『バットマンVSスーパーマン』同様に関連作や今後の展開を見越した場面が入れられているが、 あちらほど脈絡ないわけでも観客置いてきぼりな感じでもない。
何ら小難しいことを考えることなく、個性的なキャラクターたちが暴れまわるのをビール片手に眺めれば良い。
良くも悪くも、特に評することの無いストーリー性だった。
悪人・・・?
個人的に大いに不満なのがキャラクター性。
大衆受けを狙ったゆえのことだと思うのだけど、作品全体に毒っ気が足らない。 どいつもこいつも悪人っぷりが表面的なのだ。
あいつら仲間がどうたらいう柄かよ? 何だよその平和な家庭の夢は??
『ダークナイト』冒頭の銀行強盗のシークエンスの誰が誰を殺してもおかしくない雰囲気、 ジョーカーの目的のためなら手段を選ばないサイコパスっぷり。
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そういう本物のヴィランが見たかったのであって、こんな生ぬるいハートフル展開なんか(少なくとも僕は)望んじゃいなかった。
『スモーキン・エース』的な、全員が全員悪人なんだけど、なんかかみ合って物事が転がっていくようなものが見たかった。
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そんなわけで個人的にはかなり不満度が高いんだけど、 BGMとか画の雰囲気とか、 いかにも「泣けー」な臭い演出が無いという点については良かったと思う。
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次は『ワンダーウーマン』や本命の『ジャスティスリーグ』が控えてるわけだけど、 さてどうなるやら。