ガンダムの映像化作品は割と熱心に追っていて、 当然サンダーボルトもリリースされる度に観ていた。
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観ていた…のだが、どーにもこれといった感想が思い浮かばなかった。
一話二話は「キャラクターの顔見せだからいっか」と思い、 三話も「まだ本題に入ってない感じだから」と自分なりに納得していたのだが、 いやーまさか四話完結の構成だったとは。
UCを観ていて「オカルトっ気あり過ぎると白けるなぁ」という感想をもち(まぁ話の筋自体好みではなかったけど)、 オカルトギミックを抑えたリアル寄りの宇宙世紀ものが観たいとは思っていた。
だが、いざそれが実現してみると何とも物足りない。
今にして思えばガンダム作品の魅力というのは単純な「リアルロボットによる戦争」という部分だけでなく、 そこ付随する要素にテーマを仮託したものだったんだなぁなんて思ったりする。
翻って本作について考えると、身体性とか「作られた英雄像」とか引っかかりどころになりそうな要素はあったものの、 いかんせん短すぎて描ききれてなかったような印象を受けた。
悲惨な消耗戦や戦意高揚のための作られた英雄、因縁のライバル、 そして個人が戦況を覆せはしないという非情な現実の描き方なんかは、 そこはかとなく『スターリングラード』を彷彿とさせられた。
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逆にいうとそれが先に印象としてあったために、 売りであるはずのハードな描写にそれほどインパクトが感じられなかったという面はあるかもしれない。
さて、本作の大きな特徴がリアリティを考慮したメカのギミック、 サブアームを備えたバックパックとそれを活かした戦法。
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個人的にはロボットの「人型でありながら人にはできない動きをする」みたいなとこにフェチズムを感じる部分があって、 そういった意味では好みに沿った設定ではあったのだけれど…
映像的にあまり面白みのあるアクションとしては活かされてなかったように思う。
盾をもっと自在に扱うような近接戦闘とか腕二本では実現できないような火器の飽和攻撃とか、 そういうのがあれば面白かったと思うのだが。
先に述べたように色々な要素について惹かれる面はあれど乗りきれず、 最終的な終わらせ方にしても綺麗なオチがついているわけではなく、 一つの完結した作品というよりは漫画のプロモーションみたいな印象をもってしまった。
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何においても、映像作品としては尺の制約が厳しすぎたんじゃないかと思う。
漫画のほうも読んでみようかなという気にはさせられたので、そういう意味では狙い通りなのかもしれないけれど。