そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『ガールズ&パンツァー 最終章』一話感想

 本日ついに公開となったガールズ&パンツァー 最終章の第一話。いずれ出る円盤は間違いなく買うので劇場で観るべきか迷ったのだけど、好きなコンテンツには積極的にお金を落としていこうということで観に行ってみた。

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 ガルパンの物語としてはTV・OVA・劇場版と廃校の危機ネタを消化し、西住みほ率いる大洗は競技・戦車道の頂点に立ってしまった。なまじ劇場版が総決算として最高の出来だった手前、これ以上どう話を転がしていくんだろうかという不安もあったのだけど、まさかの「新たな戦う理由」に新たな仲間・これまでと違った方向の戦車戦と、新章の導入としては安心感を持てる出来だったと思う。


 学園艦のヨハネスブルクこと最深部の追跡劇とか恒例の対戦校への潜入VTRとか、相変わらずのテンポの良いコミカル展開には笑わせてもらった。個人的にガルパンという作品で地味に評価しているポイントで、キャラの魅力を出して一笑いさせつつも「かわいい」演出をしつこく感じさせないさじ加減の絶妙さ。このあたりの上手さがあっての今の幅広い人気に繋がってるんじゃないかと思う。

 メインディッシュたる戦車戦も、これまでのシリーズでは性能で勝る相手に知略と技巧の一点突破で勝つような話が続いたところを、今回は戦術で一杯食わせてくる相手というのが新鮮味があって面白い。アンティオは早々にバレたしサンダースも知略戦というのとはちょっと違ったしね。今回は正統派な戦術対戦術の試合になりそうでワクワクする。


 そして何より、桃ちゃん先輩に焦点が当たるのは正直意外だった。思えば各人それぞれに見せ場が用意されていた中、ひたすらドジ担当だった彼女。大事な場面で砲撃は外し、割とすぐにヘタれ、調子に乗っては撃破され・・・クソが付くほど真面目なのに要領悪いという残念系なキャラ付けだったのに、更に勉強もできないという属性が付くとは。

 それでも劇場版のリヤカーのシーンに象徴されるように、皆のために地道に為すべきことを為す縁の下の力持ち的な愛すべきキャラクターであり、また新キャラから語られるように意外にも情に厚い一面もあるようだ。そんな彼女がこれからの戦いの中でどのように株を上げていくのか楽しみである。


 戦う理由付けはこれまでと比べるとちょっと切迫感に欠けるかなというのはあるけれど、全体的に笑える場面あり手に汗握る場面ありで最終章も安心して追っていけそう。

 そういえば今アンツィオ戦OVA・劇場版含めてプライムに入ってるらしいので、まだチェックしてない方は是非。

第1話 戦車道、始めます!

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