そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

ポメラDM200買ってみた

 実は一ヶ月ほど前からポメラを買って運用していたりする。

f:id:blue1st:20170610133126j:plain:w500

キングジム デジタルメモ ポメラ DM200ブラック

キングジム デジタルメモ ポメラ DM200ブラック

 質実剛健な特化デヴァイスにガジェットオタク的に惹かれる一方で、エンジニア的には今時ウェブ閲覧すらできないのは実用的に厳しいんじゃないかという躊躇もあったのだけど、自分のライフスタイル的には十分価値があると判断して思い切って買ってみた。

 買ったのは最新型のDM200。旧機種と比べると割高感もあるし、この価格帯ならChromeBookなんかを買った方が「できること」は多いのではあるが、ネットなり動画なりを見る端末には不自由していないので、むしろ気軽に持ち運べて集中して文章を書けるデバイスには十分活躍の場はあると思ったのだ。(でもChromeBookはそれはそれで気になるんだよね)

 (初ポメラなんで比較はできないけど)変換が賢くなっているのは文章を書く上でのストレス軽減に直結するし、何より今時いちいちケーブル繋いだりSDごしにデータやりとりしたいりするのはしんどいわけでWifi連携があるのはありがたい。

続きを読む

アニメ『亜人ちゃんは語りたい』感想

 もしも人に似た人とは違うもの「亜人」が個性として存在したなら・・・。そんな世界での高校教師と亜人ちゃんたちとの交流を描いた作品。

亜人ちゃんは語りたい 1(完全生産限定版) [Blu-ray]

亜人ちゃんは語りたい 1(完全生産限定版) [Blu-ray]

 目新しいようで、その実オールドタイプなハーレム物の雰囲気を感じる。なかなかトゲの無い表現を探すのが難しいところなんだけど、「社会不適合な女の子に手を差し伸べる優しい俺」的な、なんというか昔の泣きゲー的な安易さを感じてしまって、どうにも小っ恥ずかしさがあってダメだった。

 前の『聲の形』のときともいくらか共通する感覚があって、いや自分でもちょっと過敏すぎるだろという自覚はあるんだけど・・・どうにもこう、「優しさ」が「傲慢さ」の裏返しにも見えてしまうところがあって、「良い話ですね」で消化できないのだ。

blue1st.hateblo.jp

 「可愛い子に優しくする」は不可抗力な部分もあるとは思うんだけど、そこを「綺麗事」で包んでしまう感じがどうも苦手なのだ。

アニメ『終末のイゼッタ』感想

 ヨーロッパ戦線×魔法という舞台立ては前に観た(放映的にはこっちが先だけど)『幼女戦記』と同じ。やはりこう、現実的な兵器とこの世ならざる魔法の組み合わせにはグッと来るものがありますな。

blue1st.hateblo.jp

 柔らかいキャラデザに似合わず情報戦も諜報戦もあるハードな舞台設定や、魔法といえども無敵ではない巧妙な道具立てには引き込まれた。一方で百合的な演出のあざとさが過ぎるように感じて鼻白んでしまう場面も少なからずあり、全体としてみると話の硬軟の織り交ぜ方が大雑把な印象をもってしまった。とはいえ物語の納め方は綺麗で好みだった。

イゼッタ

イゼッタ

アニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』感想

 このジャンルでずっと第一線を張ってきたタイトルなだけのことはある、流石のクオリティだった。

 初見の印象ではキャラクターの色物感がキツいなーとも思った(無印、特に初期メンバーってアニメ・ギャルゲ的な王道から「引いた」感じのイメージなのに対して、デレマスはゴテゴテと「足した」ような印象があった)けれど、人物造形の巧妙さもあって話を追うごとに彼女たちにそれぞれ愛着が沸いてくるあたり、本当に良く出来てる。

 物語前半である一期の「困難を仲間たちとの絆で乗り越えて夢を実現」まではこの手の作品ではテンプレではあるけれど、その先に単なる仲良しグループだけではない個人の自己実現の話が絡んでくるあたりが面白かった。

続きを読む

完全食COMP生活一ヶ月目レポート

f:id:blue1st:20170531203534j:plain:w500

 COMPを飲み始めて一ヶ月。ちょっと思い切りが良すぎたかもと心配してた最初の注文分も無事使い切った。

 どちらかというと「SFっぽい」と面白半分だったわけで、ストイックに「食事を完全に置き換えるぜ」とまでは思っていなかったんだけど、気がつけばCOMPで摂るのがしっくり来る生活になっている。

 二ヶ月目のリピート注文も届いたというわけで、記録もかねて。

blue1st.hateblo.jp

続きを読む

『夢』感想

夢

 「夢オチ」といえば荒唐無稽な展開も無理矢理に納めてしまう、作り手にとってある種の禁じ手の典型として挙げられるものだが、本作ではあえて初めから「こんな夢を見た」と銘打ち、巨匠・黒澤明監督の想像力を起承転結も整合性もなく表現力の赴くまま映像化した作品である。

 狐の嫁入りを描いた「日照り雨」や復員した将校が長いトンネルでかつての部下に会う「トンネル」など8編からなる。個人的に印象に残っているのが原発事故を描いた「赤富士」である。物心つく前にこの場面だけ観た記憶が残っていて、たまたま今回観てこの映画がそれだったと気付いたのだった。

 で、CG全盛じゃない時代にこれだけ鮮烈な映像はすごいなーとかそういう通り一遍の感想は抱くんだけど、それと同時に感じるのが原発に対する厳密性に欠いた忌避感とか偏屈な科学批判なんかはなんというかこう、陳腐な、とすら言ってしまえる位にステレオタイプなエコロハス思想なこと。

 そんでもって、こういうの観ると、昔から皆「絶対安全」なんてのは方便に過ぎないことをちゃんと認識してたんだなーっ気付くわけで(というか僕も小学生の見学の時分から思ってたし)、その上でのリスクとリターンの評価は人によるけれど、少なくとも311以後のあっち系の人たちの「騙されていたんだ!」という言い方には欺瞞がある(か、当人がよっぽど純朴だったか)よなーと感じてしまう。