そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

ゆとりの異常な転職〜また私は如何にしてPerlおじさんになろうとおもったか:前編

※実のところ「ゆとり世代」からは少し外れるし、転職も異常どころかスンナリいったのだけど。


転職をして早一ヶ月。
先日、前職の同僚と飲みに行く機会があり、
またも社長の狂気の采配によって社内が悲惨な状況になっていると聞き、
不謹慎ながらも改めて転職してよかったなと思うのだった。


僕は所詮社会人2年目の大した経験も技術もない小僧なので
含蓄あることは何も言えないし思い込みや間違いもあるとは思うけれど、
それでも今を記録すれば何がしかに活きるかもと思いこの記事を書いてみた。




そもそも前職がどんな会社だったか

  • 地味に上場している
  • 一刻は脚光浴びたこともあり、業界シェア上位の製品も一応もってる。
  • 社員数は50名前後を行ったり来たり。もともと人の入れ替わりが激しい業界ではあるけど、それでもあんまりな頻度で人が辞めていく。(理由は後述する)


なんでそんなとこに入ったのか

  • 僕は何十年も同じ場所に通って同じ人と顔を合わせて同じ仕事をして・・・みたいな感じでやっていけるようなタイプではないなと直感的に思っていて
  • 就職活動をしている中でウェブ関連の業界では技術さえ身につければ転職はどんどんできそうだと感じ
  • 多少キツくてもすぐに最前線で仕事して技術と実績を身につけられる場所が良いかなと
  • あと少しばかり「上場してればそこまで酷いということもあるまい」という甘えがあったかも


そんなわけで業務では主にPHPたまにC#やVB6.0(21世紀になってお目にかかるとは!)を使って開発をしていた。

確かにいくらか身についたものはあるかもしれない。だけどね・・・



なにが糞だったか

  • 扱ってるサービスのサイズ感に対してエンジニアが少なすぎる

止まると顧客に金銭的に不利益が出るタイプのサービスなのに、誰かが休むとその担当箇所を誰もいじれないってなんだよ

  • 営業もCSもシステムについて無知すぎる

問い合わせがほとんどろ過されないままエンジニアに回ってくるって、ろくに開発仕事できないだろそれじゃ

  • そしてなにより、そんな状況じゃサービスの質を保てないということを顧みない経営陣

たぶんシステムというものを一回作ればそれで終わりの物理的製造業のノリで捉えている

普通に考えれば不採算なサービスをたたんで儲かっている部分に注力するとか、
教育する時間をとって個のパフォーマンスを上げるとかそういう施策を考えそうなものだが、
どうもあの社長は営業を増強してマイナスをプラスで補うことしか考えていない。


穴の開いたバケツに水をドカ入れというか、船体に穴が開いているのに荒海に航海というか・・・



ちなみにWikipediaによると
ベンチャー とは、ベンチャー企業、ベンチャービジネスの略であり、
新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業を指す。

らしい。
あのような技術軽視、現場軽視な企業を厳密にはベンチャーとは呼べない気がする。



文化系トークラジオLifeのなかで津田さんが
仕事を続けるには金・やりがい・環境(人)のうちの2つが満たされていなければならない
的なことを言っていた。

僕の場合、新卒ということもありそんなに給与面では不満はなかったし、
実際に社会で動いているシステムをいじらせてもらえてキツイなりにも勉強になっているという実感があったのでやりがいもあった。


でも、プログラミングの技量というのはただキーボードさえ叩いていれば上達していくというものではない。
実際にはITの世界の歩みは早いわけで、どんどん進歩していく技術について勉強して行かなきゃいけない。
それって時間的にも精神的にもある程度余裕があって初めて吸収できると思う。

システムについて習得していくと同時に学べることの少なさも感じるようになり、
日々モチベーションは下がっていった。



そして例の荒くれ経営なわけで、最初のうちは不満だったものが次第に怒りになり、怒りを通り越して不安に変わり、
それが呆れに変わったあたりで、「ここにいても時間のムダだな」と思い転職するに至った。


もちろん1年弱でやめれば世間的には「堪え性のないゆとり」という目で見られてしまうことはわかっていたが、
一方で留まっていたところで「忍耐だけが売りの無能」にしかなれないように思えた。

前者か後者かと秤にかけ、限りある時間を懸案した結果だった。






今の会社が良いかどうかについてはまだ判断を下せる段階では無いと思うが、
少なくとも前の会社をやめて良かったとは思った。




幾つかの教訓

  • 上場していることがイコールで会社の質を保証しているわけではない。

大手企業のブラック性みたいな話も最近はよく聞く気がする。

  • 無借金経営は別に自慢になる話ではない。

企業の健全性はストックではなくフローで見るのが正しい。必要な投資を怠って守銭奴になっていたって先はない。

  • ワンマンな経営体質はやめておこう。

どんな人間だって間違いは冒す。それを正す構造がなければ組織である意味が無い。


そして最後に

  • 「厳しい環境だから成長できる」というわけではない。

ベンチャーがよく使う文句だけど、伸びしろを削ってこき使われる環境ではね。

勢いだけで書いたので、前の職場の奇想天外さや転職活動の部分について全然書けていないので、気が向いたら後編を書きたいなと。