内容としては、お馴染みの学習塾跡の教室で吸血鬼幼女と共に映画『傷物語』の映像を観る、といったものになっている。
僕は教室があるタイプのいわゆる「学習塾」というものには行ったことがないので良くわからないけど、なんだか大学の講義室を思い出させられた。後ろにもバーっと席があって、実にそれっぽい。
そして振り向くとヤツがいる。
最初こそ単なるバーチャルスクリーンなのだが・・・
場面が白熱してくると画面が左右の壁にも展開し・・・
砕け散り
いつしか画面と同じ世界へ!
『傷物語』の作風とも相まってアバンギャルドな表現が効いている。
観ていて軽くトリップ感がある。
ちょっと意地の悪い表現をすると、さも映画が面白かったんじゃないかと錯覚してしまう程に楽しい映像体験だった。(あれは少なくとも一般的な意味では「面白い」出来ではなかったと思うんだよね)
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映像作品のプロモーションというと、「冒頭~分配信」とかいったものがよくあるけど、ああいうのって元々興味がある層にしか届かないんじゃないかと思う。そういった点でこの作品は万人が楽しめる感じもあるし、作品の魅力をブーストしてる感じもあって、非常に上手いプロモーションなんじゃないだろうか。