そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

レバーレス探訪記 外伝 自作コントローラーVer.5 ジャンプボタン切り替えスイッチ付きレバー化

前回は意気揚々とアクリルで自作アケコンを改修したんだけど・・・結局は基板的に11ボタンフル活用はできないのが心に引っかかったのと、単純にすでに使っているレバーレスコントローラがいくつもある中であえて使うモチベを見いだせなかったんですな。(アホ)

blue1st.hateblo.jp

でも一方で、筐体はしっかりした作りに改良できたし、5mm厚のアクリル天板の剛性はかなり信頼できるなという感触も掴めた。

そしてふと、以前にハイタニさんが導入して注目されていたジャンプボタン付きのレバーアケコンを作ってみるのもアリだなと思い至るのだった。

持ってる昔ながらのアケコンにボタン増設するのは相当に大変だし、かといって新たに既製品を買うほど「ちゃんと」レバーを使う気までは今のところないので、それだったら余ったパーツを流用して作ってしまった方が良かろう!なのだ。

溢れ出るメカ感

天板寸法

前回同様にはざいやさんを利用。

www.hazaiya.co.jp

前回のレバーレスの配置をベースとしつつ、

  1. 移動ボタンをレバー固定用の穴に
  2. レバーの寸法的に左手側はファンクションボタンの置き場がなくなるので右手側に+ボタンサイズを12mmに変更
  3. レバーの上とジャンプボタンとを切り替えるスイッチ穴を設置

といった具合に設計。結果的には1万円ちょい。

▼材料  
アクリル押出し-透明 (P)-コモグラス  
板厚:5 mm  
ヨコ:300 mm  
タテ:200 mm  
  
▼加工  
加工方法:はざいや推奨加工(仕上げ指定がない場合は原則切りっぱなし)  
糸面取りを行う  
磨き仕上げ|辺:A、B、C、D  

# 攻撃ボタン類
丸穴|角:B|X:128 mm|Y:123 mm|直径:24.2 mm  
丸穴|角:B|X:113 mm|Y:83 mm|直径:24.2 mm  
丸穴|角:B|X:111 mm|Y:53 mm|直径:24.2 mm  
丸穴|角:B|X:84 mm|Y:85 mm|直径:24.2 mm  
丸穴|角:B|X:82 mm|Y:54 mm|直径:24.2 mm  
丸穴|角:B|X:52 mm|Y:59 mm|直径:24.2 mm  
丸穴|角:B|X:54 mm|Y:90 mm|直径:24.2 mm  
丸穴|角:B|X:137 mm|Y:64 mm|直径:24.2 mm  
丸穴|角:B|X:137 mm|Y:34 mm|直径:24.2 mm  
丸穴|角:B|X:139 mm|Y:96 mm|直径:24.2 mm  

# ジャンプボタン
丸穴|角:A|X:140 mm|Y:135 mm|直径:30.3 mm  

# レバー固定用ネジ穴
サラザグリ|角:A|X:50 mm|Y:30 mm|ネジ径:M5  
サラザグリ|角:A|X:90 mm|Y:30 mm|ネジ径:M5  
サラザグリ|角:A|X:50 mm|Y:110 mm|ネジ径:M5  
サラザグリ|角:A|X:90 mm|Y:110 mm|ネジ径:M5  

# レバーの穴
丸穴|角:A|X:70 mm|Y:70 mm|直径:25 mm|テーパーの深さ:2.5 mm

# レバー・ジャンプボタン切り替えスイッチ
丸穴|角:A|X:125 mm|Y:30 mm|直径:12.1 mm

# ファンクションボタン
丸穴|角:B|X:35 mm|Y:30 mm|直径:12.1 mm  
丸穴|角:B|X:55 mm|Y:30 mm|直径:12.1 mm  
丸穴|角:B|X:75 mm|Y:30 mm|直径:12.1 mm  
丸穴|角:B|X:95 mm|Y:30 mm|直径:12.1 mm  

# 天板固定用のネジ穴
キャップボルト用ザグリ|角:A|X:10 mm|Y:10 mm|ネジ径:M3  
キャップボルト用ザグリ|角:B|X:10 mm|Y:10 mm|ネジ径:M3  
キャップボルト用ザグリ|角:C|X:10 mm|Y:10 mm|ネジ径:M3  
キャップボルト用ザグリ|角:D|X:10 mm|Y:10 mm|ネジ径:M3  
キャップボルト用ザグリ|角:A|X:150 mm|Y:10 mm|ネジ径:M3  
キャップボルト用ザグリ|角:C|X:150 mm|Y:10 mm|ネジ径:M3  

`

買い足しパーツ

既存のケーブルは何回か付け替えやっててファストン端子のコンディションがちょっと心配なのと単純に付け替え作業が面倒なのと、ボタン自体はそこそこ有り余ってたので、今回はケーブルを買い足して天板にボタンやケーブルごと交換する方針で作成。

こういう荒業が使えるのは完全自作の良いところですな。


攻撃ボタン系はあり物を活用するとして、基本的なところの三和レバー、Φ12のファンクションボタン、固定用の金具類やら接続パーツを購入。


レバーは実は天板に内側から密着する形に固定しちゃうと塩梅が悪いのでスペーサーを間に挟んで固定。

本当は良い感じの穴開き金属板みたいなものを使うのがベターなんだろうけど、ひとまず今回のスペーサーでも取付が面倒なだけで今のところ遊んでて問題は感じないので良しとしておく。


レバー上とジャンプボタンの切り替えのためにON-ONの3端子の切り替えスイッチを購入。

これは完全に個人のフェチになってしまうけど、メカメカしいパーツって好きなんですなあ。


レバーの上への配線を切ってスイッチを挟むためにリード線同士を接続する必要があるわけだが、今回試しに接続コネクターなるものを使ってみたら手軽で良かった。

レバーと切り替えスイッチとボタンの配線

Brookのレバーに接続する5本のケーブルのうちオレンジ色の線が上入力にあたるので、そいつを切断してトグルスイッチの一方に接続。

そしてトグルスイッチのもう一方にはジャンプボタンからの線を接続し、残るジャンプボタンのもう1端子は適当なGNDに接続してやれば良い。

オレンジ(上入力)線を切ってスイッチ・ボタンを挟む

(どうあって見やすい写真にはできなかったけど)一応実機配線、オレンジ線を切ってスイッチ・ボタンに繋いでいる

使用してみた感想

先にジャンプボタンまわり以外について。

基板の固定位置の都合もあってちょっと奥まった位置にレバーがある形になっているんだけど、これがちょうど手の置き場として良いように作用していて、なんであれば持ってる既製品のアケコンよりもよっぽど使いやすい!

レバーレスで慣れたボタンサイズ・ボタン配置を扱えるだけでもだいぶありがたいし、意図していたわけじゃなかったけどファンクションキーが右手側にあるのはレバーから手を離さないで済むので正解だったかもしれない。

普通のΦ30アケコンと並べてみた


で、ジャンプボタンに関しては・・・なかなか難しいですな。

確かに不意のダッシュや勢いよくコマンド入力してもジャンプに化けないのは安心感ある。

だが、起き上がりにジャンプするぞーとか飛び込んで攻撃するぞーとかいった「自発的な行動」に関しては問題ないのだけど、相手の飛びに合わせて空対空するとかシベリアンを避けるとかいったとっさの「反射的な行動」はなかなか指が動いてくれない。

思えば溜めキャラって全然使わないので、レバーレスでも右手側でジャンプボタン押す機会無いからなあ・・・

そんな感じで「良さ」は感じるものの、ちゃんと運用するにはだいぶ修練が必要そうではある。


ちなみに1回転コマンドは切り替えたが方が「半回転後にジャンプボタン+攻撃ボタン」みたいな運指を使うことでジャンプが暴発しないので安定して出せそう。

流石に2回転は現実的ではないが・・・


あとは、配置上どうしても咄嗟に親指インパクトとジャンプボタンを押し間違えそうになることはある。

ここは手触りで判別できるボタンキャップに変えてしまった方が良いかもしれないなーと思っている。


ということで、今のところは仕事終わりザンギエフのための普通にΦ24の多ボタンのレバーアケコンとしての運用がメインになっている。

元の目的からするとちょっと外れてしまうけど、レバーレスだったら絶対に選ばないキャラを楽しめているのだから、まあ儲けではある。

レバーをぐるぐるして技を出すのは何というか身体的な楽しさがマシマシなんですなあ。