そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

最初の3年

最近、「新卒の就職からの三年間の過ごし方」という話題がはてな界隈で盛り上がっているようだ。

大元が↓これで、

最初の3年で仕事人生の大半が決まる説 - sudoken Blog

↓がそれへのレスポンスがこれかな。

「最初の3年で仕事人生の大半が決まる」ような働き方はやめておけ - 脱社畜ブログ


そもそも肯定する人と否定してる人で想定してる環境が全然違うし「がんばる」の定義だって違うわけで、いくら主張をぶつけ合わせててみたところで「正解」なんて出ないし全く咬み合わない。

とは言え「最初の三年」なんてものは一人に一回しか訪れない以上、各々が自分の体験で語るより他無いので、傍観者はそれぞれの事例を見て適当に楽しめば良いと思う。

そんなわけで僕なりに。


僕の場合、最初に就職した会社はWeb系のベンチャー(と称する中小零細企業)なんだけど、そこは実に馬鹿らしい職場だった。

日常の仕事量(というか雑事)がやたらと多くて、単純に時間的に(あと精神的にも)余裕が無く、そこには何ら学びや進歩の余地が無かった。

職場は(というか社長は)もはや「利益を出す」ことよりも「いかに部下の暇を無くすか」に注力しているような雰囲気があった。

(一度インターネットバブルで身の丈以上に儲けられたのがメッキが剥がれて思うように利益がでなくなり、その理由を己の能力の不足ではなく部下の怠惰によるものと自己解釈した結果なのだろう。)


そんな環境だったわけで社員の入れ替わりはやたらと多くて、確かに「三年がんばれば」役職もついたろうけど、そうして三年間純粋培養された「忍耐だけが自慢の馬鹿」には果たしてどれほどの価値があっただろうかと思わずにはいられない。

「無借金経営」を自慢してるだけあって無闇にキャッシュはあったけど利益は全然出てない会社だったので、何年かしてそれが尽きて世に放り出された時のことを考えると、僕は転職せずにはいられなかった。


そんなわけで僕は新卒一年目にして早くも転職したのだけど、現在の職場はソシャゲ業界基準でいえば比較的時間に余裕を持てるのが良いなと思っている。

日常のタスクの中に自分なりの工夫や挑戦を差し挟む余地があり、そういった「学び」こそが自分を成長させてくれていると実感できる。

会社は業績的にはあまり芳しくないし、それ以前に業界全体として伸びしろが乏しい(ように見える)ので長期的な安定を望める職だとは思っちゃいないが、少なくとも周辺の業種にだったら転職の際に武器にできるものだと思っている。


そんなわけで僕なりのまとめ。

「忍耐」や「従順さ」みたいな意味での頑張りって、それが一生身を委ねられるような組織であればそれなりに意味があるかもしれない。

けれど今時そんなものを望めるだろうか?

個人的には最初だろうと最初じゃなかろうと、「三年後に転職活動をしたとして、その時に価値になるか?」を基準にするのが良いのではないかと思う。

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まぁそんな御託は正直どうでも良くて、個人的にはああいう言説が「非効率で理不尽な文化を継承させる言い訳」や「受けた苦痛に無理やりにでも意味付けする方便」として使われてる感じが非常に気に食わないだけなんだけどね。

「脱成長」とかマジ勘弁・・・な話

いつも選挙の時期になると「ウンコ味のカレーか、カレー味のウンコか」みたいな表現が用いられるけど、今回の都知事選に関しては「ウンコしかないけど、どれ食う・・・?」状態なのが都民としては辛いところ。

普段はあまり時事に触れたことは書こうとは思わないのだけど、今回は細川氏が「脱成長」というワードを持ち出してきたのが個人的に極めて気に入らないために書いてみた。

続きを読む

転◯会議をどう読むか〜消されちまった悲しみに〜

「僕まだペーペーなんで」という決めゼリフが使いづらくなってきて切ない社会人3年目の今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

ものの資料によっては嘘か真か社会人3年目の4割が転職願望を持っているらしいですが、確かに僕の周囲でもここ一年でそういう話をよく聞くようになった気がします。

そういう話の中でたまーに「転職会◯」のことが話題になるので、今回はそれについて書こうかなーと思います。


転職といえば採る側としてはなんとか貧乏くじを引かないように来る人間の能力を見定めようと必死なわけですが、一方で転職する方も一度目に期待を裏切られた手前、肥溜めに足を踏み入れないようにできるだけ慎重を期したいと思うものです。

ただ、職場との相性というのは実際に働いてみないことには実感できない部分も多く、どうあっても就職というものには博打要素は残ってしまいます。

そんなわけで、僕らしがない労働者としては「転職◯議」みたいな口コミサイトを覗き、なんとか博打要素を減らしてマシなところに行こうと足掻くわけでございます。


かくいう僕も一年半ほど前の転職の時期には熱心に「◯職会議」を覗き、自社の不評に溜飲を下げたり、面談を受けに行く会社の評判を見ていらぬテンションを上下させたりしたわけですが、実際のところ投稿内容をどの程度信頼して良いかは判断の難しいところだったりします。

あれ、転職後の会社の方がスコア低くね?

さて、僕個人の話になりますが、前職はまぁ〜ブラックでした。

ゆとりの異常な転職〜また私は如何にしてPerlおじさんになろうとおもったか:前編 - そんな今日この頃でして、、、

↑の記事では色々な影響を恐れて控えめに表現している部分もあるのですが、今でも百発百中の笑いのタネになる程度には摩訶不思議なIT企業でした。


当時、転職先もあらかた決まったことだしと思い、余ったポイントを使って評価をみてみると・・・あら不思議、そんなに低くない。

なんであれば今の職場の方が数値的にも投稿内容にもよっぽど悪く書かれている。

消されちまった悲しみに

基本的には転職者が書く投稿です。

悪い方へのバイアスがかかっていることは否めません。

しかし、それにしてもあの会社の実態を示すには足りない気がしました。

妙な義憤とポイントほしさと、せめてものストレス発散にと前職については幾らかの投稿をしていました。


そんなこともすっかり忘れ、次の職場に馴染み、また新たな世代が就職活動を初める頃、↓のようなタイトルのメールが届きました。

『【○職会議】重要なお知らせ』

内容はだいたいこんな感じ↓

××××様が当サイトに投稿された情報に対し、
権利者の方から削除を求める問い合わせがありましたため、
××××様のご意見をお伺いしたく、ご連絡いたしました。

お忙しいところ大変恐縮ですが、
下記のURLからご回答いただければ幸いでございます。
◇回答ページ~~~~

回答がない場合は一週間後に自動で削除いたします。

正直ビビりました。

確かに個人に対する誹謗と言えなくもない一文もあったので、リンク先の削除要請を受け入れるかどうかのページでしぶしぶ「はい」を選びました。


しかし僕だって殴られたら反対の頬を差し出せるほどの聖人でもなければマゾヒストでもありません。

なんであれば小学生の頃から根性が曲がっていると嘲られ、元カノにも人間性に難ありと言われた僕なわけで、おとなしく「はいそうですか」とは口が裂けても言えません。

「誹謗中傷」にあたらないように慎重を期して、別の投稿を行いました。

やれやれ一安心。


するとどうでしょう、こんなメールが↓

『【転職○議】重要なお知らせ』

削除し忘れたかな、と思ったけど何か複数件に増殖してます。

おまけに受信日時が新しくなってますねバグですかこれ。


見慣れたリンクをたどり、理由を懇切丁寧に書き添えて「削除拒否」のボタンを押しました。


今度こそ一安心。

と思っていたのですが、しばらくして見に行くとどうでしょう、僕の投稿が消されているではありませんか。


あれ、バグかな?ちゃんと教えてあげなくちゃな、と怒りの問い合わせフォーム送信。

するとしばらくして↓のメール。

『【転○会議】お問い合わせ受付のお知らせ(チケットNo.#××××)』

お問い合わせいただきました件につきまして、以下に回答致します。 
プロバイダ責任制限法に基づき、
企業側には送信防止措置のお手続きをして頂き、
投稿者様に意見照会を頂いた後、
弊社で企業側の申し出に対して、
企業側の権利侵害にあたるかどうかの検証をいたします。
投稿者様から同意しない旨の理由と明らかな証拠提出等があった場合、
削除を見送り、再度企業側に連絡という形になります。
その場合は、法的な手段に基づき検討するという形になります。 
貴重なご意見を投稿して頂き、大変恐縮ではございますが、
上記の件、ご理解頂ければ幸いでございます。 

まあ彼らとて一企業、いらぬ波風を立てたくないのでしょう。

http://jobtalk.jp/info/deleteinformation.html

へー、チュウリツナンダー、スゴイネー

何に注意するか

投稿者の部署

ある程度規模のある会社に勤めた方なら分かる通り、結構部署によって状況は違ってきます。

僕の今の部署も業界平均からすればかなりマシなように思うけど、周辺に関してはとんでもねーなって思う部署だってあるし、あいつら楽しやがってと思う部署もあります。

投稿の温度感に流されずに、内容が自分に適用出来るのかを判断する必要があります。

投稿時期

時間は人を変えますが、企業だって変わります。

景気がいい時期、悪い時期、経営者がクソな時期、首がすげ変わった時期...etc

あまり古い投稿は真に受けない方が良いでしょう。


さらに言えば、明らかに空白の時期がある、設立年数からすると古い時期の投稿が少なすぎる、最近は転職する人いないのかな?等はなにか闇の力が働いているのではないかと思った方が良いでしょう。

投稿内容

企業規模とか年数とかからして投稿少なすぎ:統制ちゃんとしてるんですねー

批判ばかり:ああ、統制する余裕ないんすね


先にも言ったとおり、サイトの趣旨からして悪い評判があつまるのはある意味当然です。

だから、それらのマイナス要素を自分が妥協できるかどうかが重要と思われます。


あからさまに良い評判ばかり:どう考えてもサクラです

「じゃあ、お前は何で辞めたんだよ」って思うような良い評判ばかりが掲載されてる企業は、何か洒落にならない闇を抱えているのではないかと思われます、避けるのが無難だと思われます。


↓このリンクはあくまで参考です。本投稿の内容とは一切関係がありません、悪しからず。

http://jobtalk.jp/company/494_about.html

まとめ

まとめとか言いつつ「いやー、まじ就職とか博打ですね」位しか言えることが無いわけで、皆さん情報リテラシーを鍛えていきましょう。

あ、この話はフィクションです、一応。

「オタク」とデータベース性

先日↓のような記事がはてブで話題になっていた。

オタクにとっての「教養」は崩壊した。次は「常識」がなくなるだろう。(2124文字):海燕の『ゆるオタひきこもり生活研究室』:ゆるオタ残念教養講座(海燕) - ニコニコチャンネル:エンタメ
 で、直接は関係しない話なのですが、このお話のなかに「剣聖ラインハルト」という人物が出て来るんですね。ぼくはこの名前を見たとき、ちょっと苦笑してしまいました。いやいや、ラインハルトといえば金髪の孺子だろう、と(笑)。

 ひょっとしたらわからないひとがいるかもしれないので解説しておくと、ラインハルト・フォン・ローエングラム田中芳樹銀河英雄伝説』の主人公(の片割れ)です。ぼくのなかではラインハルトといえばこの金髪の若者であって、ほかのラインハルトなどありえないんですね。

http://ch.nicovideo.jp/cayenne3030/blomaga/ar197249


僕は課金していないので全文を読んではいないし、それ以前に僕の読解力が足りていない部分があるのかもしれない。

ただ、無料で読める部分だけ見る限り言い知れぬ嫌悪感を抱いたし、ブコメや言及している記事を見るに批判的な論調が強いように思う。



そんなわけで、この嫌悪感の正体は何だったのかなんてことについて考えてみた。




僕は「オタク」というものを、それぞれのジャンルに関して他の人より楽しむ回路が優れている人だと考えている。

楽しむためには感受性はもちろんだが、それを補強する知識も大きな要素となってくる。

乱暴な表現になるが、オタク気質というものには必然的にデータベース的な側面が含まれるものだと思う。



さて、プログラマ的な発想から良いデータベースとは何かについて考えると、
・必要となるデータが保存されていること
・新たなデータを入力しやすいこと
・必要に応じて関連付けられたデータが取り出しやすいこと
になる。

つまり、単にデータ量だけではなくデータの可用性こそが大事。



元の記事の話に立ち返ると、「如何に自分が過去の作品をたくさん見てきたか、そしてそこからどれだけ引用できるか」だけで優劣を論じているように見えて、データベースの良し悪しをデータ量だけで語るような歪さを感じてしまったのが僕の嫌悪感の正体かなと思ったり。



過去の作品や元ネタの知識から、新しい作品に隠れたテーマ性や「あえて」の部分を見つけるなど、楽しみの幅を広げる方向に使えるような人については僕は正に「回路」が優れていて羨ましいと思う。

でも、今回の元記事のように個々の要素の同一性だけを取り出して新しい作品の評価を貶め、しかもその評価が絶対で正当なものであるように言うような、楽しみの幅を狭めるような方向性でしか使えないようなやり方はちょっとどうかなと感じてしまう。




僕は銀英伝は大好きだし、最近のラノベ原作アニメには乗り切れないなと感じる事が多い、ちょっと時代遅れになりかけなオタクのポジションだと思う。

でも、新しいものの面白さを見つけて行ける人間でありたいなと思っている。

銀河英雄伝説 Blu-ray BOX1

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オタクと萌えアニメと「美少女」と

ちょっとタイミング的に乗り遅れた感あるけど、Togetterにまとめられちゃった記念ということで。

『オタクの女の子になりたい願望は性別を超える』をめぐって - Togetterまとめ


別冊spoon. vol.32  「ガールズ&パンツァー」最終回直前総力特集号  62484‐85 (カドカワムック 481)

別冊spoon. vol.32 「ガールズ&パンツァー」最終回直前総力特集号 62484‐85 (カドカワムック 481)

そもそもの大元は
「男のオタクの人ってかわいい女の子と付き合いたいわけじゃなくて、可愛い女の子に自分がなりたいんですよ」
「だから性別っていうのを超越した存在なんですよ、オタクって」
という別冊spoonにおける桃井はるこさんの発言。

それに対し↓の記事
オタクの女の子になりたい願望は性別を超える - 狐の王国

で、その批判が↓の記事
“かわいいい女の子になりたい”くらいで、安易に“性別を超越した”なんていうもんじゃないよ。 - 想像力はベッドルームと路上から



さて僕はといえば、元発言については「割と分かるかもなぁ」というのが率直な感想だったりする。
(原文を読んでないからもしかすると本来の意図とは違うかもしれないけど。)

別に性転換願望とか「女の子になってあんなことやこんなことを、ぐへへ・・・」的な話じゃなくて、
日常系萌えアニメ的なコミュニケーション性に憧れるっていう感じ。



オタクの女の子になりたい願望は性別を超える - 狐の王国を読んで、
『無駄に難解で乱暴なまとめ方な気がするけど、とかく無条件で承認される存在の象徴として「美少女」に憧れるというのはあるわな。』
というブコメを書いたら割と☆がついたので、多分それなりに一般性のある感覚なのだと思う。

(無論そんなこと思わねー、みたいな人もいるとは思うけど。
僕の友人にも感情移入をせずに完全に傍観者の立場でアニメを楽しむスタンスなやつもいれば、
「女の子になって、ぐへへ」なやつもいるので、
「オタクってこうなんですよ!」みたいなことは言えないのはわかってるけど。)



で、そうこうしていたら“かわいいい女の子になりたい”くらいで、安易に“性別を超越した”なんていうもんじゃないよ。 - 想像力はベッドルームと路上からの記事が出てきて、まあざっくり言えば「妄想の女の子に共感した位で性欲が浄化されるわけじゃねー」的な話だと思うのだけれど、なんというかすごくシャドーボクシングな印象をもってしまった。


前の記事でも少し引っかかったんだけど、この話でジェンダーの抑圧云々を持ち出す必要がそもそもあるのかな?なんてことを疑問に思った。

感覚的に「女はこうあるべきだ!」的な支配欲とか「リアルの女の子怖いお」的な性役割からの逃避として説明されてもなんだかピンと来なかった。





動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

動物化するポストモダン』あたりの頃の少年漫画的な文脈やそれを受けてのエロゲ的な文脈では「美少女=か弱く、性欲の対象であり、庇護の対象」みたいな図式が成り立っていたし、だからこそ物語の中で反語表現的に強さを付与する演出が成り立っていたと思う。

だからその文脈において「父性の支配欲」やら「ジェンダーの抑圧」やらという話は分かる気がする。




でも、近年の萌えアニメの文脈ではもはやそういうジェンダー云々に立脚しなくても暗黙の了解として美少女が最強の存在として成立してるように思う。

否定はされないし最終的には幸せな結末が待っている、基本的に勝利が約束されている存在というかなんというか。

だからこそまどマギの演出って驚きをもって受け止められたわけだし。




そんなわけで大回りしてしまった話を戻すと、萌えアニメと「美少女」についてシコリティ的な軸がつきまとうのは致し方ないことだとは思うのだけれども、それで全てを解釈するのは何か違くないですかというのが僕の主張だったりする。


今回の話で言えば、別にジェンダー云々に基づいて「美少女」に憧れてるわけじゃなくて、物語上での役割としての「美少女」の概念に憧れてるのではないかと。





元の発言に強いてケチをつけるなら「オタクが性別を超越した」という表現には語弊がある気がしていて、どちらかというと「美少女という概念が性別を超越した」というのが実状に近いかなと思う。




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どうしても考えていることに対して文章力が追いついていかない気がする・・・
ましな説明を思いついたら逐次変えてこう・・・
あと別冊spoon高い・・・

2012年を振り返って〜転職とか面接とか〜

2012年を振り返って何か書いてみようと思い立ち、

僕個人にとって最大のトッピックスはやはりこの話題だろうということで書いてみた。

 

元の職場との落差のせいかスルッと一年(正確には8ヶ月)過ごしてしまったけど、

冷静に考えればこの一年で転職の面接を受ける側もする側も体験した稀有な年だったりする。

 

また、今の職場環境については割と満足しているけれど、

かといってずっとこの会社でいられるとも思わないわけで、

また転職活動をする際に読み返せる備忘録として面接で感じたことについて記しておこうと思う。

 

 

 

さて、面接をする側になってまず実感するのは、

やはり「面接」で能力を推し量るのには限界があるということ。

 

書面ベースで十分な武器を持っている人であればその限りではないが、

そうではない場合は採用側にとっては「採用する」という行為はある種の賭けになる。

 

仮に使い物にならない人を雇ってしまってもおいそれと解雇はできないし、

単純に社内的に面接をした人間としての責任というものがある。

 

そんなわけで スキルの評価についても当然当人が主張するよりは割り引いて考えるわけで、

相対的に「如何に仕事に臨むか」という個人のスタンスについて重きをおいて見るようになる。

 

といっても良い年して「社是に共感しました」とか言われてもドン引きなので、

そうじゃなくてもっと具体的な話。

 

 

 

僕の業界の場合「プログラミングへのモチベーションは何か」という話になるのだが、

これはざっくり言って下の2つに分類できる。

 

1.プログラミングそのものが好き

2.なんらかの成果物を作るための方法として好き

 

※完全に分離可能だという話ではなくて、あくまでどちらに重きをおいて主張するかという意味で

 

しかし、面接の場で2のパターンの主張が有効な場合というのは少ないように思う。

 

当たり前だけど仕事では会社の求めるものを作らなければいけないわけで、

それが個人の趣向と合致しているとは限らない。

 

就活で集めた情報で合致してそうに見えても実際に社内で求められてるものがそれとは限らないし、

見当違いなことを主張しているとむしろかなりマイナスな印象となってしまう。

 

「好きなことを仕事にするべきか」という昔からよく聞く話になるが、

「手段として好き」ならぜひ仕事にすべきだし「目的として好き」ならやめておくべきだ

というのが持論である。

 

 

そんなわけで1の回答をしておくのが無難なのだが、

その場合それをアピールできるだけの要素をきちんと用意しておく必要がある。

 

業務外で個人的に何か勉強しているか、今何に興味を持っているか。

 

若ければ技術的に拙くとも妥当性ある主張ができれば伸びしろを買ってもらえる。

 

逆に言えば、30位になったら何がしか客観的にアピールできるものを持ってないと辛い。

 

面接で「努力したこと」を聞くのは定番だが、

これは「いかに苦労したか」ではなくて「成果を出せる見込み」を見極めたい質問なので、

それを踏まえた回答を用意しておく必要がある。

 

 

そんなわけで僕も今年は勉強しながら生きていきたいなと思う新年でしたとさ。

 ※いまいち上手いまとめどころを見失った(^^;

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ちなみに最近はHerokuに興味がでてきたのでRuby使えるようになりたいなと思ってる昨今。

 

↓の書籍を参考に学習を始めてみた。

僕はアルゴリズムを考えたりコード書くのは好きだけど環境構築はとんと苦手なので、

WindowsOS Xでの環境構築についてかなり丁寧に触れてあるのがありがたい。

作りながら学ぶRuby入門 第2版

作りながら学ぶRuby入門 第2版

 

とりあえずOS Xでの環境構築までは終わらせたけど、

結構いろいろ揃えるのに時間かかるのなこれ。

 

あとOS X(とXcodeまわり)はバージョンによってちょっとずつ違う部分があるのが辛い。

 

OSバージョンアップするとXcodeのCommandLine Toolsって入れなおしなのね。

ゆとりの異常な転職〜また私は如何にしてPerlおじさんになろうとおもったか:前編

※実のところ「ゆとり世代」からは少し外れるし、転職も異常どころかスンナリいったのだけど。


転職をして早一ヶ月。
先日、前職の同僚と飲みに行く機会があり、
またも社長の狂気の采配によって社内が悲惨な状況になっていると聞き、
不謹慎ながらも改めて転職してよかったなと思うのだった。


僕は所詮社会人2年目の大した経験も技術もない小僧なので
含蓄あることは何も言えないし思い込みや間違いもあるとは思うけれど、
それでも今を記録すれば何がしかに活きるかもと思いこの記事を書いてみた。




そもそも前職がどんな会社だったか

  • 地味に上場している
  • 一刻は脚光浴びたこともあり、業界シェア上位の製品も一応もってる。
  • 社員数は50名前後を行ったり来たり。もともと人の入れ替わりが激しい業界ではあるけど、それでもあんまりな頻度で人が辞めていく。(理由は後述する)


なんでそんなとこに入ったのか

  • 僕は何十年も同じ場所に通って同じ人と顔を合わせて同じ仕事をして・・・みたいな感じでやっていけるようなタイプではないなと直感的に思っていて
  • 就職活動をしている中でウェブ関連の業界では技術さえ身につければ転職はどんどんできそうだと感じ
  • 多少キツくてもすぐに最前線で仕事して技術と実績を身につけられる場所が良いかなと
  • あと少しばかり「上場してればそこまで酷いということもあるまい」という甘えがあったかも


そんなわけで業務では主にPHPたまにC#やVB6.0(21世紀になってお目にかかるとは!)を使って開発をしていた。

確かにいくらか身についたものはあるかもしれない。だけどね・・・



なにが糞だったか

  • 扱ってるサービスのサイズ感に対してエンジニアが少なすぎる

止まると顧客に金銭的に不利益が出るタイプのサービスなのに、誰かが休むとその担当箇所を誰もいじれないってなんだよ

  • 営業もCSもシステムについて無知すぎる

問い合わせがほとんどろ過されないままエンジニアに回ってくるって、ろくに開発仕事できないだろそれじゃ

  • そしてなにより、そんな状況じゃサービスの質を保てないということを顧みない経営陣

たぶんシステムというものを一回作ればそれで終わりの物理的製造業のノリで捉えている

普通に考えれば不採算なサービスをたたんで儲かっている部分に注力するとか、
教育する時間をとって個のパフォーマンスを上げるとかそういう施策を考えそうなものだが、
どうもあの社長は営業を増強してマイナスをプラスで補うことしか考えていない。


穴の開いたバケツに水をドカ入れというか、船体に穴が開いているのに荒海に航海というか・・・



ちなみにWikipediaによると
ベンチャー とは、ベンチャー企業、ベンチャービジネスの略であり、
新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業を指す。

らしい。
あのような技術軽視、現場軽視な企業を厳密にはベンチャーとは呼べない気がする。



文化系トークラジオLifeのなかで津田さんが
仕事を続けるには金・やりがい・環境(人)のうちの2つが満たされていなければならない
的なことを言っていた。

僕の場合、新卒ということもありそんなに給与面では不満はなかったし、
実際に社会で動いているシステムをいじらせてもらえてキツイなりにも勉強になっているという実感があったのでやりがいもあった。


でも、プログラミングの技量というのはただキーボードさえ叩いていれば上達していくというものではない。
実際にはITの世界の歩みは早いわけで、どんどん進歩していく技術について勉強して行かなきゃいけない。
それって時間的にも精神的にもある程度余裕があって初めて吸収できると思う。

システムについて習得していくと同時に学べることの少なさも感じるようになり、
日々モチベーションは下がっていった。



そして例の荒くれ経営なわけで、最初のうちは不満だったものが次第に怒りになり、怒りを通り越して不安に変わり、
それが呆れに変わったあたりで、「ここにいても時間のムダだな」と思い転職するに至った。


もちろん1年弱でやめれば世間的には「堪え性のないゆとり」という目で見られてしまうことはわかっていたが、
一方で留まっていたところで「忍耐だけが売りの無能」にしかなれないように思えた。

前者か後者かと秤にかけ、限りある時間を懸案した結果だった。






今の会社が良いかどうかについてはまだ判断を下せる段階では無いと思うが、
少なくとも前の会社をやめて良かったとは思った。




幾つかの教訓

  • 上場していることがイコールで会社の質を保証しているわけではない。

大手企業のブラック性みたいな話も最近はよく聞く気がする。

  • 無借金経営は別に自慢になる話ではない。

企業の健全性はストックではなくフローで見るのが正しい。必要な投資を怠って守銭奴になっていたって先はない。

  • ワンマンな経営体質はやめておこう。

どんな人間だって間違いは冒す。それを正す構造がなければ組織である意味が無い。


そして最後に

  • 「厳しい環境だから成長できる」というわけではない。

ベンチャーがよく使う文句だけど、伸びしろを削ってこき使われる環境ではね。

勢いだけで書いたので、前の職場の奇想天外さや転職活動の部分について全然書けていないので、気が向いたら後編を書きたいなと。