気がついたらもう12月ということで。
映画『この世界の片隅に』
この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス)
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2009/04/28
- メディア: コミック
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世間じゃ大絶賛の嵐なんでなかなか言い難いところではあるんだけど・・・ 個人的にはそこまでピンと来なかった。
確かに普通の一個人からみた戦争の風景を視点を逸脱せずに丁寧に描ききった作風は好感を覚えるし、 作品としても良くできたものだとは思う。
・・・思うのだけど、事前の評判に圧されて観に行った身からすると、 ちょっとヨイショが過ぎるかなーと感じてしまったのが正直なところ。
主演に起用された女優の天然っぽさがキャラクターにマッチしてるというのは異論はないけど、 演技的に替えが効かぬほどに凄く良かったとまで持ち上げられているのはちょっと疑問符。
(僕は不思議ちゃんみたいなキャラ付けが根本的に好きじゃないので、 主人公のキャラクターにも声優を勤めた方にもとくに萌えられず、 そのへんが原因となって世間と感じ方に乖離があるのかもしれないけど)
特に幼少の時期あたりなんかでは僕にはどうにも異物感があった。
他にも色々と「~な表現は新しい!」みたいに推されてるポイントはあったけど、どれも針小棒大な評価なように思える。
クラウドファウンディングだの芸能界の闇だのといった作品外の物語にもそんなに興味が沸かないところでもあり、 僕には世間で言われるほどの魅力は感じられなかった。
さて、本作については反戦か否か的な議論が一部で湧いてたのが記憶に新しい。
敗戦国が戦中を描けば自ずと苦しい風景になるわけで、 戦争に否定的であることを反戦と呼ぶならば、 そりゃまあ好むと好まざると反戦という枠になるだろう。
ただこれが 「どれだけ凄惨な状況を描いて視聴者に不快感を催させるかチキンレース」だったり、 あるいは「キャラクターが明らかに状況を逸脱した視点から物を言う」みたいな、 よくある教条主義的な「反戦もの」でないのは良かったと思う。
「暗黒の時代だった」なんていうのは後の時代の人間が勝手にラベリングしているだけで、 人々はいつだってそれなりに笑いそれなりに泣きながら淡々と生きているのだ。
本作の最後の空襲の母子の光景って何か既視感があったんだけど、 それが何だったのかちょっと思い出せなくてもやもやする。
多分絵的に見たわけじゃなくて話として聞いたか文字として見たかだと思うんだけど・・・
映画『ニューヨーク1997』
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録画にて。
眼帯・アウトロー・潜入ミッション・ナノマシンと、なるほど確かにこれはMGSの元ネタっぽさがある。
Wikipediaなんかを読むとCG全盛じゃない頃の工夫なんかが色々あって面白い。
『scenario experiments lain/シナリオエクスペリメンツ レイン』
scenario experiments lain/シナリオエクスペリメンツ レイン[新装版]
- 作者: 小中千昭,安倍吉俊
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『serial experiments lain』は僕はリアルタイムで見た頃は、 散りばめられたギークな用語やSFホラーな雰囲気や独特の画面美術で、 良くわからないなりに妙に惹かれるものがあった記憶がある。
そのあたりシナリオの補足なんかを読むと、 どういった背景でそれらが形作られていったのかが読み取れて面白かった。
serial experiments lain Blu-ray BOX
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ボックスもそんなに高くないし、いつか買おうかな。
小説『最後にして最初のアイドル』
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いやー、怪作というより他にない。ハヤカワがこれを出版せねばと思ったのも頷ける。
どう切り取ってもネタバレになりそうなんで語りづらいところはあるんだけど、 とにかくこの悪ノリに悪ノリを重ねてどんどんスケールが大きく加速していく感じの心地よさは実にSFだなーと思えた。
- 作者: オラフステープルドン,Olaf Stapledon,浜口稔
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2004/02
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タイトルの元ネタは↑だと思うんだけど、そのうち読んでみたいな。
その他、アマゾンプライムのアニメが豊作
ここのところのプライムビデオに追加されるラインナップが、 ロボアニメファンとしてはいつか観たいと思ってたものばかりで凄く俺得。
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今だとボトムズを観てるんだけど、ハードボイルドな世界観がたまりませんな。
主人公のキリコの感情に乏しいけれど決して冷徹なわけではない感じは、そこはかとなくオルフェンズの三ヶ月にも通じるものを感じる。
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(そういやオルフェンズもラインナップにあるのね)
次はイデオン、エスカフローネあたりから押さえていきたい。
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とりあえず正月の暇つぶしには困らなそうだ。