そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

O'Reillyの半額セールで買った電子書籍をKindleにメール転送してみる

そういえばこのブログを始めた当初は、引っ越しの時期だったこともあって自炊とか一生懸命やってたのを思い出した。

blue1st.hateblo.jp

結局のところ自炊するにも時間や気力がいるしKindleはそんなに自炊本読むには向いてないし、そもそもKindleで発売される書籍も増えてきたしで、「ガジェット遊び」としてKindleをいじる機会は無くなってきたのだけど、一方で「普段使いの読書デバイス」としてはもはや無くてはならない存在になってきた。

今では何か欲しい本があった時はまずKindle版がないかを確認するようになっている。

Kindle Paperwhite (第6世代) ―Wi-Fi + 3G

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さて、電子書籍というと気がかりなのはプラットフォームとしていつまで存続してくれるのかという点である。

かくいう僕も天下のAmazon様のKindleストアか、もしくは一冊で個別のアプリでリリースされているものしか買ったことがない。

それ以外の手段は二の足を踏んでしまっていたのだが、表題のO'Reilyに関してはKindleやその他の読書デバイスやアプリで読める電子データをそのまま販売しているということで思い切って買ってみた。


O'Reillyストアで買ってみる

O'Reilly Japan - [終了しました] Deal of the Day - オラコレiOS版リリース記念でEbook18タイトルが50%オフ! - Information from O'Reilly Japan

セールのページからカートに入れて進むと、アカウントを作れといわれる。

名前やらメールアドレスやらパスワードを入力し、登録メールが届くのを待つ。

メールが届いたので別窓で本登録を済ませて戻ると、折角カートに入れた本がリセットされてたのはちょっと嫌っぽい。

アカウント無い人は先に登録しておこう。


購入の処理はお馴染みPaypal経由。

支払いが完了するとメールが飛んできて、そこに記載された個人の書棚にアクセスして書籍データをダウンロードする形式。

今回は

  • デザイニング・データビジュアライゼーション
  • 入門Sinatra
  • D3をはじめよう
  • リーダブルコード
  • サイ本

を購入してみた。

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

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  • 作者: Dustin Boswell,Trevor Foucher,須藤功平,角征典
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2012/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 68人 クリック: 1,802回
  • この商品を含むブログ (138件) を見る

JavaScript 第6版

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半額につられて読むか微妙なタイトルまで買ってしまった…


書籍によってPDFだけだったりePubとmobiがあったりと形式が異なる。

f:id:blue1st:20140423002001p:plain

ちなみにKindleで読む場合はmobiをダウンロードしておこう。

Kindleへメールで転送する

そういえば手元にケーブルないしということでメールでの転送方法を試してみることにした。

Kindleの設定メニューより「端末オプション」から「Kindleのカスタマイズ」を選び、転送用のメールアドレスを確認する。

〜〜〜@kindle.comというのがそれ。


そしておもむろに電子書籍データを添付したメールを上記アドレス宛てに送ってみる。

f:id:blue1st:20140423002021p:plain

ちなみにこれ、容量さえ許せば複数のファイルも一気に添付して問題ないようだ。

タイトルや本文は特にいらない。


初回だと暫く待つとAmazonから「クラウド環境に納めましたぜ」とメールが届く。

おなじみのAmazonのページの「アカウントサービス」より「My Kindle」を開き、「パーソナルドキュメント」を選択すると、今回転送したファイルが確認できる。

f:id:blue1st:20140423002213p:plain

ちなみにmobiファイルはタイトルが表示されるが、PDFは(当たり前だけど)ファイル名のままになってしまうので、予め本のタイトルにリネームしてから送るのが良さそう。

ここの「アクション」ボタンから個別にファイルを削除したり、手持ちの端末に転送をかけることもできる。


ここで僕はせっかちなんで端末に転送をかけてしまったが、メールで送るだけでKindleにも入るようだ。

Kindleストアでの購入本と違って重複してダウンロード出来てしまうので注意。

感想

とにかく簡単に転送・管理できるので、多少時間かかることを差し引いても複数端末持ちは「とりあえずMy Kindleに上げとく」という運用で問題無い気がする。

やはりPDF形式の書籍はKindlePWでは見づらいが、これはiPad等で見る分には問題なさそう。


追記

メール以外の方法について

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『Webサービスのつくり方』読んだよー

Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ (Software Design plus)

Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ (Software Design plus)


どんな本か

本書の構成は「心構えと下準備」「企画」「設計」「開発」「プロモーションと運用」の5章からなる。


書店のプログラミング関連の棚によく平積みされてるような「〜を使ってウェブサービスを作ろー」的な本だと環境構築から開発ぐらいが関の山なんだけど、本書は比較的サクッと読める分量ながらも「ウェブサービスを作る」ということの全体を手広くカバーされている。

そう言ってしまうと広くて浅い感じなのかと思ってしまうが、本書に関してはかなり実際的で具体的なことが多く書かれており、「薄く」はあっても「浅く」はないなという印象をもった。


以下面白いなと思った内容



哲学とアイディアとコンセプト

「企画」の章では哲学→アイデア→テーマ→コンセプト→名前→デザインの順に企画を具体化させて行くべきという内容が述べられている。

実際本職でも「何をつくるかという意志が固まっていないためにプロジェクトが一向に進行しない」みたいな状況を間近に見ているため、このプロセスの重要性は骨身にしみて感じる。

僕が見ている現場について考えると、プロジェクトが揺らぐ原因は本書で言う所の哲学とアイディアとテーマとコンセプトがそれぞれ明確化されていないことのように思う。

本書に従って言うならば
哲学はサービスを考える上での確固たる価値観
アイディアは哲学を実現する方法
テーマはサービスがどの領域で勝負していくかという方向性
コンセプトはテーマを具体化したもの
図にすると以下のような感じ。

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哲学という軸なしにアイディアだけ大量に出しても具体案を固めるには弊害にしかならないし、テーマが定まらなければどっちつかずなプロダクトとなってしまう。

環境構築と開発

いわゆる「ウェブプログラミング入門書」では古典的なApache+mod_cgi+MySQLあたりを環境として書かれるのがほとんどなように思うが、本書ではNginx+Starman+memcached+MySQLというかなりイマドキで実際的な環境が挙げられている。

このあたりはPerlを使う人でなければそのまま参考にすることはできない部分ではあるが、古典的な環境での性能的限界とそれに対するアプローチの考え方が書かれているため、その他の言語使用者でもそれなり参考になるのではないかと思う。


また、開発を効率化するためにWAFやCSSフレームワークを積極的に使うこと、そして使い慣れた自分なりの雛形を作っておくことが勧められている。

ここは僕も社内管理画面でMojuliciousLite+TwitterBootStrapを活用するようになってからすごく恩恵を実感するところだったりする。
管理画面づくりとmojoな話 - そんな今日この頃でして、、、

単純に作業量減るというだけではなく、
・より本質的な価値を高めることに注力できる
・構造に統一感があることにより技術的に蓄積していくものが大きい



感想

意外と具体的な環境に合わせて書かれているため予備知識ゼロで読むには辛いし、かと言ってこの一冊を読みこめば何でもできるようになるというほど手厚い内容ではない。

特に開発の部分ではPerlを使わないと何のことやらと思う部分も多い気はする。

しかし、サービスを思いついてから運営するまでのことが網羅的に書かれているため、自分に何が足りていないかを把握して今後の学習の方針を定めるのには良いと思った。


全くの素人がタイトルを素直に受け取って参考にするには厳しい気がするが、「Apache+mod_cgi+MySQLである程度意図したものは作れる」位の人が読むと得るものが大きいと思う。



あと僕は無料なのを重視してHeroku使ったりしていて気楽に使えて良いなとは思うのだけれど、結構PaaS環境独自の知識が必要だし環境構築や運用の知識が付きづらいしで、本書で勧められているようなVPSを借りる方が総合的には良いかもなぁと思ったり。
Sinatra@Heroku とりあえずHerokuで何か動かしたい人向けメモ - そんな今日この頃でして、、、

Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ (Software Design plus)

Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ (Software Design plus)


近況

社内でRuby勉強会に参加するために『たのしいRuby』を読み進める今日この頃。

たのしいRuby 第4版

たのしいRuby 第4版

前に個人で学習してた時は、より具体的な使用例が書かれていた『作りながら学ぶRuby入門』を参考にしていたのだけれど、それと比べるとより根本からの説明になっていて、Rubyという言語を理解のには適しているように思う。
Rubyの学習 第7部&まとめ - そんな今日この頃でして、、、

結構読みやすく、確かにRuby入門書の定番と言われるだけのことはある。

書評「Webエンジニアのためのデータベース技術[実践]入門」

Web系ベンチャー、ソシャゲSAPと実務経験をしていく中で、データベース周りに課題を感じる機会が少なからずある。

データベース周りにももう少し知識付けないといかんなと思い本書を読んでみた。

(正確にはだいぶ前に購入したのだが、なかなか手を付けられてなかった)

Webエンジニアのための データベース技術[実践]入門 (Software Design plus)

Webエンジニアのための データベース技術[実践]入門 (Software Design plus)

  • 作者: 松信嘉範
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2012/03/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 20人 クリック: 486回
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本書の一章でも述べられていることだが、学生の頃にデータベースに興味を持つことは難しい。

いわゆるプログラミングとは違って単体で何か動くものが作れるわけでもなく、また授業の演習や小規模な卒研レベルではそれほどきっちりしたテーブル設計をしなくてもなんとか動いてしまうため、データベースの重要度を実感できる機会はまずない。


どうしても新しい言語だったりフレームワークの使い方といった、派手さのある分野に目が行きがちになってしまう。


しかし、実際の業務である程度大きな規模のデータを扱うようになってくると、否が応にもデータベースの知識が必要となってくる。

正しくインデックスを用いなければまともに動かなくなるし、適切なデータモデリングを行わなければ実装時には問題無くとも後々に使いづらくなってしまう。





さて、本書はどのような内容かというと、データベースがなぜ必要かや現在主流のRDBMSがどのように動いているかといった概要から、大規模なサービスでは必ず目にすることになるShardingやReplicationについてもどのようなものかまで平易な文章で述べられている。

いわゆる具体的な問題解決のためのTips集ではないが、課題を解決するためにはどのようなことに注視すべきか理解するのに役立つ内容となっている。



理想は学生の頃にプログラミングを学ぶのと並行してこのような書籍を読んでおくと良いと思うが、社会人数年目の新人がデータベースを意識してシステムを組むため、またなぜ今そのような構成になっているか理解するために読むのにも調度良いと思う。


目次
第1章 データベースがないと何が困るのか
第2章 インデックスで高速アクセスを実現する
第3章 テーブル設計とリレーション
第4章 SQL文の特徴とその使いこなし方
第5章 可用性とデータの複製
第6章 トランザクションと整合性・耐障害性
第7章 ストレージ技術の変遷とデータベースへの影響
第8章 データベース運用技術の勘どころ
第9章 MySQLに学ぶデータベース管理
第10章 MySQLのソースコードを追ってみよう
第11章 データベース技術の現在と未来
第12章 ビッグデータの時代のデータベース設計


Webエンジニアのための データベース技術[実践]入門 (Software Design plus)

Webエンジニアのための データベース技術[実践]入門 (Software Design plus)

  • 作者: 松信嘉範
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2012/03/09
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