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そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

最近観たもの読んだもの

映画 小説 プライムビデオ アニメ

気がついたらもう12月ということで。

映画『この世界の片隅に』

この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス)

この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス)

世間じゃ大絶賛の嵐なんでなかなか言い難いところではあるんだけど・・・ 個人的にはそこまでピンと来なかった。

確かに普通の一個人からみた戦争の風景を視点を逸脱せずに丁寧に描ききった作風は好感を覚えるし、 作品としても良くできたものだとは思う。

・・・思うのだけど、事前の評判に圧されて観に行った身からすると、 ちょっとヨイショが過ぎるかなーと感じてしまったのが正直なところ。


主演に起用された女優の天然っぽさがキャラクターにマッチしてるというのは異論はないけど、 演技的に他に変えが効かぬほどに凄く良かったかと言われるとそこまでのものではないように思う。

(僕は不思議ちゃんみたいなキャラ付けが根本的に好きじゃないので、 主人公のキャラクターにも声優を勤めた方にもとくに萌えられず、 そのへんが原因となって世間と感じ方に乖離があるのかもしれないけど)

特に幼少の時期あたりなんかでは僕にはどうにも異物感があった。

他にも色々と「~な表現は新しい!」みたいに推されてるポイントはあったけど、どれも針小棒大な評価なように思える。

クラウドファウンディングだの芸能界の闇だのといった作品外の物語にもそんなに興味が沸かないところでもあり、 僕には世間で言われるほどの魅力は感じられなかった。


さて、本作については反戦か否か的な議論が一部で湧いてたのが記憶に新しい。

敗戦国が戦中を描けば自ずと苦しい風景になるわけで、 戦争に否定的であることを反戦と呼ぶならば、 そりゃまあ好むと好まざると反戦という枠になるだろう。

ただ、これが毎年8月の雑な終戦ドラマや道徳の退屈なアニメのような 「どれだけ凄惨な状況を描いて視聴者に不快感を催させるかチキンレース」だったり、 あるいはキャラクターが明らかに状況を逸脱した視点から物を言うみたいな、 よくある教条主義的な「反戦もの」でないのは良かったと思う。

「暗黒の時代だった」なんていうのは後の時代の人間が勝手にラベリングしているだけで、 人々はいつだってそれなりに笑いそれなりに泣きながら淡々と生きているのだ。


本作の最後の空襲の母子の光景って何か既視感があったんだけど、 それが何だったのかちょっと思い出せなくてもやもやする。

多分絵的に見たわけじゃなくて話として聞いたか文字として見たかだと思うんだけど・・・


映画『ニューヨーク1997』

ニューヨーク1997 [DVD]

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録画にて。

眼帯・アウトロー・潜入ミッション・ナノマシンと、なるほど確かにこれはMGSの元ネタっぽさがある。

Wikipediaなんかを読むとCG全盛じゃない頃の工夫なんかが色々あって面白い。


『scenario experiments lain/シナリオエクスペリメンツ レイン』

scenario experiments lain/シナリオエクスペリメンツ レイン[新装版]

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『serial experiments lain』は僕はリアルタイムで見た頃は、 散りばめられたギークな用語やSFホラーな雰囲気や独特の画面美術で、 良くわからないなりに妙に惹かれるものがあった記憶がある。

そのあたりシナリオの補足なんかを読むと、 どういった背景でそれらが形作られていったのかが読み取れて面白かった。

serial experiments lain Blu-ray BOX

serial experiments lain Blu-ray BOX

ボックスもそんなに高くないし、いつか買おうかな。


小説『最後にして最初のアイドル』

最後にして最初のアイドル

最後にして最初のアイドル

いやー、怪作というより他にない。ハヤカワがこれを出版せねばと思ったのも頷ける。

どう切り取ってもネタバレになりそうなんで語りづらいところはあるんだけど、 とにかくこの悪ノリに悪ノリを重ねてどんどんスケールが大きく加速していく感じの心地よさは実にSFだなーと思えた。

最後にして最初の人類

最後にして最初の人類

タイトルの元ネタは↑だと思うんだけど、そのうち読んでみたいな。


その他、アマゾンプライムのアニメが豊作

ここのところのプライムビデオに追加されるラインナップが、 ロボアニメファンとしてはいつか観たいと思ってたものばかりで凄く俺得。

第1話 終戦

第1話 終戦

今だとボトムズを観てるんだけど、ハードボイルドな世界観がたまりませんな。

主人公のキリコの感情に乏しいけれど決して冷徹なわけではない感じは、そこはかとなくオルフェンズの三ヶ月にも通じるものを感じる。

第1話 鉄と血と

第1話 鉄と血と

(そういやオルフェンズもラインナップにあるのね)

次はイデオン、エスカフローネあたりから押さえていきたい。

第1話 復活のイデオン

第1話 復活のイデオン

とりあえず正月の暇つぶしには困らなそうだ。

『AIと人類は共存できるか?』感想

小説 藤井太洋

ここ2・3年、コンピュータの計算能力の向上もあってディープラーニングなどの機械学習が目覚ましい成果を上げるようになってきた。

Alpha Goが世界でもトップクラスの棋士を破ったニュースが衝撃を持て報じられたことは記憶にも新しい。

(『盤上の夜』の感想でもそんなことを触れてたっけな)

blue1st.hateblo.jp

ひどく大雑把な解釈になるが、経験則・感覚・直感といった定式化できないものをコンピュータに実装可能になったと表現できるかもしれない。

だが、「定式化できない」ということは即ち「プログラムを作成した人間にも解釈できない」ということを示す。

SF者としては、そこに不気味さとロマンとを感じずにはいられない。

(このへんが上手いなーと思ったのは『エクスマキナ』。円盤も買ったし、また改めて感想書きたいかも。)

blue1st.hateblo.jp


もはや空前の人工知能ブームといっても差し支えない時分であり、 創作の世界でもそれに触発されたような作品は多く作られている。

・・・いるのだが、それらが必ずしも現代的な人工知能観を反映できているかというと、 残念な出来のものも少なくはない。

今成果を出しているものは特定の課題に対して対処するいわゆる「弱い人工知能」であり、 昔のSFに描かれるようなあらゆる課題に対して人間のように思考できるような「強い人工知能」ではない。

「弱い人工知能」の延長上に「強い人工知能」が成し得るか否かは色々な見解があるところだが、 いずれにしろ「近未来」レベルでは難しいだろうと思う。

このあたりを踏み違えてあまりに現実を逸脱したようなものを現代的な舞台にもってこられると、 特にITエンジニアとしてはどうにも乗り切れない気持ちになってしまうのだ。

blue1st.hateblo.jp

(もっともこれは創作の世界に限った話ではなくて、 ビジネスの世界でも半ば意図的に混同してマーケティングワードとして使用してたりするから質が悪い)

何の補助線もなしに「強い人工知能」を登場させてしまうと嘘くさくなるが、 あくまで道具としての「弱い人工知能」を普通に描くだけでは一向に人類は危機に瀕してはくれない。

そういう意味で、現代のSF作家にとって人工知能という題材は鬼門なのかもしれない。

(突然ルンバが人類に反旗を翻したり、Siriが核の発射コードを乗っとたりするような話にはリアリティを感じられない。 一方でスマホという身体により人類に寄生し、あらゆる情報を捕食しようとするGoogleシステムの話ならば面白いかもしれない。)


さて、前置きが長くなってしまったが、 そんな人工知能を題材とした短編小説+研究者の論考を集めた『AIと人類は共存できるか?』というアンソロジー本が出版された。

AIと人類は共存できるか?: 人工知能SFアンソロジー

AIと人類は共存できるか?: 人工知能SFアンソロジー

収録作品は

  • システム開発に携わる主人公のとある疑念からはじまる、倫理をテーマとした「眠れぬ夜のスクリーニング」
  • 分裂したアメリカを舞台に人工知能の可能性をめぐる、社会をテーマとした「第二内戦」
  • 政策決定に人工知能を用いることによるゴタゴタを描いた、政治をテーマとした「仕事がいつまで経っても終わらない件」
  • 人工知能が人類を超越した存在となった時何を思うか、信仰をテーマとした「塋域の偽聖者」
  • 人で無いものが芸術を解するか、芸術をテーマとした「再突入」

この中でも特に個人的に面白かった「第二内戦」と「仕事がいつまで経っても終わらない件」について感想を述べたいと思う。

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エンジニア立ち居振舞い: 転職するつもりになって仕事する

コーディング 雑文

お題「エンジニア立ち居振舞い」

最近同僚と呑む機会があって、年齢がらどうしても「いかにエンジニアとして生きていくか」みたいなところの話題になったりする。

その中でこんな話をした。

転職の時のネタ作りのつもりで学ぶ

日々新しいフレームワークやツールは出てくるし、 ミドルウェアや言語やアーキテクチャの流行も移り変わる。

もちろん何でも新しいものに乗れば良いというわけではないが、 ある程度世間の潮流を押さえるのもエンジニアとしては必要な態度だろう。

ここ数年僕がモチベーションを保つためにやっているのは、 「何年かして転職する際にネタになる」という発想。

そうやって考えることで「今は楽だけど先がない」みたいなものを作り変える切っ掛けにもなるし、 自分がどういう方向に進みたいかという軸で学ぶべきものの取捨選択にもなる。

転職の時のアピールになるかで考える

ある程度責任ある仕事を任されるようになってくると、 何かと技術的な選択を迫られることがある。

そんな時に考えるのが「転職の面接でその選択を論理的に説明できるか」ということ。

そうやって考えることにより「今やる分には楽だから」とか「社内政治的に」とかいった視点から離れ、 選択肢を客観的に見つめ直すことができる。


こんな感じのことを考えて、僕はここ数年仕事に取り組むようにしている。

ことにウェブやソシャゲの業界は企業の栄枯盛衰が激しく、 今のところ自社の状況が悪くないからといって安心できるものではない。

実際問題として転職というオプションは常に持ち続けるべきだと思うし、 そうでなくても自身の市場的な価値をいかに高めるかということは意識に置いておくべきだろう。

そうやって技術的な向上心を維持することが、 プロダクトの価値にも繋がっていくのではないかと思っている。

プログラマが知るべき97のこと

プログラマが知るべき97のこと

  • 作者: 和田卓人,Kevlin Henney,夏目大
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  • 発売日: 2010/12/18
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↑最近読んでいる。 自己啓発系なものかと思いきや具体的な含蓄があったりしてなかなか面白い。

貼ろうとして気づいたんだけど、これ色々シリーズ出てたのね。

ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと

ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと

  • 作者: 鈴木雄介,Richard Monson-Haefel,長尾高弘
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プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと

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ゲームクリエイターが知るべき97のこと

ゲームクリエイターが知るべき97のこと

ゲームクリエイターが知るべき97のこと 2

ゲームクリエイターが知るべき97のこと 2

追記

あと書きどころに迷ってるうちに書き忘れてたんだけど、 過度に会社と自分とを一体化しないことで精神的な安定を保つって意味もあるなーなんて思ってる。

『イーグルフライト』感想

PSVR PS4 ゲーム

PSVRを買ってから早くも一ヶ月。

PlayStation VR PlayStation Camera同梱版

PlayStation VR PlayStation Camera同梱版

VRタイトルをいくつか遊んでいると、 広大な箱庭世界を自由自在に動き回ってみたいという欲求が浮かんでくる。

ゲーム性の付属物としてではなく、「世界」そのものを楽しみたい。そんな風に感じたりするのだ。

ちょうど先日「パリの空をワシになって飛び回る」という『イーグルフライト』が発売されたので、 さっそく買って遊んでみた。

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イーグルフライト | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイト

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はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」

http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/hatenablog-5th-anniversary

せっかくなんで第二弾も。


はてなブログといえばちょうど就職した年にサービス開始だったので少し思い入れがあったりする。

これまでを振り返ると5年という時間はウェブ・ソシャゲ系の業界的には長いもので、 そもそもソシャゲというジャンルがここまで一大市場となったのもここ5年のうちのことだし、 業界内部的にも様々な変動があった。

僕は僕で色々としないでも良いような苦労もしたけれど、 なんとか今は世間的にもそこそこ良いと言ってもらえるんじゃないかと思える場所には潜り込めた。

でも、それで5年10年スパンで安泰かというと多分そんなに甘いことはないだろうなとも感じる。

今の現場は労働環境としては非常に恵まれてるけど、 一方で技術的にはそれほど幅のある仕事ができるわけではないことは警戒すべきかもなと思う。

動向の早い業界だし、ちゃんと学んで自分の価値を高めていく姿勢は持ち続けないなと、 何年か後には市場価値の無い存在になってしまいかねないことは胸に留めておきたい。

今の職場で同年代の人と飲みの席で話たりすると「なんだか大人だなー」という感じがして、 振り返って僕は年相応の人生を歩めているのか不安に思えてきたりする。

そのあたりに自信を持てるような5年を歩んでいきたいところである。

小説『ファイト・クラブ』感想

小説

『ファイト・クラブ』といえば映画がカルト的な人気を誇り、 一時はそれをもじったような番組がいくつも作られていた記憶がある。

残念ながら映画の方は観る機会がなくここまで来てしまったのだが、 書店で平積みされていたのを見かけて手にとってみた。

ファイト・クラブ〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV)

ファイト・クラブ〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV)


本作を読み進めていくと、 当時の流行はあくまで本作を表層的になぞっただけの陳腐なものであったように思える。

暴力性の開放も物質至上主義への反逆もあくまでフックでしかなく、 本質は個人的にここ数年もやもやと頭をもたげていた「物語との戦い」という部分なんだと読めた。

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『Rez Infinite』感想

PSVR PS4 ゲーム

あまりの評判の良さに気になって買ってしまった。

Rez Infinite | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイト

レビューを読んでもサイトを見ても最終回のカミーユみたいな文章ばかりが目に入るが、 どんなゲームなのかいまいちピンとこない。

カルト的な人気を誇る過去作があるらしいけど、 残念ながら僕はやったことはない。

Rez

Rez

チャイルド オブ エデン

チャイルド オブ エデン

そんなわけで自分でも体験してみようと思ったわけだ。

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