そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

漫画『AKIRA』感想

映画版は何度か観る機会があって、原作漫画の方も読んでみたいなと常々思っていた本作。Kindle版は無く大版のコミックスだけなので敬遠していたんだけど、書籍まとめ買いのクーポンが出ていたので、良い機会ということで買ってみた。

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(ちなみにセットじゃなくて6冊バラバラでカートに入れなきゃ適用できなかった。そういうの上手くやってくれよAmazonさん・・・)


さて作品の話。力に目覚めた鉄雄の暴走とそれを追う金田、オリンピック建設現場に隠されたアキラの復活と大災害という映画での筋は漫画での3巻あたりまでの展開。そこから崩壊し無政府状態となったネオ東京を力を手にした子どもたちが支配する展開は『スクライド』のロストグラウンドを連想させられた。

良いよう利用されてきた子どもたちの反乱、「可能性」という力。このあたりのテーマ性がより強く現れているように思う。


映画では狂信的なアキラ信奉者としてしか描かれなかった老婆が実はすごく重大な役を担っていたり、敵対する暴走族クラウンが単なるやられ役なだけではなかったり、大佐なり竜作なり大人サイドの描写も豊富でそれぞれのキャラクターに彼らなりの信念なりがあって状況が動かされてゆく。

金田の冒険譚のような印象が強かった映画に対し、漫画は骨太な群像劇といった印象だ。(実際金田は一時退場してるしね。)


既に絶大な評価を受けている作品を改めて褒めるのもなんだか格好悪いけど、でも本当に読み終わってずっしり来るもののある作品だった。

・・・ただ、このサイズの漫画本はめっちゃ場所取るのが辛い。