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『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』感想

前評判は良さそうだったので期待して4DXで観たんだけど・・・

Instagram post by @blue1st • Dec 17, 2016 at 11:55am UTC

退屈な映画だったなーというのが正直な感想。


前半は『イングロリアス・バスターズ』を思わせる冒頭にハードな展開を予感させられるが、 そこは安心して家族で楽しめる作品を志向しているのだろうか、 さほどの障害もなくトントン拍子で物語が進行してしまうのがなんだか物足りない。

ソウ・ゲレラにはイモータン・ジョーばりの濃ゆいキャラを期待していたのだけど、 普通にスルッと対面してさよならしてしまい、 このシークエンス必要だったのかなという感じがしてしまった。


デス・スターの設計図を求め、激しい戦闘が展開される後半。 スターウォーズ本編とは異なり一騎当千のジェダイはいない。

というわけで、ゲームの『バトルフロント』よろしく「良いやつも悪いやつも確率的に死んでいく」泥臭い戦場が描かれるのかと期待したのだが・・・ そのへんは妙にいつのスターウォーズ。

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キャラクターにフォーカスよりすぎで今ひとつ戦場のスケール感が伝わってこないし、 挙句の「俺に構わず先にいけ」的展開のバーゲンセールには萎えてしまった。

「名も無き英雄の戦い」を描くなら『プライベート・ライアン』的なもっとこう何かの拍子に意味も脈絡もなく死んでく感じが良かったんだけど、 ファミリー向けだからしょうがない。

都市を覆うほどの船の巨大さとかダースベーダーの圧力感とか、何よりEp.4とつながる終わり方は良かったと思うのだが。


半端にドニー座頭市を出してしまったがためにあまり「名も無き英雄の戦場」に徹しきれていないような気がするし、 エピソード間の補完なので物語的にそれほどグッとくるものもない。

そんなわけで個人的には「どこがそんなに評判なんだ?」感があるんだけど、 それを言えば前回のEp.7も世間の評判と個人的な感想にだいぶ乖離があったし、 単純に僕がスターウォーズという神話に乗れなくなってしまったということなのかもしれない。

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神話だから「一人ひとりの人生にはちゃんと意味があるんだよ」的なウェットな物語性になるのは致し方ないのに対して、 こと「戦争」というテーマでは僕はそのあたりの幻想を打ち砕くような無常な作品ばかり観ていて頭がチューンナップされすぎてるのかもしれない。

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なまじ「ハードさ」みたいな部分を推した評判を目にしていただけに、そういうところに「ヌルさ」が感じられて楽しめなかった。

いちおうシリーズは全作観てるんで、ファンで無いなりにもネタはそれなりに察せはするとこだけど、 そういうのを差し引いた時に面白い映画かと言われると、ちょっと微妙じゃないかなーという気がした。