そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

レバーレス探訪記 その5 Punkworkshop Minibox Type-B 2023夏版

スト6をやっているとやっぱり気になってくるんですよね、増設ボタンが。 暇してる親指のところにもボタンを設置できれば・・・みたいなことを思っちゃうわけです。

そんな折に、Punkworkshopのレバーレスに最初から増設ボタンが搭載されたバージョンが発売。 一度は選定から外していたものの、増設ボタンの誘惑と「プロ選手も多く使用している」というところへのミーハー的な興味から購入してみた。

www.punkworkshop.top

Snackbox Micro同様にPSプラットフォームへの対応は個人的には不要だったのでRP2040基盤の方を選択。

当時のラインナップでは弱Kの下と弱Pの上にボタンが追加されたtype-Bと、同じく弱Kの下に加えて右手の掌底で押す位置にボタンが追加されているtype-Cとが用意されていたが、どちらかというと使用感の想像がつきやすかったtype-Bの方を選んだ。

当時はまだ日本サイトが用意されておらず本国のサイトからだったが、特に迷うような部分もなく支払いもPaypalが使えて何の問題もなく注文できた。

minibox type-B

安心感ある予備パーツの充実っぷり

開封して最初に驚いたのが予備パーツの量。 本体や滑り止めシートに加えて、予備パーツとして

  • キースイッチいくつか
  • 基盤にケースの外からUSBをつなぐための内部のケーブル
  • ボタンキャップにつけるOリング
  • RP2040の基盤(!)

という充実っぷり。

予備パーツ

サービス精神というよりは「個々には大した単価ではないし、不良品対応をするよりは同封しておいてお客さんに自己解決してもらう方が安上がり」という姿勢なのだろう。

海外なんでいざ何かあったとしてやり取りする手間や時間なんかを想像してみると、この方策は客目線からしても非常にありがたい気がする。

ちなみに本体は何の問題もなかった。

「必要十分」を体現したような質実剛健な作りの筐体

本体の作りの方に視点を移すと、シンプルながらよく考えられていると関心させられる。

樹脂製の天板・底板に同素材の横板・支柱。単純な形状のパーツを組み合わせて箱状にしている。 各所きっちりネジ止めされているし、素材の厚みも十分確保されているのでちょっとやそっとじゃ壊れなさそうな感じ。 複雑な内部構造もないので、将来的に必要になれば穴を開けてボタンを増設することもできるだろう。

天板は磁石による固定となっており、ドライバーなしで内部構造へも簡単にアクセスできる。 ケーブルの配線をいじったりパーツを交換するのも楽にできる。

必要があればコンバータを内部に収めてしまうなんてこともできるだろう。

個人的に面白いなと感じたのが基盤まわりの構造で、筐体にはコの字型のパーツにスライドして固定する方法を取られている。 またケーブルとの接続は逆L字型のピンヘッダにQIコネクタを挿す形になっている。 ネジ止めもハンダ付けも無いので簡単にパーツ交換できる上手い方法である。

内部構造

ちょっと要注意なのは筐体内の高さが2cm弱しかないことで、三和をはじめとした一般的なアケコンボタンはだいたい収まらないだろう。 かなり薄さに気を使った製品でなければ換装できない。

三和ボタンとPWSボタンの高さ比較
  

超高反応なボタン

Punkworkshopの一つの売りなのが独自のキースイッチを用いた超高反応なボタンだろう。

中身のキースイッチはCherryMX互換のフットプリント。

特に変な構造が挟まれるでもなく普通にステムにキーキャップとしてボタンキャップがハメられているので、押し心地自体はプリント基板直付の製品でも再現はできるとは思うのだけど、アケコンボタン型なので縁の部分があるのは個人的には好きですな。

デフォルトでくっついてくるPWS switch V1は(時期によって微妙に仕様変更されているので細部は違うかもだが)脅威のアクチュエーションポイント0.5mm・総トラベル1mm弱。 触っていて明らかにそれと分かるレベルで短い!

ただこれ、理屈上は「良いもの」なのは間違いないんだけど、買った当初はあまりの押し感の無さに全然慣れなかったんだよね。 他の人を見てもおそらく押し込みに力が入りすぎて指が痛くなるという人もいたり。

なので僕も(詳しくはまた別記事で書こうと思うんだけど)もっとマイルドな調整になってるPWS switch V2を買ってしばらくはそっちをメインに使っていたんですよね。 それで、ある程度軽め・短めなボタンを使い慣れたあたりで戻ってきて、やっと有り難みを実感しつつ使えるようになった。

増設ボタンの運用

そんなこんなでゲームプレイ的にはある意味で本題な増設ボタンの使い勝手について。

観測できる範囲では弱K下のボタンにパリィを設定するいわゆる親指パリィ派が多いように感じるんだけど、僕は小指でパリィを押すのが手癖になっていたのでそこは継承。

親指にあたる部分にはインパクトを設定し、弱Pの上のボタンには投げを設定した。 また、余った強K横には何かとキャラの特殊行動が割り当てられがちな弱中強Kの同時押しを設定した。

ボタン配置

さて、実際の恩恵はというと、当初はそこまで直ぐにインパクト返しをできるようになったかと言われればそうでもないのだが・・・Youtubeで見たふ〜ど氏の「返せないなってタイミングでもとりあえずボタンを押す」というのを心がけていた成果もあってか、最近は割と押せるようになってきた気がする。

一方で投げボタンの方は当初から明確に価値があって、マリーザのスクトゥムからのエンフォルドだったりJPの空中投げだったりが弱Pや弱Kに化けてチャンスを逃すことが無くなったのは結構大きいように思う。

総評

そんなわけで全体感でいえば、ガジェットオタク的な観点でもプロゲーマーのファン的な目線でも、そして当然1プレイヤーの頼れる相棒としてもめちゃめちゃ買ってみる価値ある一品だったなーと思う。

昨今だとプリント基板にキースイッチを挿す形式のレバーレスコントローラなんかは安いものだと1万円以下で出回っていたりもするけれど、予算をプラスして2万円ちょっとにするだけで将来的なパーツ交換や増設なんかもできる、プロも認めている品質のものが(為替による上下はあるけど)手に入る、手堅くて非常にコストパフォーマンスに優れる選択肢なんじゃないかと思う。