Google Homeを既に二台も買ってるんだけど、やっぱりアメリカでシェア一位のAlexaも試しておきたいということで三種全てに招待リクエストを送っていたAmazon Echoシリーズ。なかなか招待メールが届かなくてやきもきしていたのだが、先日ついに一番小さいEcho Dotが買えるようになったので早速ポチって使い始めてみた。
先にハッキリと言っておくと、僕は完全にGoogle推しな人間である。メールにしろカレンダーにしろプライベートな情報は大体Googleのサービスに乗っかっているわけで、原理的にGoogleの方がより実利に適うものを作れると思っているし、もっと個人的な事情でいうとGoogle Musicに課金してるのでこれが利用できるのは必要条件なのだ。機械学習の技術度の面でもGoogleの方が上なんじゃないかと思っている。
だが、両方とも使って比較した感じでは、少なくとも現状ではEchoの方が製品としての満足度は高いなというのが率直な感想である。
ウェイクアップワード
AIスピーカーに音声認識を開始させるための呼び出し文言はGoogle Homeが「ねえ、Google」もしくは「OK, Google」なのに対し、Echoは「Alexa」である。実用上、一度の呼びかけで済まないような場合も少なくないので、地味ながらこの一語で呼べるか否かが実用上のストレスに大きな差となって現れる。
リマインダーなどの気の利いた機能
音楽の再生や予定の読み上げ、簡単な検索やアラームなんかの基本機能はほとんど同等のもの載っているものの、Echoの方はカレンダーへの予定追加やTODOリストやリマインダーなどの気が利いた機能が揃っている。というかなんでこれGoogleの方無いんだろう?
パッとの思いつきはいざPCやスマホに入力しようと思うと霧散してしまったりするわけで、これがその場で作業を止めずに声だけで記録できるのは心地よい。まだ完全に音声で全てをこなせるほどの精度ではないけれど、アプリの手入力で補完することで結構便利に使っている。
Alexa Skill
Echoにはスマホにアプリを追加する様な感覚でEchoに機能をインストールできる「Skill」が用意されいてる。やってること自体は音声を文字列に直して文章解析してWebのエンドポイントを叩いているだけなのでGoogle HomeだってIFTTT等のサービスと連携させれば同じようなことはできるっちゃできる。だが、やはりパッケージ化されていることの意味は大きい。
AIスピーカーという新しいジャンルの製品において「何が出来るか」が端的に示された方がギークじゃない一般ユーザーには手を出しやすいし、ユーザーが多くなり市場が盛り上がれば提供する側が参入する動機付けになりうる。
商品検索は若干うざいけど・・・
EchoはAmazonというECサイト発という都合上、商品検索もできる。・・・できるのだが、これが暴発した挙げ句ひたすら「買いますか?」を連発されるのは正直うざったい。だがこれも設定でOFFにできるのでそう大きな問題ではないだろう。
そんなこんなでここ一週間ほど使った限りでは、Google Homeがまだギークのおもちゃな感じがあるのに対し、Echoはちゃんと「製品」としてまとまっているという印象だ。解釈の精度はGoogleの方が幾分上なような気もするけれど、このあたりも結局は音声サンプル数=製品としての普及度の勝負になってくるわけで、将来的にAmazon陣営が勝る可能性も十分にあり得る。
先に述べたようにGoogle推しの人間としてはGoogle Homeもガシガシ機能追加してくれることを期待したいのだが・・・
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