そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『アイドルマスター XENOGLOSSIA』感想

 放映当時はロボアニメファンからは色物と敬遠され、アイマスファンからはそっぽを向かれた作品。プライムビデオのラインナップに入っていたので、なんとなく興味があって観てしまった。

アイドルマスター XENOGLOSSIA 1 [DVD]

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 月の崩壊と共に発見された意思を持つ地球外物質。それをコアとして作られたロボットiDOLは、選ばれた少女のみが操縦することができた。iDOLを駆り危険な隕石を除去するアイドルマスターとなった天海春香は、やがてiDOLを巡る戦いに巻き込まれていく。

 今でこそよく見かけるようになった巫女としてのパイロットと異種知性体としてのロボットの交流ものである。


 1話のっけからゲームとしてのアイドルマスターとのキャラクター性の違いに面食らう。名前と多少の外見的特徴こそ受け継いではいるものの、人格から言動から完全に別物になっている。

 このアニメ自体が並列した企画であった故のことではあるが、当時すでにコアな人気を集めていたゲーム版のファンからすればキャラ崩壊として受け止められたことは想像に難くない。声優の変更と合わせて強烈な拒否感に繋がったのだろう。


 そもそもの意思を持ちパイロットを選ぶロボットというところから始まってマグマに潜る話やダミーパイロットシステム、そして敵として量産機が登場する展開など、どうしてもエヴァからの強い影響を感じてしまう。

 ただ、千早と梓の過去や真と雪歩の対比など見所あるドラマが用意されていたし、終盤の(ちょっと自己犠牲ネタに偏りすぎな感じはあるけど)熱い展開は流石はサンライズといったところである。


 キャラクターへの違和感さえ一端脇に置けばそれなりに面白かった。アニメの劇中劇のような形にすればここまで反発は招かなかったとは思うものの、それはそれで物語的にどうしても難しい部分も多く、これはもう企画時点で無理があったとしか言いようがない気がする。