そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』感想

 金曜日から公開の『スターウォーズEp.8 / 最後のジェダイ』。元々シリーズに愛着は無い上にEp.7もローグ・ワンも世間の評判ほどにはピンと来なかったクチなのでそんなに期待値が高かったわけでもないけれど、映画好きを名乗る以上は外すわけにはいかないということで朝一で観に行ってきた。


 基地を特定され、苦境に立たされるレイア姫率いる反乱軍。わずか三艦のみで脱出するも、背後には帝国艦隊が迫り、撃破は時間の問題となっていた。

 一方、前作ラストでルークの元へとたどり着いたレイ。彼女の説得にも関わらずかつての英雄ルークは協力を頑なに拒む。そこにはどこか諦念と絶望の色があった。


 前半は頑固老人の介護に牧歌的な潜入劇とかったるい話が続き、土曜の朝一ということも手伝って正直ウトウトしてしまった。やたらと「~に行ってみたけど無駄でした」的な展開が続いてなんだかなーという感じ。

 レイア姫も不自然な延命なんかさせないであそこでスパッと退場させたって問題無かったと思うし、そうでなくても特攻役を彼女がやるのでも良かったと思うんだけど・・・。あと、カイロ・レンがマスクをあんなにあっさり捨てるのも違和感があった。

 そんな感じで全体的な話運びに関してはどうにもスッキリしないものを感じてしまった。


 一方で全部嫌いかというとそうでもなくて、中盤以降は好きな部分も少なからずあった。

 カイロ・レンの「ダース・ベイダーの意志を引き継ぐ」の真意とレイの出生の秘密が明らかになるあたりの一連の展開には意外性と目新しさがあって良かった。ジェダイでもシスでもない、血統でも伝統でもない新たな秩序をもたらす。なるほど、「調和をもたらす選ばれし者」アナキン・スカイウォーカーの役割を継ごうというのだ。

 Ep.7が非常に旧作をリスペクトした作りだったのに対し、守破離の「破」をやったような物語だったという印象。

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 絵面としては予告でも使われていた血のような赤土舞う惑星での決戦も良い。遠く地平線から歩み寄るAT-ATの群体には巨神兵的な威圧感があったし、敢然と立ち向かうルークのヒロイックな格好良さよ。(幕引きは何だよそれって感じだけど。)フィンとローズの一幕は『ローグ・ワン』が自己犠牲の積み重ねだったことへのアンチテーゼとなっていた。

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 そんな感じでスッキリしない部分はあれど、結構グッとくるところもあって三部作の二作目なれば良い「溜め」だったんじゃなかろうか。伝統・伝説としてのジェダイは滅びても、その正義の精神は受け継がれる。次作、一体どのような幕引きが行われるのか楽しみである。