去年のE3から注目していたシューティングコントローラを使ったVR FPS『Farpoint』。先週ひたすら進めてキャンペーンモードをクリアできたので感想でも書いてみようと思う。

【PS4】Farpoint PlayStation VR シューティングコントローラー同梱版 (VR専用)
- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 発売日: 2017/06/22
- メディア: Video Game
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大宇宙ひとりぼっち
宇宙ステーションがワームホールに飲まれ、主人公は謎の惑星へと漂着する。赤茶けた惑星の大地を舞台に、襲い来る生命体と戦いながらステーションの他の生き残りを探すという物語となっている。雰囲気としては「ゼログラビティ」や「インターステラー」を彷彿とさせる大宇宙ひとりぼっち物である。基本的に画質は低めになってしまうVRでProじゃないPS4ではあるけど、惑星の光景には十分なリアリティが感じられた。
シューティングコントローラ
なんといってもシューティングコントローラの存在感!ライフルサイズということで分かってはいたけれど、やはり目の前にすると凄みがある。ポール状の部品で構成されていて見た目こそシンプルなものの、サイズ自体はしっかりと本物の縮尺なので、構えていてオモチャっぽい感じにならないのが良い。

PlayStation VR シューティングコントローラー (VR専用)
- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 発売日: 2017/06/22
- メディア: Video Game
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そしてこれがゲーム内ではライフルやショットガンとして写る。これは体験しないと伝わらない感覚だとは思うけど、トラッキングが非常に上手くて本物の両手と同じポジションで画面内で表示されるし、ライフルを小脇に抱えてスコープを覗いていると、恐ろしく臨場感が感じられる。
正面のカメラでトラッキングする都合上仕方ないけれど、高いところを狙う様な場面では銃がブレてしまって上手く照準を合わせられないのがちょっと気になった。キャンペーン後半になるとそういう場面が多くて少しイライラさせられた。
クモ怖い
そんなこんなで最初に出くわすことになるのが小蜘蛛。体感的には犬程度のサイズだろうか。SF系のアクションゲームではまあありがちなものである。
・・・が、これがVRとなると結構怖い!こちらに向かっていきなり飛びかかってこられるとついつい仰け反ってしまう。最初なんかはいい歳したオッサンながらも軽く涙目になってしまった。
もっとも、後半ともなると建物みたいなサイズの敵も出てくるんだけど、慣れてくるとこれを倒す爽快感の方が勝ってくるから不思議だ。
前進移動は良いけど・・・
VRということで気になるのは酔い。宇宙服を装着しているので移動速度は遅め、FPSでありがちなジャンプやしゃがみは無し、回転移動もオプション、と酔いに関してはかなり気を遣われている感じはするが・・・それでもやはり無縁ではいられなかったようだ。
自分では比較的VR慣れした方だと思っているんだけど、それでも普通のFPSのつもりで動くと結構「ウッ」となる場面があった。前に進むだけとか横に避けるだけとかいった動きをする分には問題なかったのだが、後ろに下がったり斜めに移動したりしようとすると、途端に気持ち悪さがこみ上げてくる。
この辺は主観による移動を廃した『Bravo Team』の発想が面白そうなので期待している。
ストーリーとしてはまあ平凡な部類だし、アクションも大人しめなので、単なるFPSとしてみるとさしたる魅力はない。だが、VR+シューティングコントローラによってこれまでに無いぐらいの臨場感を味わわせてくれる、これぞVRな一本だった。

- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 発売日: 2017/06/22
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