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そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

OVA『翠星のガルガンティア 〜めぐる航路、遥か〜』上巻 感想

翠星のガルガンティア アニメ

インターステラー』の余韻も打ち消す位クソ下らない話題でゲンナリしてしまった昨日今日だったけれど、これ観てかなり浄化された感ある。

本作はアニメ円盤ではお馴染みの演者さんのキャストコメンタリーは勿論のこと、監督・脚本・プロデューサーといった製作スタッフのコメンタリーまで付いている1粒で3回美味しい作りになっていて、物語の裏側にも興味ある身としては嬉しいところ。


本作はTVシリーズ終了後の世界、クーゲル船団が合流しレドもサルベージ屋として自らの居場所を見つけられた後の物語。

スタッフコメンタリーでも述べられているようにTVシリーズに入りきらなかったガルガンティア船団での「生活ぶり」が補完されている。


TVシリーズでは海賊に襲われることはあれ概ね平穏な感じに描かれていたが、本作では海上生活での厳しさが描かれている。

船が損壊すれば住まいを捨てる必要もあり、悪天候で船ごと海の藻屑と化すリスクもある。

ユンボロで海に潜れば事故は命に関わる。

単に「薄着の女の子がいっぱい、皆が助けあうユートピア」なだけでは無く、「助け合わざるをえない、危険と隣り合わせの社会」でもある。


そういった「リソース」が貴重な社会というのは、実のところクーゲル船団や人類銀河同盟のようなディストピアに容易に変質しうる。

それは悪意からとは限らない。

何かを護るために何かを切り捨ててしまうことへの危惧をどこかで持ち続けているレド。

このあたりのレドの割り切った大人でも純朴すぎる子供でもない葛藤するキャラ造形が、個人的には凄く好きだったりする。


そんなわけで上巻は回想を交えながら沈没船を回収し、「えーッ!?」て感じのシーンで終わり。

物語を駆動するキッカケが与えられたかなーという程度なんで、正直ストーリーとしての感想は持ちにくいところ。

厳しいことをいうと若干作画に不安があるシーンはあったし、挟まれる回想に関しても(今のところは)必然性が感じられなくテンポが悪くなっているようにも感じた。

だが、そんなことは全然許容できてしまうぐらいこの世界観が好きだしキャラクターが愛おしいし、更には背景小道具のディテールもグッと来てるわけで、退屈する間もなく一時間(+コメンタリーでもう一周)が終わってしまった。


まだまだ話の全容が見えないとこだけど、終わり方からして下巻では何か驚く展開が来そうで楽しみだ。

(少なくとも僕は全然ストーリーの予想がつかない)