そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

祝・予約、Nintendo Switchに期待することなど。

予約したぜイエーイ

印象の変遷、「奇抜さに欠ける」→「新しさを強要されない」

Nintendo Switchの発表当初は、僕は正直なところあまりピンと来なかった。

マリオもスプラトゥーンも!NX改め「Nintendo Switch」の発売タイトルと参入会社 - Engadget Japanese

携帯機と据置機のハイブリッドって噂は本当だったかー。確かに最近は携帯機でもスペック高いし、分離可能なコントローラの使い方は面白そうだけど、アレもコレもなデザインには若干の不安感。

2016/10/21 01:14

「携帯機でありながら据置機」というコンセプトにはサイズとスペックの虻蜂取らず感があり、 コントローラ周りはギミッキーで任天堂ハードらしい頑丈さが損なわれていそうに見え、 その割に「このハードならではの新機軸」みたいなものが見えなかった。

となると実質はハイエンドなタブレットでしかなく、 市場には既にiPadやAndroidタブレットがありゲームも数多くリリースされている中で、 「コントローラ付きタブレット」以上の何かは期待できないのではないかと思っていた。

もっと言えばSheildタブレットの使い回しであり、任天堂らしい「新しい遊びの提案」への期待からすると若干の失望感もあった。

また、価格帯もかなり高めになるんじゃないかと予想していた。


だが、しばらく時間が経ちタイトルやハードの情報が出回ってくる中で、 僕の中でいくらか考えが変わってきた部分があった。

単なるSheildタブレットの使い回しということは、 裏をかえせば標準的なアーキテクチャでゲーム開発できるということであり、 画面が2つあったり珍奇なコントローラを強要されたりといったことが無く、 サードパーティが参入しやすいのではないか。

加えて普通のタブレットとは異なり標準的なコントローラがあり、 ハードウェアのスペックは固定されていて、 そして任天堂のプラットフォームがあることで、 十分に本気度の高いタイトルが供給されうるのではないか。

これまでの任天堂ハードのような「新しさ」を強要されないのがむしろ良い方向に作用するのではないかと思えてきた。


そして一見プレーンなゲーム機に見えるが、 実は色々な機能が備わっているコントローラも興味深い。

タブレットにワイヤレスなモーションコントローラという構成は、 GoogleのDaydream的なタブレットをヘッドセットに固定する方式のVRなんかもありえるんじゃないかと期待させられる。

Wiiなんかをみるとコンソールゲームではせっかくの高機能なコントローラが持て余されている印象が強かったが、 VRでは価値が出てくるのではないかと思えた。


そんなわけで徐々に僕の中で「買ってもいいかも」「いや買ってみたい」となり、 案外手を出しやすい価格帯だったことも手伝って、 今回は予約合戦に参戦してみることにした。

続きを読む

いろいろとものが増えてきたのでPSVRスタンド買ってみた

PSVRを購入し、家庭教師業に勤しんでいる今日この頃。

blue1st.hateblo.jp

ただでさえゲーム機のコントローラなんかは床に放置しがちだし、 その上かさばるヘッドセットにヘッドホンにMoveコントローラと、 PSVRは何かと周辺機器が多くて置き場に困ってしまう。

さすがに生活スペースが侵食されすぎだなということで、 収納グッズに手を出してみることにした。

Amazonを物色しているといくつか種類がひっかかるものの、 コントローラ・Move・PSVR・ヘッドホンと個人的に収納したいと思っているものに十分で、 なおかつ横方向が省スペースで安価な↓を買ってみた。

(一時はアホみたいに高いやつばかり出回ってたんだけど、そろそろ熟れてきたみたい)

続きを読む

3DS『マリオテニス オープン』感想

前の記事とバランスを取ろうとかそういうのではないんだけど、 書き時が見当たらなかったのでここいらで。


僕はNintendo64が直撃の世代だったりする。

小学生の時分には放課後ともなると友達の家に集まってゲームに興じたりしたのも懐かしい。

マリカーやスマブラやスターフォックスやゴールデンアイなど色々なジャンルのゲームがあったが、 そんな思い出深いタイトルの一つがマリオテニスだったりする。

9月に3DSを買ってはみたもののゼノブレイドもクリアしちゃったし、 何か他のものを買ってみようと思って物色していたところ、 マリオテニスが廉価版のラインナップに入ったということで買ってみたのだが・・・

blue1st.hateblo.jp

続きを読む

「高っけぇwww」みたいなコメントを見ると少し悲しくなるという話

今日はNintendo Switchの発売日・価格が発表があった。

ハードウェア的にはハイエンドタブレット+αみたいな認識だったので、 個人的には3万円弱という価格設定は安いなと感じんだけど、 どうやら世間的にはこれを高いという人も少なからずいるようだ。

同じようなことは前のPSVRの時にもあって、 PCでVRを楽しむには本体を含めると20~30万は覚悟しなきゃいけないことを顧みればかなり頑張った価格設定であるにもかかわらず、 「高い」というコメントが目につく時期もあった。

そういうコメントを見るたびに、僕はなんだか少し悲しい気持ちになってしまう。


もちろん家庭の財政状況はそれぞれで個々人にとって相対的に高い安いというのはあるだろうけど、 それはそれとしてモノとしての価値を考えると十分に戦略的な値付けになっているわけで、 そういう相場観やら何やらをまるっと無視して決まり文句のように吐き捨てる態度にはある種の下劣さを感じてしまう。

(子供ならともかく、いい年した大人がそういうことを言うのはちょっと辛いものがあると思うんだ)

おっさんのノスタルジーでしかないのかもしれないけど、 「最新のゲーム機」というのは元々それなりに値の張るもので、 それでもそれがどんな未来を見せてくれるんだろうってワクワクしながらなけなしの貯金握りしめて買いに行くものだと思う。

(ちなみに今個人的にそういう感覚を一番喚起させられるのがHoloLensで、これが欲しいがために仕事がんばろうと思っていたりする)

そういうロマンが失われてきているのか、 あるいは僕が認識してるよりも更に世間の貧困化が進行してしまっているのかは分からないけれど、 どうしても国としての衰退みたいなものが感じられて、ちょっと悲しくなってしまうのだ。

『傷物語 冷血篇』感想

前2作が「うーん・・・」て感じの出来だったので半ば惰性で観に行ったんだけど、 結果的に言えばなかなか楽しめたし、そう悪くはなかったんじゃないかと思う。

blue1st.hateblo.jp

blue1st.hateblo.jp


もちろん前作までと同様に尺を持て余してるなーとか原作未読だと伝わらなそうだなーとか感じた部分もあるのだけれど、 モノローグがあったりコミカルな場面をコミカルに描写したりと前2作でちょっと厳しいなと思った部分が改善されていて見やすくなった気がする。 (それは挑戦をやめてこれまでの物語シリーズに寄せたということなのかもしれないけど)

何より良かったと思うのが、 「絵の力」が効果的に作用していたこと。 (これまではちょっとアバンギャルドな方向に振りすぎて空回っているように思えていた)

キスショットとの官能的な雰囲気すらある交流にはその裏側の好意が感じられたし、 だからこそ、その直後の凄惨で破滅的な対決には心を揺さぶられるものがあった。


「傷つきたくも傷つけられたくもないから他人と係わらない」スタンスだった阿良々木暦が、 傷つけ・傷つきながらも皆が係わり合い生き残る、曖昧で不確かで優しい選択肢を選び取る。

僕は以前に『憑物語』でシリーズを「けりをつけない」「予定調和を否定する」といった物語性に抗う物語だと感じたのだけれど、 思えば本作なんかはその最たるものかもしれない。

blue1st.hateblo.jp

アニメーションの圧倒的な表現力も手伝って、僕が『傷物語』という物語が好きであることを再認識させられた。 

傷物語 涜葬版

傷物語 涜葬版

でもやっぱり劇場3部作にできる分量じゃなかったと思うんだよね・・・長めの1本か前後編か、もしくはOVAみたいな形でもっと話の密度を上げるべきだったと思う。

『七胴落とし』感想

人はなにをもって「大人」になるのだろうか。

30代に差し掛かったせいか、あるいは成人式の季節だからだろうか、 ふとそんなことを考える。

義務教育を終える、タバコを吸えるようになる、酒を飲めるようになる、選挙権を得る、就職をする・・・

様々に社会的な区切りはつけられているけれど、その時々で綺麗さっぱり切り替わったようなイメージはない。

だが、振り返ってみれば確かに今の自分のメンタリティは10代の頃のそれとは明らかに違うナニモノかに変質してしまっている。


七胴落とし (ハヤカワ文庫 JA 167)

七胴落とし (ハヤカワ文庫 JA 167)

さて、今回読んだ『七胴落とし』はそんな大人と子供との境界が明確に存在する世界を描いた小説である。

子供は感能力を持ち、子供同士でしか通じない念話をし、時にその力で傷つけあう。

だがその力はいつしか失われ、そして自分自身にそれがあったことすら忘れてしまう。

子供の狭い世界観や無闇な万能感のメタファーとして超能力を用いているのだ。

続きを読む

漫画『ふらいんぐうぃっち』1~5巻 感想

正月に買ってみた漫画その2。

昨年もそこそこの数のアニメを観ていたけど、 その中でもリアルタイムで追う程度に気に入っていた作品の一つが『ふらいんぐうぃっち』だった。 (どっかに書いたっけと検索してみたけど、感想書きそびれてた。残念。)

ふらいんぐうぃっち Vol.1 [Blu-ray]

ふらいんぐうぃっち Vol.1 [Blu-ray]

「魔女見習いの少女が青森の親戚の家に居候になり、田舎の生活や周囲の人々との交流を描いた作品」という、 ほのぼの日常系な作品。

このジャンルでよくある芳文社4コマ的ないかにも「萌えさせたるでー」感が溢れてる作品にはあまりノれない方なのだが、 本作に関してはキャラデザの等身といい話のノリといいあまりあざとさを感じず、 自然な形でキャラクター達に好感が持てるのが良いなーと思うのだ。

(同じような感覚で『よつばと』も好きなんだが、あれ残念ながらKindle版ないんだよね・・・。自炊するのもしんどいので、電子版がでたら絶対買うのだけど。)

よつばと!(1) (電撃コミックス)

よつばと!(1) (電撃コミックス)


アニメの方の印象からすると漫画は線の少ない簡潔な絵柄に最初は少し違和感があったのだが、 2巻3巻と読み進めていくごとに馴染んできた。

アニメで描かれたのは4巻前半まで。

それ以降の巻ではアニメでは明かされなかった犬飼さんの人間の時の顔が出てきたり、 魔女に入門した千夏ちゃんついに魔法を使えるようになったり・・・

アニメ同様に原作もクスッと笑えてなんだか心が暖かくなる感じがあって、凄く良いなと思うのだ。

続刊が楽しみである。