そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

最近観たもの

久々に雑多な感想まとめ。

映画『ザ・コンサルタント』

偏執的に「完璧さ」にこだわる自閉症をハンディキャップではなく長所として活かし、 クリスチャン・ウルフは昼は会計士、夜は暗殺者として働く。

ベン・アフレックの実に神経質そうな演技も手伝い、主人公のキャラ立ちは良かったし、 肉弾戦もなかなかに迫力があった。

だが、今ひとつ話の導入がかったるいし終わってみても納得感が薄く、 物語として惹かれるものが乏しい印象だった。

アニメ『Occultic;Nine』

オカルティック・ナイン 1(完全生産限定版) [Blu-ray]

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『Steines;Gate』に連なる〜科学シリーズの新作。

あのシリーズは『Robotics;Notes』にしろシュタゲのスピンオフにしろガッカリな出来な印象が強くて、 シュタゲ本編が奇跡的に出来が良かっただけだったんじゃないかという疑念すらあったんだけど、 今作はかなり好みだったし楽しめた。

都市伝説にSF要素に陰謀論。 主人公のネットスラングまじりの軽薄な雰囲気。 訳の分からない状況に追い込まれて孤独に苛まれていた主人公が仲間に心を開き、 その協力を得て強大な敵に立ち向かう物語。

要素要素でみると実にシュタゲっぽさがあり、 2016年的なアップデートがなされた作品といえるかもしれない。

最初こそキャラクター達のハイテンションなノリについて行けなさも感じていたのだが、 絶妙なオカルトSF加減と中盤あたりからの畳み掛けるような話の展開にすっかりのめり込んでしまった。

惜しむべきは終盤が明らかに尺が足りず駆け足でご都合主義で消化不良な展開なこと。

鍵のくだりとか黒幕のくだりとか白い少年あたりなんかはもう何エピソードもできる部分だと思うし、 最後も主人公が生還できるルートがあったはずだけど・・・

このへんはきっと今年発売予定のゲームの方において補完されるのだろう。

アニメ『クロムクロ』

クロムクロ ブルーレイ 第一集 [Blu-ray]

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ロボアニメということで積んでいたのをやっと消化。

時を超えた侍・宇宙からの侵略者・謎のテクノロジーのロボットとSF的には面白くなりそうな要素はあったのだが・・・、 結果的にはひたすら盛り上がらない2クールだった。

置かれた状況に対してどうにも緊迫感の足らない作劇、 格好良くもなければ渋さも優美さも無いメカデザイン。

女子キャラは可愛いかったんだけど、それ以上には何もなかった。

『アルジェヴォルン』よりは楽しめたけど刺さりどころが無い分『M3』よりは下、ぐらいな感じかなぁ。

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アニメ『ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起』

どうにも自分の中でジ・オリジン熱が下がってたところがあって放置してたんだけど、 クーポンもあったので鑑賞。

物語としては原作11巻、シャア・アズナブルとしてジオンの士官学校に潜り込んだキャスバルが、 いかにしてガルマと親友となったかが描かれる。

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (11) (カドカワコミックスAエース)

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (11) (カドカワコミックスAエース)

『機動戦士ガンダム』の印象でいうとガルマはシャアほどではないにしろ優秀なイメージだったのだけど、 ジ・オリジン的な解釈でいえば割とおっちょこちょいなところもありお坊ちゃんとして周囲に持ち上げられての位置づけな感じだ。

とはいえそこに甘んじるではなく見合う器になろうと努力を怠らない好人物ではあり、 キャスバルもそこに少なからず好感を抱いている感じが描写されているのは面白いところ。

原作との差としてはシャアの欺瞞を知る者の存在や連邦と対立に至る経緯に変更が加わっていて、 シャアの冷徹さや連邦との確執がより強調されているといえるだろう。

映画『ホビット』三部作

原作は短い話で映画も当初は前後篇の予定だったものを途中で3部作にしたという経緯があるらしく、 なるほど変則的なものの感じられる話の構成だった。

『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚的な要素を挟みつつドワーフ達の国を奪還する物語が展開されるのだが、 これがどうにもまとまり無く感じられた。

3作目については当初の目標だったスマウグも早々に倒され・・・、 寓話的な面白さはあれどもひどく歪な感じで物語が閉じてしまった印象。

リモートプレイを捗らせるためにVitaのアタッチメント買ってみた&ペルソナ5はじめました

Vitaのリモートプレイ、 テレビの前に落ち着いて座っているのが苦手なタイプな人間にはありがたい機能なのだが、 背面パッドに割り当てられるR2/L2・R3/L3の操作性が難点だったりする。

押した感じがなくてやりにくいしうっかり触って暴発するしで、 正直あまり快適とは言えない代物だった。

そんなわけで初期こそは面白がって使ってはみたものの、 いつの間にか積極的に使うことはなくなっていたのだが、 どうも最近ではこの背面パッドを物理ボタンで押せるようにするアタッチメントが世の中に出回っているらしい。


3月には色々と予約しているものも控えているタイミング。 少しでも積んでるゲームを消化しようと思い導入してみた。

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(全く意識してなかったんだけど、改めてアマゾンの未発送注文見たらゲームやら円盤やらの発売が3月にやたらと集中してるんだよね・・・)


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『あなたの人生の物語』感想

「おすすめのSF小説」みたいな話題でよく挙げられているし、 表題作を映画化した『メッセージ(原題はArrival)』が今年5月には日本でも公開されるということで、 これはそろそろチェックしておかねばなるまいと思い読んでみた。

www.message-movie.jp

そういえば『バーナード嬢曰く。』でも触れられていた気がする。

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本作は8つの作品からなる短編集であり、 言語SFから能力バトル、ドキュメンタリーにスチームパンクとそれぞれが全く味わいの異なるものが収録されている。

それでもあえて共通性を見出すならば、 物語の根底にどこかアカデミックな雰囲気が感じられることだろうか。

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

示唆に富んでいて読み応えのある一冊だった。

そんなわけで特に面白かった作品の紹介と感想を3つほど。

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『機龍警察 自爆条項』感想

パワードスーツ機龍兵を駆る警視庁特捜部を描いた『機龍警察』の2作目。

機龍警察 自爆条項〔完全版〕 (ハヤカワ・ミステリワールド)

機龍警察 自爆条項〔完全版〕 (ハヤカワ・ミステリワールド)

特捜部に雇われた傭兵の一人、ライザ・ラードナーの過去の因縁を主軸として、 IRFと中国の黒社会など、国境をまたいだ機龍兵をめぐる巨大なうねりが描かれる。


本作ではラードナーが所属していたIRFでの過去を通じて、 組織をまたいだ国際的なテロのシンジケートや、 機龍兵を狙う様々な組織の存在が浮かび上がってくる。

ことのスケールが大きくなったことにより物語も警察組織内だけではなく政府筋も混じえたものとなり、 機龍兵の異質さやそれを駆る傭兵たちに課せられた過酷な自爆条項の存在が浮き彫りとなった。

そんなわけで物語としては舞台整備のような色合いが濃い感じではあり、 機龍兵の核心に迫る話は少なく、ライザの過去が中心なので警察組織ウンチク的な部分も前作に比べると弱い。

また敵役であるところのIRFもライザの陰鬱な過去話もどうにも臭さが強くて乗り切れず、 2冊という分量も手伝って個人的には退屈な印象をもってしまったのが正直なところ。

今更ながら作品の情報をみるとどちらかというとミステリー寄りな作品なわけで、 SFを期待して買ってしまったのがそもそも間違いなんだけどね。

とはいえ続刊も既に安売りだったときにまとめてポチってあるんだよな・・・

映画『虐殺器官』感想

制作会社が倒産して一時はどうなるものかと思っていたけど、 ついに公開ということで早速観に行ってきた!

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前の2作品は映像化にあたって結構な変更が加わっていて、 BL/百合アレンジについては商業的に仕方ないにしてもSF的な味を損ねてしまっている箇所については原作ファンとしては許容しがたい部分もあった。

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その流れもあって本作についても期待半分不安半分だったのだけど・・・、 かなり原作に沿っていてファンとして安心感があるし、元々映像的な作品だったこともあって新規さんも入りやすい作りになっていて、 普通にオススメできる良い出来だったんじゃないかと思う。

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『横浜駅SF』感想

僕は小中学校時代を横浜市内で過ごしたので横浜駅にもそれなりに思い入れがあったりする。

娯楽の乏しい家庭だったこともあり、 週末ともなれば市営地下鉄に乗って横浜まで出かけていって大して小遣いもないのにハンズや本屋や模型屋やPCパーツ屋なんかに入り浸ってよく時間を潰したものだ。

ただでさえ数多の路線が交差する地上部に加えて地下鉄や近隣のデパートと接続された横浜駅の広大な地下街は、 上へ下への階段や視界の効かない曲がりくねった地下道によって、 子供時代の僕には行きと帰りで同じ道を辿れないまさにダンジョンのような存在にも思えた。

そんな幼少体験もあって「自己増殖する横浜駅」というアイディアには非常に興味を惹かれた作品だった。

それでもWeb媒体で長文を読むのはしんどいなぁと思って敬遠していたのだが、 ついに書籍版が発売されたということで早速買って読んでみた。

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

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『ドクター・ストレンジ』感想

ここ数年のマーベル映画は当たり続きだったので結構期待して観に行ったんだけど・・・ ちょっとガッカリだったかなという感じ。

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