そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

小説『メタルギア ソリッド サブスタンスⅡ マンハッタン』感想

 前巻に引き続き、メタルギアソリッド2のノベライズ『メタルギア ソリッド サブスタンスⅡ マンハッタン』を読んでみた。

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メタルギア ソリッド サブスタンス (2) マンハッタン (角川文庫)

メタルギア ソリッド サブスタンス (2) マンハッタン (角川文庫)

 原作ゲームでのメタルギア・ソリッド2はというと、主人公がいきなり雷電に交代したりストーリーの筋が複雑だったり前作の水準からするとテクノロジーレベルが飛躍しすぎていたりで、はっきり言ってシリーズの中では不人気なタイトルである。

メタルギアソリッド2 サブスタンス PlayStation 2 the Best

メタルギアソリッド2 サブスタンス PlayStation 2 the Best

 ただ、黒幕であるところの「愛国者達」が姿を表しその恐るべき陰謀が明かされる、メタルギアを巡るの物語において欠かすことのできない重要な作品でもある。

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小説『メタルギア ソリッド サブスタンスI シャドー・モセス 』感想

 前々(ピースウォーカーファントムペイン)から思っていたが、やはりこの著者の作品とは相性が悪い。Amazonレビューはもとより諸々の感想サイト見ても概ね好評っぽいんだけど、僕はイマイチに感じた。

メタルギア ソリッド サブスタンスI シャドー・モセス (角川文庫)

メタルギア ソリッド サブスタンスI シャドー・モセス (角川文庫)

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『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』感想1

ひとまずメインストーリーは一周できたので感想でも。

色々と推敲してはみたけど、ストーリーについての感想はまだまとまらなかったので、 今回はゲーム性の部分に絞って書いてみた。

メタルギアソリッドV ファントムペイン

メタルギアソリッドV ファントムペイン

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『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』はじめました

ついに来ましたMGS最新作!

なんだかんだでPSのソリッド以降は(後追いとはいえ)シリーズを外伝含めて全部やってたりするわけで、いっちょ前にファンと言えるかもしれない。

メインミッションそっちのけでサイドオプスやったりマザーベース増強したりしてるんで、ストーリーについては全く語れる段階ではないんだけど、ゲーム性に関しては大満足!

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『メタルギアソリッド ピースウォーカー』読んだよー

メタルギアソリッドシリーズのノベライズ最新作、『ピースウォーカー』を読んだのでその感想。


本作は2010年に発売されたPSP用ソフト『メタルギアソリッド ピースウォーカー』のノベライズ作品。

その頃僕は暇を持て余した学生で、ゲームの方は発売日に家電量販店に買いに走った記憶が蘇ってくる。


クリア時はそれほど複雑なストーリーとは感じず、ストレートに「ザ・ボスの幻影を葬る」物語であると解釈していたが、本作によりビッグ・ボスの心理に多面的な解釈の余地が与えられた。

「ザ・ボスの真実」を巡る物語

本作は3のスネーク「ジャック」がザ・ボスを殺しビッグ・ボスの称号を得た後、米国から姿を消した後の時間軸。


南米コロンビアで「国境なき軍隊」を指揮していたスネーク達は、隣国コスタリカでCIAの陰謀が蠢いていることを知る。

そこでは、完全なる抑止力を実現するために人の手を介さずAIの判断のみによって水爆を発射し報復する兵器「ピースウォーカー」が造られていた。

そして、そのAIは過去の記録を元にし、ザ・ボスの思考を模して作られていた。


AIを完全なものとするためにはザ・ボスの「真実」が必要となる。

公的に残された「記録」だけではなく、スネークのみが知る「記憶」が。

「過去」という文脈

本作ではCIAの持つ記録とスネークやその他のキャラクターの記憶より、ザ・ボスの本当の意志ーー真実を探る物語でもある。

ミッションを続ける中でスネークは(そして僕らは)、一度は確信した「真実」を疑うことになる。


昨今のこの国を取り巻く諸々を彷彿しないでもないが、僕は「過去の真実」などというものは実在しないと考えている。

無論リアルタイムでは確固たる意志があり、それが行使され結果が生じる。

だが、過去となり記録や記憶の中となった時点で、それらは歴史の物語に組み込まれてしまう。

文脈は読む者の都合により読み替えられ、解釈され、利用されていく。


結局のところ、あらゆる過去の物事については、事実を知ることはできても真実を読み取ることなどできないのだ。

ただただ、残された物語に駆動されて僕らは生きるしかないのである。

伊藤計劃

さて、本作について一貫した感想を述べようと思うと、それがちょっと難しい。


本作ではキャラクターが語り部となって進む文体や「死者の帝国」など端々の単語、そして過去を「物語」として解釈するあり方に伊藤計劃氏の作品の影響が色濃く見られる。

屍者の帝国

屍者の帝国

もはや「影響を受けた」というよりは意図して模倣しているかのように感じる。

しかし、作品としての主題は「故人を利用すること」「故人に縛られること」の否定なのだ。

物語ではスネークはビッグ・ボスとして、「ザ・ボスの意志/真実」を求めることをやめ、また誰にもそれをさせないために、世界に対する悪役としての物語を引き継ぐという選択をするのだが、本作はどうにも「伊藤計劃氏に縛られている」印象を受けてしまう。

あとがき・解説を読むとその違和感はより一層強くなる。

そのせいなのか、どうにも物語としての「説得力」が弱いように思えてしまうのだ。



メタな方向での感想は置いといて純粋に一作品としてみると、アクションの描写については些か弱いなと感じる(特に中ボス戦とかゲームやってないと厳しくないだろうか)し、ゲーム時と同様に終盤の展開には無理やりさを感じないでもないが、それはそれとしてシリーズのファンとしては十二分に楽しめた。

本作はSWⅢでダースベイダーとなったアナキンよろしく、この時よりスネークが世界の秩序を敵に回す悪役「ビッグ・ボス」になる転換点なわけで、それが面白くないわけがない。

ゲームではスネークの心情の変化というのは比較的あっさりとしか描写されなかった印象があるため、本作で補完することにより、なぜスネークが「ビッグ・ボス」になることを決意したのか、その物語に深みが与えられた様に思う。

『METAL GEAR SOLID V GROUND ZEROES』キター

前々から楽しみだったメタルギアソリッドシリーズの最新作、『METAL GEAR SOLID V GROUND ZEROES』が来たので早速遊んでみた。

スムーズな操作感

操作系はMGS4ライクにLRボタンを中心とした操作配置となっている。

MGS4の時はFPSを意識しすぎなのか、どこがとも言いがたいけどどうにも操作に対する動きもぎこちないような印象を持っていた。

しかし今作では相当に緻密な調整が成されているのか、そういった操作の違和感を全く感じなかった。

4のような画面のゴテゴテ感もなくなり、シンプルに「潜入アクション」を楽しめる設計になっているように思った。


ミッションは全て広大な基地を舞台としているのだが、途中でロードが挟まれないこともあって、ストレス無くゲームに没入することができる。

なんか新感覚なスマホ連携

スマホをPS4と連動させてミッション中のマップや各種情報を表示させることができる!

一方でいわゆるレーダー的な表示はプレイ画面には表示されないため、本当にガジェット片手に潜入しているような気分を味わえる。


また、PWの小隊を派遣するミニゲームみたいな機能もあって、これで何か連携できるらしい。

こっちはそんなに進められてないからまだ分からない。

↑どうやらTPPで、ということらしい。捕虜救出の要素と同様にTPPまでのお楽しみ。

ボリュームはやっぱり物足りないけど…

当初から言われていたことではあるけど、確かにメインミッションは短い。

↓およそ2時間後

そんなにアクション得意じゃない方だけど2時間でメインミッション終わってしまった。

ストーリーもPWで持ち越したキャラと設定を用いて起承転結の「起」を描きました!という感じなんで、同シリーズのストーリーが好きなプレイヤーとしてはどうしても物足りないなという印象はある。


もっとも、これまでのシリーズのような「チェックポイント通過でムービー」みたいな感じではなく完全に自由に進められるので色んなルートを試行錯誤する楽しみがあるし、進め方で結末が変わるサイドクエストは何度でも楽しめる。

(僕は意図せず途中の目標をぶっちぎってた)

先に述べたように僕はストーリーが楽しみなタイプのファンなので普段はあまり周回プレイはしないんだけど、本作に関しては周回するモチベーションが沸くのだ。


割と力押しでも進められるのでそこまで難易度の厳しさは感じないが、一方で非殺傷ステルスを目指すとこれがなかなかに難しい。

海兵隊のサイドミッションとか装甲車で力押しでクリアしちゃったんだけど、正攻法だと大変そう)

若干、海辺に退避さえしちゃえば何とかなっちゃう所の設計は気になるが、全体的にはよくできた箱庭になっている。



本作を「有料体験版」なんて揶揄する向きもあるけど、映画が2時間で1800円取られる事を考えると、スルメのように楽しめる本作はまずまずのコストパフォーマンスなんじゃないだろうか。

なにはともあれ次タイトル『The PHANTOM PAIN』がますます楽しみである。

その他

今期は(と言いつつ前期からの持ち越しもだけど)なんだかんだでアニメが豊作で幸せ感がめちゃくちゃ高い。


  • キルラキル
  • ズヴィズダー

あたりって、表現は目新しいんだけども根底には「大義vs個人」とか「父性と母性からの自立」とかが見え隠れしてて、やっぱり僕はそういう昔ながらの物語性が好きなんだなーなんて再認識したり。


そうかと思えば肩肘張らずに見れる方向でも

あたりは相当にクオリティ高くて見ていて楽しい。

特にビルドファイターズは、「ガンダム」という業界的にもはや神話の域な題材を自らあのような形でいじるのはホントに英断だなと思った。

僕はガンプラをはじめとしてプラモデルには縁遠い人生だったのだけど、一回ぐらい手をだしてみたいなと思わせる程度には販促アニメとして成功している。


録るだけ録ってまだ消化していないとこで

あたりは評判が良いので見るのが楽しみだ。