そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『スパイダーマン:ホームカミング』感想

www.spiderman-movie.jp

 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で強烈なデビューを果たしたスパイダーマンのMCU版新シリーズがついに公開!MCUの今後の展開を追うためにも押さえておかねばなるまいということで、早速観てきた。

 世代柄スパイダーマンといえばサム・ライミ版のイメージが強いのだけど、あちらのピーター・パーカーは悩める青年/どこか陰のあるヒーロー像だったのと比べると、今作は空回りする少年/半人前のローカルヒーローといった感じだ。(そういやアメスパの方はちゃんと観れてないままなんだよなー。いつか見なきゃ。)

スパイダーマン (字幕版)

スパイダーマン (字幕版)

 存在からしてどうしても陰鬱な方向の行ってしまうキャプテン・アメリカ周辺とのバランスを取ってなのか、ひたすらにコミカルな演出がなされていた。そして話のテンポも小気味良くアクションも迫力があり、過去作のパロディもクスッと笑えて、あっという間の二時間だった。

 ラストバトルの舞台が夜で、折角のアクションがちょっと観にくかったのは残念だったけど。

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スプラトゥーン2 ヒーローモードやっとクリア!

 ギア集めのために金稼ぎにいそしんだりサーモンランでバイトに明け暮れたりで後回しになっていたヒーローモードをやっとクリア!

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 前作から大幅に増強されたステージギミックによりエリア5なんかはかなり苦労した。

 一応ネタバレではあるんで以降注意。

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『小説BLAME! 大地の記憶』感想

小説BLAME! 大地の記憶

小説BLAME! 大地の記憶

 映画版はかなりアレンジの入った作り、前のアンソロジーはスピンオフ的な作品集であったのに対し、本作は原作の展開を忠実になぞったものとなっている。

 少年との旅から始まり、生電社への潜入とシボとの奇妙な共闘、そして遙かに伸びる柱廊を登り世界を隔てる超構造体を穿つまでが描かれる。(原作でいうと新装版の1巻~2巻前半まで)


 原作の雰囲気に合わせてか、著者である冲方氏のマルドゥックシリーズのイメージからするとかなり抑えめで淡々とした文体に最初は正直ちょっと乗りにくさも感じた。ただこれも話が進むごとに段々と調子が馴染んでくる。

 小説という情報密度の高い媒体にしてこの進み具合から察することができるように、話の展開自体は原作に沿いながらも、そこにかなり著者による解釈が介在している。原作ではとかく黙して語らぬ霧亥の内面が描かれ、あまりにさり気なすぎて読み飛ばしてしまいそうな要素に意味が付加される。ああなるほどそういう風な見方もあるかという箇所もあれば、いやそれはちょっと違う気がするなという場所もあるが、少なくとも筋を知っている物語でありながらも飽きることは無かった。

 個人的に特にグッと来たのがシボ女史への視点であり、己の身すら改造するサイバーパンクを体現したようなキャラクターでありながら、それでいてその本質に最も人間らしさを宿しているという描写にはハッとさせられた。このあたりのキャラクター性の肉厚さにはなるほどマルドゥックシリーズと通ずるものを感じる。

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 サブタイトルからしてなんとも対になるものが出来そうな感じだが、果たしてこれはシリーズ化してくのだろうか。個人的には東亜重工あたりなんかは他人の解釈ではどのように写るのか、是非とも読んでみたいところだが。

小説BLAME! 大地の記憶

小説BLAME! 大地の記憶

ピータン+ネギ+豆腐

昔からどうにも中華食材全般が苦手なのだが、例外的にピータンは大好きだったりする。

あえてピータンのためだけに中華料理屋に入るのも気が乗らないしなーと思っていたところ、近所のスーパーの中華食材コーナーに普通に置いてあるのを発見して、これはと思い買ってみた。

↑全く同じパッケージのが売ってたので、結構大手なのだろう。評判も良さ気。


勿論そのまま切って食べてもよいのだが、この季節なら絹ごし豆腐の上に刻んだネギとピータンを乗せて冷奴風にして食べるのが旨い。

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豆腐によってピータンのクセのある味がマイルドになり、ネギによって臭みが緩和されて食べやすくなる。

スプラトゥーン2 第一回フェス「マヨネーズvsケチャップ」雑感

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 サーモン・ランもギア集めも楽しいけれど、スープラトゥーンといえばやっぱり欠かせないのがフェス!貴重なスーパーサザエが手に入る機会でもあるわけで、逃すわけにはいかない。当然参加してみた。

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『超ヤバい経済学』感想

超ヤバい経済学

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  • 作者: スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー,望月衛
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 前作同様に「経済」という単語から連想されるような金回りだけに留まらない「インセンティブと人の行動」に関わる様々なテーマが語られる。

blue1st.hateblo.jp

 今作でも

  • 売春の経済合理性
  • テロリストの割り出し
  • ニューヨークで発生したある事件を題材とした人の「思いやり」の正体
  • 病院と環境問題

といったバリエーション豊かな話題が触れられている。

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『ぼくらの勇気 未満都市2017』感想

ぼくらの勇気 未満都市2017 [Blu-ray]

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 放映のリアルタイムではテレビっ子じゃなかったのでそこまでしっかりと観ていたわけではないけれど、断片的に観た話は強烈に印象に残っている。盗作問題などを知ってしまった今となってはあまり無邪気に好きだとは言いにくいが、それでも当時惹かれるものがあったのも事実なわけで、今回の2017も観ないわけにはいかなかった。

チャイルド★プラネット 1 大厄災 (ヤングサンデーコミックス)

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 20年の時を経た少年たち。夢を叶えた者もいれば冴えない日々を過ごす者もいて、僕自身の年齢もあって単純にその情景だけで感じ入るものがある。ただ、肝心の物語としてはどうかというと・・・ちょっとどうだろうと思ってしまう部分があった。

 端々に原発事故だとか豊洲移転とかを意識したであろう要素が散りばめられているのだけど、その消化の仕方がどうしようもなくマスメディア的というか何というか。「金で解決」を汚い事として忌避する感じとか、「風化」を一様に悪いことであるかのように語る感じとか。もし真っさらな状態で見たならば楽しめたかもしれないけれど、現実の色々を見た後ではどうしようもなく安直で一方的な構図に思えてしまった。

 特に気持ちが悪かったのは物語の収め方。重要なのは「石棺によって本当に無害化できるか否か」なはずなのに、そこはぼやかしたまま「なんか危なそうだから」「政府の不祥事が発端だから」の図書館計画中止という情緒的で良い話風だけど結果として誰も得しない所に持って行っちゃう、「穢」として触れるべからずとしてしまうあたりが実にこの国のメンタリティだなーという思ってしまう。

 あと、未成年ならウイルスが発症しないってのは良いけど、その後に大人と行動したりするの大丈夫なの?(低温とはいえ無害化されてるとは明言されてないし)とかが気になってしょうがなかった。


 そんな感じで、お祭り感は楽しみつつもどこかもやっとした気持ちもある鑑賞になってしまった。

 完全に邪推なんだけど、終盤からの歯切れの悪さって多分当初はベタなストーリーラインで進めてたのが、世間の情勢的に厳しいと判断して色々方針転換した結果なのかなという気がする。

ぼくらの勇気―未満都市

ぼくらの勇気―未満都市