そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』感想

近年のヒーロー映画には食傷気味なんだけど、MCUでは一番好きなキャプテン・アメリカシリーズに連なる作品ということで観に行ってきた。

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『アベンジャーズ エンド・ゲーム』でスティーブ・ロジャースから盾を受け継いたファルコンは新たなキャプテンとなった。 一方で『インクレディブル・ハルク』ではハルクを追う側だった将軍サディアス・ロスは米国大統領へと上り詰める。 『エターナルズ』でインド洋に残されたティアマット内からは万能物質アダマンチウムが発見され、その扱いを巡り世界は動き出す。

・・・で、先に全体的な感想を述べてしまうと、そこまでひどい欠点はないけどこれといって刺さるものもない、なんというか小粒だったなーと思ってしまった。


本作のキャプテンは引き継いた盾のテクニックとワカンダからもたらされたヴィブラニウムによるエネルギーの吸収・放出の能力が加わった翼を用いて地上に空にと活躍しまくるわけなんだけど、なんというかコンセプト感に乏しい印象が拭えなかったんですなあ。

これは言っちゃいけない気もするんだけど、何でも翼で防御できて小回り効く支援火器もあったらもう盾要らなくないかと。

先代キャップのような「等身大」を最大限にまで延長した肉弾戦からすると爽快感が薄いし、ミサイル撃墜みたいな場面はどうしてもアイアンマンと対比してみるとガジェット的な面白みが少なく感じてしまう。

もっとこう、小回りを活かして狭すぎず広すぎずな戦場を飛び回るような活躍の場を用意すると「らしさ」を演出できると思うのだが・・・

本作のアクションそのものは全然悪い作りではなくて個々には見栄えはしてたと思うんだけど、振り返ったときに「あのシーン格好良かったな」みたいに心に残ってるものがない。


で、物語自体は『ウィンター・ソルジャー』を意識したようなポリティカル・スリラー・・・をかなり子供向けにした感じに見える。

こう、作品自体がすごく世相を睨んでのものなのが透けて見える分、そこでやりとりされてる話が「おやつをみんなで仲良く分け合いましょう」みたいな随分と現実感の低いもので鼻白んでしまった。

(そもそも冷静に考えてみるとインド洋沖に出現したものをアメリカがさも気前の良い親分顔で仕切ってるの自体が変といえば変か。構図からいえばむしろどこかの国が領有権を主張したところに分け前を「お願い」する立場な気もする。)

騒動の相手役として日本が選ばれてるのもまあ色々配慮した結果なんだろうけど、当の日本人からすると作中の政府の動きには「そうはならんやろ」的な違和感がある。

黒幕の行動原理も私怨でしかなくて、終わってみると「大統領は過去の罪を認める勇気を持とう」以上のメッセージ性を見出だせないあっさり味。


そんなつもりはなくても書き出すとダメ出しの連続みたいになっちゃったけど、でも近年のMCU映画みたいなサムいギャグや不必要なカメオや取ってつけたような社会問題アピールは無し、「キャプテン」を継ぐことのプレッシャーと戦うサム・ウィルソンのキャラクターそのものは好感が持てるんで、まあ観てて楽しめるものではあると思うんですよ。

ただ、将来的に振り返ったときに「特におさえておく必要がない作品」の一つになりそうな気がしちゃうんだよなあ・・・