そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『ぼくらの勇気 未満都市2017』感想

ぼくらの勇気 未満都市2017 [Blu-ray]

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 放映のリアルタイムではテレビっ子じゃなかったのでそこまでしっかりと観ていたわけではないけれど、断片的に観た話は強烈に印象に残っている。盗作問題などを知ってしまった今となってはあまり無邪気に好きだとは言いにくいが、それでも当時惹かれるものがあったのも事実なわけで、今回の2017も観ないわけにはいかなかった。

チャイルド★プラネット 1 大厄災 (ヤングサンデーコミックス)

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 20年の時を経た少年たち。夢を叶えた者もいれば冴えない日々を過ごす者もいて、僕自身の年齢もあって単純にその情景だけで感じ入るものがある。ただ、肝心の物語としてはどうかというと・・・ちょっとどうだろうと思ってしまう部分があった。

 端々に原発事故だとか豊洲移転とかを意識したであろう要素が散りばめられているのだけど、その消化の仕方がどうしようもなくマスメディア的というか何というか。「金で解決」を汚い事として忌避する感じとか、「風化」を一様に悪いことであるかのように語る感じとか。もし真っさらな状態で見たならば楽しめたかもしれないけれど、現実の色々を見た後ではどうしようもなく安直で一方的な構図に思えてしまった。

 特に気持ちが悪かったのは物語の収め方。重要なのは「石棺によって本当に無害化できるか否か」なはずなのに、そこはぼやかしたまま「なんか危なそうだから」「政府の不祥事が発端だから」の図書館計画中止という情緒的で良い話風だけど結果として誰も得しない所に持って行っちゃう、「穢」として触れるべからずとしてしまうあたりが実にこの国のメンタリティだなーという思ってしまう。

 あと、未成年ならウイルスが発症しないってのは良いけど、その後に大人と行動したりするの大丈夫なの?(低温とはいえ無害化されてるとは明言されてないし)とかが気になってしょうがなかった。


 そんな感じで、お祭り感は楽しみつつもどこかもやっとした気持ちもある鑑賞になってしまった。

 完全に邪推なんだけど、終盤からの歯切れの悪さって多分当初はベタなストーリーラインで進めてたのが、世間の情勢的に厳しいと判断して色々方針転換した結果なのかなという気がする。

ぼくらの勇気―未満都市

ぼくらの勇気―未満都市

スプラトゥーン2 amiiboでもらえるフクまとめ

 昨日amiiboを読み込ませた時点ではアタマのみ手に入ったのだが、どうやらランク10到達でフクとクツも手に入れられる模様。一式揃ったということでひとまずまとめてみる。

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 しかしまあ、良い数になってしまったもので。装備プリセットとして直ぐに取れるところに置いておきたいけど、結構場所取るなあ。

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スプラトゥーン2はじめました!前作との比較とかamiiboとか

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 Nintendo Switchの大本命タイトル、スプラトゥーン2発売!さっそく遊んでみたので、ファーストインプレッションをば。

Splatoon2 (スプラトゥーン2)|オンラインコード版

Splatoon2 (スプラトゥーン2)|オンラインコード版

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『リトルウィッチアカデミア』感想

 TRIGGER制作でしかも先に公開された映画『~魔法仕掛けのパレード』が好評だったわけである程度面白いものが出来てくるだろうことは予想していたけど、いやー、期待に違わぬ良い作品だった。

 トラブルメーカーの劣等生が周りを巻き込みながら成長していく物語・・・というと古典的な構図ではあるわけで、中盤こそワンパターンに思えてしまう話数もあったものの、終盤にはグッと来る箇所が何度もあってついつい涙ぐんでしまった。


 いつもであればこの手の物語の傍迷惑な、それでいてなんのかんの優遇されちゃう主人公像というのはあまり好みでは無い。けれどアッコに関しては割と好感を持てて自分でも少し不思議に思っていたのだが、「この作品はアニメ業界を描いたもの」という話を見かけて色々と納得がいった。

 輝きを失っていく世界観にはどこかWeb業界にも近いものを感じてしまう部分があるし、軽薄と言われようとも「面白さ」を重視したいという思いはアッコに(年齢柄アーシュラ先生にも)僕はどこか共感するものを感じていたのだ。


 Webに輝きを感じてそれを目指してみたものの、いざ業界に入ってみればそこにはもう未開のフロンティアは残されていない。本来プログラミングは面白くてあらゆる物事を効率化する術であるはずなのにネットを見れば業界残酷物語みたいな目指そうと思う者を小馬鹿にするような言説ばかりが目立って苛立ちを覚え、しかし中には碌でもない現場があることもまた事実で心が痛くなる。

 それでも、僕の中にはかつて見た輝きに駆動されている部分があって、そういう「ワックワクーのドッキドキー」を大切にしたいと思っているし、指導する立場として後進にはそんな楽しさを伝えていきたいとも思っている。僕にとってはそうだったように、子供の目にも光り輝いて見える世界であって欲しいと願っている。

 とかく自分と重ねて見てしまうところがあって、終盤の数話はひどく感じ入るものがあって、良い歳したオッサンがボロボロ泣いてしまった。



 そういえば、終盤のクリーチャーデザインには『FLCL』っぽさを感じてたんだけど、アレも来年続編が公開されるらしくて超楽しみですな!!!

 円盤買っておくべきか、はたまた完全版的なのを出るのを見越して待つべきか悩む。

FLCL Blu-ray BOX

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映画『パワーレンジャー』感想

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 日本の戦隊モノがアメリカに輸入されて結構成功しているらしいということは以前からふんわり知っていたけど、映画の宣伝を目にしてググってみたところどうやら恐竜戦隊ジュウレンジャーが元になっているらしく、世代としてはこれは観ないわけにはいくまいということで行ってきた!

(今だとプライムビデオで戦隊モノが観られる!しかし今見ると映像にしろ登場人物の格好にしろ、かなり古臭く感じるなー。)

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スプラトゥーン2前夜祭&剣の試練 中位

どうも完璧に夏風邪をひいてしまったらしく、せっかくの連休が潰れ気味なのが悲しい今日この頃。今日も今日とてSwitch日記。

スプラトゥーン2前夜祭

どうせ予約してるんで今更体験版的なもんやらんでも・・・という気持ちもありつつ、しかし祭りには乗っておこうということで参加。

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アニメ『有頂天家族2』感想

 軽妙な語り口やゆるいキャラデザや馬鹿みたいに明るいOPに騙されることなかれ。中身は陰謀渦巻くドロッドロの愛憎劇である。

 なおも拭えぬ敗北感から凶行に走る者、老いて不相応の恋に耄ける者、かつての恋の面影に苦しむ者。絵的な明るい雰囲気を一枚剥いてみるそこにはそれぞれに苦悩を抱えた者達の物語がある。「相手が男なら仏だって手玉にとって見せる」といわんばかりの弁天にも心に抱えているものがあり、今期の物語ではその一端が伺えた。

 そんな作品がそれでも爽やかに思えるの主人公の魅力による部分が大きい。矢三郎は「阿呆」などと称しているがその実家族思いで頼まれれば断ることの出来ない苦労人であり、それでいてどんな場面でも挫けず恨まずを貫く良い兄ちゃんなのだ。声を担当する櫻井孝宏氏といえばサイコパスの槙島や虐殺器官のジョンポールみたいな超然的なキャラクターを演じることが多い印象だけど、この矢三郎やおそ松のようなひょうきんなキャラクターも実にハマる。

 二転三転する状況にハラハラさせられ、それでも観た後に正に「化かされた」ように心温かくなる、非常に面白い作品だった。いやーしかし京都観光とか行ってみたくなるね全く。