そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『ダークタワー』感想

 先週先々週と忙しかったので二週間ぶりの映画館。ちょうど今週から上映ということで『ダークタワー』を観てみた。

Dark Tower / [Blu-ray] [Import]

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 少年はある時から奇妙な夢を見るようになる。怪物を操って子どもたちを集め、その力を利用して巨大な塔を攻撃する黒衣の男。そして、塔の破壊に呼応するように現実では地震が起こっていた。


 異界、特殊能力、魔法使いと、まさにザ・中二病といった風情の本作。拳銃使い(ガンスリンガー)のローランドのファンタジックな敵を相手に現実的な武装と己の技量を頼りに立ち向かうスタイル、無骨で無愛想だったのが旅の仲間を得て人間味を回復していく様はどこかベルセルクに近いものを感じる。

 さて、本作の見所となるのがローランドの超絶リロード術。登場時の高速弾込めやベルトにシリンダーを滑らせながらの片手リロードなど、とかくバリエーション豊かにアクロバットなクイック・リロードを披露してくれる。ガンアクションを売りにした映画は数限りなくあれど、ここまでリロードで魅せる作品というのは珍しいんじゃなかろうか。

 あまりの格好良さに良い齢してモデルガンを買っちゃおうか悩んでしまう自分がいる。


 一方で肝心のバトルの方はというと思いの外薄味気味。せっかくのサイコキネシスを小物を投げつけるのしか使わないのは今時の映像表現からすれば勿体無い。

 原作が古い作品なんで仕方ないといえば仕方ないのだが、ストーリーもあまりにオーソドックスで引っかかりどころが無かった。

 そんなこんなで一作品としてはそこまで面白いとはいえないけれど、リロードにフェチズムを刺激されるタイプの人間なら一度見る価値はあるんじゃなかろうか。

ダークタワー I ガンスリンガー (角川文庫)

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