そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

小説

『おうむの夢と繰り人形』感想

おうむの夢と操り人形 (Kindle Single)作者: 藤井太洋出版社/メーカー: Amazon Publishing発売日: 2018/10/23メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る シェアハウスに住むエンジニアの山科とコンサルタントの飛美は、中古のコンパニオン用の人…

『幼年期の終わり』感想

「おすすめのSF小説」みたいな話題ではかならず名前を目にする本作。 幼年期の終り作者: アーサー C クラーク,福島正実出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/12/21メディア: Kindle版購入: 3人 クリック: 125回この商品を含むブログ (20件) を見る 他作品…

『ユートロニカのこちら側』感想

もともとSFの中でもディストピアものは好きなジャンルなんだけど、この作品は特にツボだった。奇しくもITと個人情報の取り扱いが全世界的な問題となっている今日において、本作のテーマは非常に興味深い。 ユートロニカのこちら側 (ハヤカワSFシリーズJコレ…

『カエアンの聖衣』感想

キルラキルの着想元としてもお馴染み『カエアンの聖衣』を読んでみたんだけど、奇抜な着想からの後半の加速度的に広がっていく世界観は抜群に面白かった! カエアンの聖衣〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)作者: バリントン・J・ベイリー,大森望出版社/メーカー: …

『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』感想

そろそろアニゴジの二作目が公開されるということで、それに先駆けて出版された小説2作目『プロジェクト・メカゴジラ』を読んでみた。 GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ (角川文庫)作者: 大樹連司(ニトロプラス),虚淵玄(ニトロプラス)出版社/メーカー: KA…

小説『メタルギア ソリッド サブスタンスⅡ マンハッタン』感想

前巻に引き続き、メタルギアソリッド2のノベライズ『メタルギア ソリッド サブスタンスⅡ マンハッタン』を読んでみた。 blue1st.hateblo.jp メタルギア ソリッド サブスタンス (2) マンハッタン (角川文庫)作者: 野島一人出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店…

小説『メタルギア ソリッド サブスタンスI シャドー・モセス 』感想

前々(ピースウォーカー・ファントムペイン)から思っていたが、やはりこの著者の作品とは相性が悪い。Amazonレビューはもとより諸々の感想サイト見ても概ね好評っぽいんだけど、僕はイマイチに感じた。 メタルギア ソリッド サブスタンスI シャドー・モセス…

『ディアスポラ』感想

『バーナード嬢曰く。』でもネタになっていたけど、いやー、評判通りの難解さだった。 ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)作者: グレッグ・イーガン,山岸真出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/09/22メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 360回この商品を含む…

今年買ってよかったもの

うってつけのお題だったので乗ってみる。ガジェットオタク的には買って手元にあるだけで割と「よかった」が満たされてしまう部分はあるんだけど、今回はお題の趣旨に従って特に満足度の高かったものを抽出。 長風呂のお供に防水タブレット 自分の中で一番の…

『GODZILLA 怪獣黙示録』感想

先日公開されたアニゴジこと『GODZILLA 怪獣惑星』の前日譚にあたる、世界各地に出没するようになった怪獣と遭遇した者たちへのインタビューという形式をとった小説。人類がいかにして怪獣と戦い敗北していったか、なぜエクシフ・ビルサルドという2つの異星…

『皆勤の徒』感想

方々から聞こえる評判に、これはチェックしておかねばなるまいということで読んでみた。 皆勤の徒 (創元SF文庫)作者: 酉島伝法出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2015/07/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 初っぱなから難読漢字による当…

『小説BLAME! 大地の記憶』感想

小説BLAME! 大地の記憶作者: 冲方丁,弐瓶勉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/05/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 映画版はかなりアレンジの入った作り、前のアンソロジーはスピンオフ的な作品集であったのに対し、本作は…

『BLAME! THE ANTHOLOGY』感想

BLAME!の延々と続く都市構造物を舞台としたアンソロジー小説集。BLAME!という作品は「背景が主役」などと評されたりするが、このアンソロジーでもそれを反映してか全ての作品が本編の登場人物達が直接関わることのない別の場所で展開する物語となっている…

『誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選』感想

誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA ノ 4-101)作者: 野?まど,大森望出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 春から放映のアニメ『正解するカド』に連動した、国内外の“ファーストコ…

『攻殻機動隊小説アンソロジー』感想

先日公開されたハリウッド版の実写映画に合わせて企画された小説短編集を早速読んでみた。 攻殻機動隊小説アンソロジー作者: 円城塔,三雲岳斗,朝霧カフカ,秋田禎信,冲方丁,士郎正宗出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/03/28メディア: 単行本この商品を含む…

『BEATLESS』感想

BEATLESS作者: 長谷敏司出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/10/11メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 78回この商品を含むブログ (49件) を見る 人の知性を超える人工知能の誕生――シンギュラリティが訪れたとき、我々の社…

『伊藤計劃トリビュート2』感想

伊藤計劃トリビュート2 (ハヤカワ文庫JA)作者: 草野原々,ぼくのりりっくのぼうよみ,柴田勝家,黒石迩守,伏見完,小川哲出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/01/24メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 前からこのトリビュートという企画にはち…

『あなたの人生の物語』感想

「おすすめのSF小説」みたいな話題でよく挙げられているし、 表題作を映画化した『メッセージ(原題はArrival)』が今年5月には日本でも公開されるということで、 これはそろそろチェックしておかねばなるまいと思い読んでみた。 www.message-movie.jp そう…

『機龍警察 自爆条項』感想

パワードスーツ機龍兵を駆る警視庁特捜部を描いた『機龍警察』の2作目。 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 (ハヤカワ・ミステリワールド)作者: 月村了衛出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/05/31メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 特捜…

『横浜駅SF』感想

僕は小中学校時代を横浜市内で過ごしたので横浜駅にもそれなりに思い入れがあったりする。 娯楽の乏しい家庭だったこともあり、 週末ともなれば市営地下鉄に乗って横浜まで出かけていって大して小遣いもないのにハンズや本屋や模型屋やPCパーツ屋なんかに入…

『七胴落とし』感想

人はなにをもって「大人」になるのだろうか。 30代に差し掛かったせいか、あるいは成人式の季節だからだろうか、 ふとそんなことを考える。 義務教育を終える、タバコを吸えるようになる、酒を飲めるようになる、選挙権を得る、就職をする・・・ 様々に社…

最近観たもの読んだもの

気がついたらもう12月ということで。 映画『この世界の片隅に』 この世界の片隅に コミック 全3巻完結セット (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2009/04/28メディア: コミックこの商品を含むブログを見る 世間じゃ大…

『AIと人類は共存できるか?』感想

ここ2・3年、コンピュータの計算能力の向上もあってディープラーニングなどの機械学習が目覚ましい成果を上げるようになってきた。 Alpha Goが世界でもトップクラスの棋士を破ったニュースが衝撃を持て報じられたことは記憶にも新しい。 (『盤上の夜』の…

小説『ファイト・クラブ』感想

『ファイト・クラブ』といえば映画がカルト的な人気を誇り、 一時はそれをもじったような番組がいくつも作られていた記憶がある。 残念ながら映画の方は観る機会がなくここまで来てしまったのだが、 原作小説が書店で平積みされていたのを見かけたので手にと…

『The DevOps 逆転だ!究極の継続的デリバリー』感想

齢が三十にも差し掛かってくると、 否が応でも「目先のタスク」よりも先の場所に目を向けなければいけない。 ITエンジニアという職能に即して言えば、 単なる実装だけではなくてその後に控える運用や保守や、 あるいはもっと先の経営においてその仕事にどう…

最近読んだ小説

『順列都市』 順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)作者: グレッグイーガン,Greg Egan,山岸真出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1999/10/01メディア: 文庫購入: 22人 クリック: 238回この商品を含むブログ (218件) を見る 順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)作者: …

最近観たもの読んだもの

漫画『かくしごと 1巻』 かくしごと(1) (KCデラックス 月刊少年マガジン)作者: 久米田康治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/06/17メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見る 『絶望先生』からドハマリした久米田康治先生の新作。 ここ十年ぐ…

最近読んだ本

個別に書くほどではないけど、何も残さないのもなんなので。 最近とはいったものの結構前のもあったり。

『屍者たちの帝国』感想

書き下ろし日本SFコレクション NOVA+:屍者たちの帝国 (河出文庫)作者: 大森望出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/10/03メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る 昨年には映画も公開された『屍者の帝国』のトリビュート作品集。 blue1st.hat…

『翠星のガルガンティア ~遥か、邂逅の大地~』下巻 感想

ついに完結! 翠星のガルガンティア ~遥か、邂逅の天地~ 下作者: 谷村大四郎,村田和也,鳴子ハナハル,(キャラクターデザイン)鳴子ハナハル,(メカニックデザイン)石渡マコト(ニトロプラス),(原作)オケアノス,(協力)「翠星のガルガンティア」製作委員会出版社/…