Amazon Echo Dotを買ってからというもの常々欲しいと思っていたKindle本の読み上げ機能がついに登場!
読み上げ機能は来るとしてもせいぜいAudibleぐらいだろうと予想してたので嬉しい誤算。そんなわけで早速試してみた。
Echoからの操作、タイトル認識はもう少し頑張って欲しい
他の機能同様におもむろに「Alexa、<本のタイトル>を読み上げて!」と話しかけることで朗読を開始してくれる。ただ、これも音楽再生同様に音声認識がシビアでスパッと目的のものにたどり着けるかというとちょっと厳しい。
僕は「横浜駅SF 全国版を読み上げて」と指示してみたのだがアプリで確認してみると「横浜 駅 SF 戦国版」と解釈されて該当なしと判定されてしまった。誤認識されること自体は仕方ないとしても、あえてAmazonで「横浜駅SF 戦国版」と間違えて検索してもちゃんと引っかかってくれるわけで、この辺はアルゴリズムとしてもう少し上手く処理して欲しかった。
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ちなみに今度は「横浜駅SFを読み上げて」と指示すると、ちゃんと「横浜駅SF 全国版」を読み上げてくれた。どうやら部分一致でも大丈夫なようなので、長いタイトルなら特徴的な一部だけを指定した方が確度は高いのかもしれない。(でも前作「横浜駅SF」も買ってライブラリにあるんだけど、なんで「全国版」の方になるんだろう?購入が新しいのが優先されるのかな?)
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スマホからの操作
実用上はスマホからの指定するのが方がスムーズかもしれない。Alexaアプリを開き、左上のメニューから「ミュージック&本」の項目を開き、スクロールすると「Kindle」のメニューが現れる。
ここで読み上げ可能なタイトルの一覧が表示されるのだが、漫画や雑誌や固定レイアウトの書籍ーーつまり内部的にはページを画像として扱ってそうなやつーー以外の標準的な書籍なら読み上げてくれそうな感じだ。
Google Homeがオーディオブックに対応するかも的な話があったけど、やはりKindleの方が圧倒的に品揃えは良いし何よりこれまで購入したもの使えるのは大きい。音楽についてはGoogle Musicの方が上だと思っていてGoogle Homeメインで使っているんだけど、こと書籍というジャンルに関してはAmazon陣営に絶対的な分がある。
あえて他の、それこそ技術では劣る日本企業がこのジャンルで対抗するとすれば、「本を購入したら人間が読み上げた音声も付いてきますよ」みたいな路線で価値を出してく感じになると思うんだけど、まあ量的にも実現は厳しいよなあ。
読み上げ自体は良い感じだけど・・・
読み上げは機械学習の成果を活かした自動読み上げ。流石に人間レベルとまではいかないものの、一昔前の読み上げアプリと比較すれば格段に聴きやすい。一度読んだことがある本を流し聞きする分には十分に実用に耐えると感じた。
ちなみに読み上げは電子書籍として読んだ位置が反映される感じなので、必要であれば「最初のページから」とか指定して戻してやると良い。 アプリからは音楽再生の時のようにアプリからも停止やスキップを行える。
また、チャプターを指定することもできる。
ちょいちょいロード待ち、そして止まる
そんな感じで機能としては上々と感じたものの、致命的に問題だったのが朗読中にたまに挟まるロード待ち。しかもしばらくすると完全に止まってしまう。
文章解析自体はサーバ側で処理しているだろうから下位モデルDotの性能不足ではないと思うし、家の光回線だって特別遅いわけではないはずなので、純粋にリリース直後の注目度でサーバに想定以上に負荷がかかっていた影響なのだと思いたい。これが解消されないと常用には厳しい。
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そんな感じで、ロードの問題さえ解消されてくれれば作業のBGMや布団に入ってから寝るまでの時間つぶしに良さそうな、Alexaのキラー機能になりうると思った。もしちゃんと動くようになればEchoもう一台買って寝室に置いても良いぐらいに思ってるんで、なんとか改善して欲しいなあ。