PCゲーム用の携帯機という位置づけではすでにSteam Deckを持っていて、ハードウェアのビルドクオリティの良さや独自OSによる快適なUI・UX、十分多くのゲームが問題なく動作する互換性は気に入っていた。
だが、今となっては本体にUSB端子が1つしかないのはちょっと不便ではあるし、WindowsOSではないので動かないものもままあり、Steam以外のプラットフォームも使えはするがひと手間必要、そして何より発売から年数が経っているのもあってどうしても性能的に非力さを感じてしまう場面もある。
そんなわけで常々WindowsOS搭載の携帯機は気になっていたのだが、もともと評判の良いAsusのROG Allyシリーズの新型にしてMicrosoftと協働でのカスタムOS搭載ということで、これは丁度よいということで購入してみた。
この記事では主にSteam Deckとの比較という視点から、Rog Xbox Ally Xを1週間ちょっと使ってみた感想を書いていきたいと思う。

セットアップまわり
カスタムされているとはいえ本質的にはWindowsOSなので、開封後の初手のセットアップはそこそこ時間がかかる。
アカウント作成とかの入力項目はそんなに多いわけじゃない(というか今どきだとゲーム機でもそれなりにあるのが普通)が、OSの累積アップデートなんかで小一時間使い始める前に準備を要する。
それが終わると遊べる状態になるが、万全を期するなら更Armoury Create SEにというASUSのシステムアプリの「更新センター」メニューからファームウェアやらドライバーやらの更新を行ってやる必要がある。
この辺が一気通貫にいけないのはWindowsという汎用OSがベースであることの弱みだろうか。
今回のXbox Allyの大きな売りなのがSteamやEpic Gameなど複数のプラットフォームのゲームを扱える点ではあるが、(これはこの機種だけの問題とは言い切れないが)各ストアのログインにはちょっと難儀させられた。
各ストアとも認証にはメールアドレス・パスワードの他に昨今では主流の二段階コードを入力する画面が出るわけだが、これがバーチャルキーボードとの相性がすこぶる悪くて、デフォの日本語モードのまま入力すると消してやり直せないストアがあったりキーボードのUIで入力欄が隠されてしまったりとめちゃくちゃ面倒くさくて体験としてよろしくなかった・・・
ハードウェア
Xbox Allyを外観的に特徴づけているのが左右の筐体から張り出したグリップなのだけど、裏側の滑り止め加工も相まってめちゃくちゃ持ちやすい。
ソファーに寝っ転がって遊ぶには丁度よい感じがする。
背面ボタンはささやかな左右で1個ずつ、しかもグリップからは離れた位置への配置ではあるが、思い返すとSteam Deckで遊んでても背面ボタン4つをフルに使う機会ってなかなか無かった気もする。
背面ボタンがあって嬉しいシチュエーション自体は多々あるんだけど、あくまで補助的なもので多用すべきものでもないのかもなと思うわけで、この機種のような形が不用意な押し間違えも起こさない良い塩梅なのかもしれない。

ファンクションボタンが5つ並んでいるのは正直ちょっと慣れない。
ゲームでも多用されるスタートボタンが右下なのだが、ついつい右上のライブラリボタンを押し間違えてゲームが画面裏に行ってしまうことが多くて、リアルタイム性が高いアクションゲームだと致命傷になりうる気がする。

(最近の機種では多い設計ではあるが)USBポートが2つあるおかげでドックに接続しなくても充電と有線コントローラの接続を併用できるのは格ゲー用途としては嬉しい。
Full Screen Experience
Xboxの名を冠するためのWindowsOSをカスタムしたUI。
いわゆる普通のWindows機のExplorerの代わりに立ち上がり、Xboxボタン長押しなどのメニューで通常のデスクトップに切り替えられる。(そして、再度切り替える際には無駄なプロセスを殺すために再起動をおすすめされる)

先に述べたようにセットアップでは少々手間取ったものの、一度セッティングしてしまえばライブラリで複数のプラットフォームのゲームを一覧で扱えるのは快適。
Steam Deckでも手順を踏めばある程度やれなくはないのだが、なかなかリテラシーを要するし再ログインの手間なんかが面倒くさかったりしたので、そのあたりが公式に整えられて障害なく使えるのはありがたいポイント。

ただ、このXbox UIには自前で追加したアプリの登録手段は今のところ用意されていなそうで、そのあたりをやろうとするとASUSのArmoury Create SEの方に移動する必要があるのはちょっと手落ち感はある。
コントローラ操作への最適化が若干足りないように感じられる部分もあって、多少タッチスクリーンの操作を頼りたくなる箇所もあるのだが、まあ使ってて困るほどではないかなという印象。
個人的には比較対象がSteam Deckになってしまうのでそこまで代わり映えしないが、各所で感想を見る限りでは既存のWindows機に比べてゲームのスリープ復帰等が安定しているのはカスタムOSの恩恵かもしれない。
WindowsOS
当たり前ではあるのだが普通にWindows機なので性能が許せばデスクトップで遊んでるゲームがすべてそのまま持っていけるし、補助ツールなんかもデスクトップモードに切り替えて色々なツールを入れられるのは嬉しい。
Steam OSのエミュレーションによる互換性も相当に素晴らしいものではあったが、痒い場面はどうしてもあったわけで・・・
Windows機故の良さといえば、フライトシミュレーターのコントローラーみたいなものも使えるのは個人的には大きなメリットかもしれない。
総評
そんなわけでザーっと書き殴った感じになるが、今のところ致命的に困ることもなく自由度の高さもあって好感触ではある。
PCから離れてソファーに寝転がってTVでYoutubeを流しつつ遊ぶ、というのが自分のメインの利用スタイルになるだが、そこで変にOSの制約がなくてPCと全く同じことができるのは安心感が高い。
