発表時から楽しみだったBLAME!の映画が公開されたということで早速観てみた。
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後述するように結構アレンジが入ってるので原作ファンからの否定的な感想も見かけはするんだけど、個人的には非常に楽しめた。
とかく映像の端々がフェチい!
『シドニアの騎士』でも共通するところだけど、インターフェースの記号化された漢字やガジェットのインフォグラフィックスなんかの視聴者には確かに伝わるけど劇中の人物は経験でなんとなく把握している雰囲気なんか、実に文明崩壊って感じ。
「シドニアの騎士」「シドニアの騎士 第九惑星戦役」Blu-ray BOX
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他にも駆除系の容赦ないワラワラ感とか重力子放射線射出装置の威力過剰な感じとか、サナカンの壁も地面もお構いなく貫通する射撃ジェノサイドとかシボ女史の無機質の脚とか、映像表現だけでかなり満腹感があった。
さて、僕は原作も一通り読んではいたものの意外と話は覚えていなかったので、場面場面で既視感を覚えつつも「あれ?これってどの辺の話だっけ?」と思ったり。
そんなわけで原作を読み直してみると、描かれているのは新装版でいうところの二巻あたりの東亜重工外縁に暮らす電基漁師の集落を訪れるあたりの話がベースになっている・・・のだが、はっきり言って別物って位アレンジが入っている。
- 作者: 弐瓶勉
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色々違いはあるが、大きなところでは原作はあくまで「果てしなく広大な都市構造体の中の一通過点」として描いていたのに対し、本作では電基漁師側の視点からの「限られた生存圏でサバイブする」構図となっていることだろう。
非常に今時っぽいデザインとなったヅルたち電基漁師の感情移入しやすいビジュアルも手伝って、全体的な印象として「寡黙な稀人が危機を救い去って行く」マッドマックスのような物語となっている。
腐れ祠に眠るシボの森の魔女っぽさやサナカンの人に罰を与える天使のような雰囲気、そしてそれと同質の力をもって人の側に立つ霧亥など、改めて観るとサイバーパンクな舞台でファンタジーっぽい話の筋だったんだなーと気付かされる。
ぶっちゃけたことを言えば僕はBLAME!という作品は物語というよりはガジェットや背景や世界設定といった部分に魅力を感じていたので、話の差違は特に気にならず、映像化された作品世界を純粋に楽しむことができた。
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これ商業的に成功して続編とか出たら良いな―。
ちなみに今回は劇場へ行くか迷った結果、他にも『Narcos』など気になる作品も配信されてるし無料期間あるしということでNetflixを契約してみることにした。
ニコニコはプレミアム会員である恩恵をほとんど受けてないし、以前に契約してたHuluなんかは次第に使わなくなっちゃったし、割とAamzonプライムで用が足りていたりでこの手の定額サービスにはちょっと及び腰だったんだけど、流石に専業というだけあって作品は充実してて今のところしばらくは楽しめそうな印象。
そのうちこれも感想を書こうかと思ってるんだけど、ちょうど観たいと思ってた『GANTZ:O』なんかも入ってて良かった。
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ホント正直なことを言うと「女子キャラのモデリング実にシコいしCV早見沙織だし最高だぜー」という邪な気持ちで観始めたんだけど、CGの出来が非常によく物語もスピード感があって普通に見入ってしまった。