そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

レバーレス探訪記 その4 SnackboxをAmberスイッチ&凸ボタンに換装

待望のSnackbox Microのオプションパーツの国内販売が始まったので、前々から欲しいと思っていたAmberスイッチと凸ボタンを購入してみた!

m-gaming.jp

Amberスイッチ+凸ボタン

Amberスイッチ

まずはJunkFood Custom Arcades特注のAmberスイッチ。一般的なKailh Choc V1のスイッチがプレトラベルが1.5mmであるのに対し、Amberスイッチは1mmとなっている代物。 プレトラベル(=作動点)が短いということは押してから実際に信号が出るまでが早いわけで、理屈として反応速度が重要な格闘ゲームにおいては有利に働くはずだ。

だが、個人的にはどちらかといえば総トラベルの短縮の余地が大きい部分にこそ魅力を感じている。 スイッチの総トラベルは単純に「ボタンの押し心地」のかなりの部分を左右するし、総トラベルと開放点(多くのスイッチでは作動点と同じ)の差の「あそび」が短いほどニュートラル状態への戻りが早くなる。

Kailh Choc V1はAmberも含め標準の総トラベルは3mm。 以前にピンク軸に太さ1mmのOリングを仕込んだ際には2つ詰めると個体により反応するものとしないものがあった。 状況から逆算して考えるとOリングが軸に嵌めることで0.7~0.8mmぐらいに伸びていて、それが2つなので総トラベル3mmから1.5mm程度の短縮になり、ちょうどピンク軸のプレトラベルである1.5mm付近になっていたんじゃないかと推測される。 これがAmber軸ではプレトラベルが1mmなの(つまり短縮猶予が3mm-1mm=2mm)で余裕がある分、予見通りOリングを2つ詰めても安定してくれた。

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Oリング2つ仕込み

まとめると、今回の改造によりプレトラベル1mm、総トラベル推定1.5mmのスイッチを実現できたと思われる。 総トラベルが短いということは押し込んでからニュートラルに戻るまでの速度が早いことを意味する。例えば前歩きとガードの切り替えなどに恩恵があるはずである。

開放状態

完全に押し込んでもこんな感じ

凸ボタン

デフォルトでついている凹ボタンがザラザラしているのに対してツルツルした質感になっており、形状も相まって指をすべらせてのスライド入力がしやすい。

凹ボタンはどこかキーボードを思わせる打鍵感だったのに対し、凸ボタンは普通のアケコンのボタンを押している感覚になる。

使用感

そんなわけで実際に全てのボタンを換装しての感想。

換装前はキーボードのような打ち心地で丁寧にコマンド入力するには良い反面、ゲーム的な反射で押すにはちょっと気持ちが良くない感じだった。 格ゲーって実践では必ずしも決まったタイミングに綺麗にコマンド入力できれば良いだけじゃなくて、こう受付フレームに入れば良いな的なボタン連打とか多めのコマンド入力とかする場面があるわけで、そういうシチュエーションでの操作感の問題かなと。 そのあたり、今回の換装でちゃんとストローク短めのアケコンのボタンって感じになってやりやすくなったんじゃないかなと思う。

今回の改造ではボタンが反応してから戻るまでの遊びが総トラベル1.5mm - プレトラベル1mm=0.5mmと短く(かのPWSスイッチとかでも遊びはもう少しある)、先に述べたようにガード切り替えやダッシュやJPで多用する下下コマンドなどがなどでは有益に働く反面で、波動拳などの流れでのコマンド入力で斜め要素が抜けやすいピーキーな性能になった。

元々狭めのOリングを2つも嵌めていて位置のブレもあると思うので、使っていくうちに馴染んでいくことを期待しつつ、もう少しマイルドな塩梅でちょうど嵌るものがあったら付け替えて試してみたいなーとも思うところ。

全換装

このあたり突き詰めて考えると方向ボタンと攻撃ボタンでセッティングを変えるとか、もっといくと個人の入力の癖やゲームタイトルごとのコマンド受付の塩梅、使用キャラでの頻出操作によって「最適値」は変わってきそうなのが面白いところ。