そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

Goovis G2(Cinego)届いた

以前にIndiegogoで支援していたヘッドマウントディスプレイGoovis Cinego(製品版だとG2に改名)が届いた!

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こいつは昨今流行りのVRではない、普通の映像を視聴するためのHMD。昔ソニーなんかが出してた「〜m先に〜インチの大画面」みたいなやつ。

最近だとOculus GoでNetflixをゴロ寝視聴するのがガジェット好き界隈での流行になっているけど、単純な映像の視聴目的ならこっちの方が分があると思う。(お値段は張るけどね)


本体、ゴーグル

この製品はAndroidのカスタムOSが乗った本体とHDMIケーブルで接続されたゴーグルからなる。


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本体は分厚目のスマホサイズの筐体。金属製の背面にマットな質感の操作面。

上から電源・音量ボタンに昔のiPodを思わせる環状の操作ボタン、そしてAndroidにはお馴染み戻る・ホーム・メニューボタンが並ぶ。その下のスペースはタッチパッドになっており、普段のスマホと同等の操作を行うことができる。

インターフェイスとしては充電にも使用するUSB micro端子とゴーグルと接続するHDMI端子に加え、microSD、そしてUSB Type-A(いわゆる普通の大きいUSB)が用意されている。USB Type-Aがあることで、PCから動画をUSBメモリに移してサクッと鑑賞なんてことが可能なのだ。


ソフトウェアとしてはAndroid4.4ベースのカスタムOSを搭載。(後述するような手間はあったものの)普通にGoogle Playストアが使えるので、普段親しんでいるアプリをインストールすることができる。Netflix・PrimeVideo・torneといった映像系はもちろん、電子書籍やゲームなんかも入れられる。

ただ、本体の処理能力については過信しないほうが良いかもしれない。動画配信サービスを見ていると本体がかなり発熱するし、VLCプレイヤーでNASの動画を再生すると(いろいろな要素があるので一概に性能の問題ともいえないが)処理落ちしてしまう。


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先に「本体」とは言ったものの、製品としてのメインはこっちのゴーグルの方だろう。

VR系のゴーグルと比べると大きなレンズを必要としないためコンパクトで軽い筐体。それを合皮っぽいバンドによって頭に固定する。Oculus GoのようなゴムバンドやPS VRのようなネジ式バンドと比べると固定性は良くはないものの、VRと違ってそこまで頭を動かすものではないし、一度良い塩梅の調整位置を見つけてしまえば不足は感じなかった。

本体との接続は普通のHDMI・・・ということは、実は普通にPCに挿して使うこともできる。動画視聴時にサクッと挿して仮想の大画面を楽しむとか、仕事場でこれつけてコーディングしてサイバーパンク気分に浸るとか、発想によって色々と使い所がありそうだ。

音声は左側にイヤホン端子が付いている。Oculus Goを体験してしまうとスピーカーを付けてほしかったところだが・・・


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何よりこのゴーグルがスグレモノなのは度数等を調整することで結構な近視の僕でも裸眼で観られること!この辺はメガネマンにしか分からない感覚だと思うんだけど、本当に開放感があって良いんですなこれが。

他にも明るさの調整ボタンと2D/3Dの切り替えボタンが付いている。この切り替えボタンを押すと左右分割された映像をそれぞれのレンズに写すことができ、3D映像を楽しむことができる。


ファームウェアアップデート、クラウドファウンディングらしい荒削り感

(この辺はもしかすると製品版はアップデート済みの状態で出荷されてるかもしれないけど)

届いた時点(ファームウェアv1.01)ではGoogle認証が正しく動作せず、Google Play Storeからのアプリの導入等が上手く行かなかった。本体のファームウェアアップデートメニューも使えない・・・

で、結論から言えばこれは下記の手順を要する。

やり方としてはクラウドファウンディングのページにひっそりと載っていたMediafire(!)にアップロードされたPDFの手順に従う。

www.mediafire.com

  1. Windows機を用意する
  2. マニュアルのPDF、アップデート用のツールPhoenixSuit、対象となるファームウェア(JPの方)をダウンロードする(結構時間かかるので要注意)
  3. PhoenixSuit.exeを起動
  4. 予めリモコン本体をUSBデバッグモードにした上でPCに接続
  5. PhoenixSuit上でダウンロードしてきたファームウェアを指定してUpgradeボタンを押す
  6. コントロールパネルのデバイスマネージャ上からリモコン本体のドライバをアップグレードする
  7. PhoenixSuit側のアップグレード作業の完了を待つ

Windows PCが必須だしマニュアル・ツールは英語表記、手順もなかなか難解でPC慣れしていない人間には厳しそうな作業を要するあたりはクラウドファウンディングらしい荒削り感である。

ただ、この面倒を乗り越えて1.04にしたところ、正常にGoogleにログインできるようになり、晴れて自由にアプリを入れられるようになった!


そんなわけで必ずしも万人にオススメとは言い難いものの、動画鑑賞の体験そのものは抜群に良い面白いガジェットであった。

色々なアプリを入れられるし普通にHDMI接続なんで動画鑑賞以外にもアイディア次第で面白い使い方ができるかもしれない。


先にBackしちゃったから仕方ないんだけど、ゴロ寝デバイスとしての役割はプロジェクタと被るんだよな・・・

blue1st.hateblo.jp