そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『ブラック・ミラー Season 2』感想

 引き続き『ブラック・ミラー』が長風呂のお供な今日この頃。

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 Season2も話数こそ少ないものの相も変わらずヘビー級な内容が続く。


ずっと側にいて

 SNSのログから故人を再現するサービスを描いたエピソード。ログを正確に再現すればする程に、リアルな本人から遠ざかっていく悲喜劇。転じて、SNS上に人の全ての側面が反映されるわけではないことを想起させられる。

シロクマ

 ネットリンチのメタファーと思われるエピソード。ある人が倫理道徳に反する行為だったとして、それではそれを正義の名の下に、半ば娯楽としてリンチする側の残虐性は見過ごされるべきなのか。本エピソードでは特にそれが同根のものであるから皮肉が効いている。

時のクマ、ウォルドー

 一昔前の初音ミクを首相に的な冗談やここの所のVtuberの流行と重なるところもあって個人的には一番刺さったエピソード。

 歯に衣着せぬ発言が売りの熊のアバターがやがて「顔のない庶民の味方」として人気を博していく。架空の存在であるが故にスキャンダルとは無縁、裏側が「個人」では無いから情報処理も強い。だが、そこには責任も確固たる意思も無い。持て囃した先に、果たして幸福はあるのか・・・  

ホワイト・クリスマス

 SNSのブロックが現実に反映された社会を描いたエピソード。道具立ては面白いんだけど、物語としてのテーマは散漫な感じがしてちょっとピンとは来なかった。