そんな今日この頃でして、、、

コード書いたり映画みたり。努力は苦手だから「楽しいこと」を探していきたい。

『イーグルフライト』感想

PSVRを買ってから早くも一ヶ月。

PlayStation VR PlayStation Camera同梱版

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VRタイトルをいくつか遊んでいると、 広大な箱庭世界を自由自在に動き回ってみたいという欲求が浮かんでくる。

ゲーム性の付属物としてではなく、「世界」そのものを楽しみたい。そんな風に感じたりするのだ。

ちょうど先日「パリの空をワシになって飛び回る」という『イーグルフライト』が発売されたので、 さっそく買って遊んでみた。

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イーグルフライト | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイト

VR酔いを回避する工夫がなされたプレイ体験

進行方向を無意識に認識させるクチバシの描画や、速度が早まったときに狭まる視界など、 本作では随所にVR酔いを避ける工夫がなされている。

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僕は他のVRタイトルをやってみた限りではそれほど弱い部類ではないようだが、 それでも後述するストーリーモードなんかを小一時間続けられるのは、 この工夫による恩恵なのかもなと思うところ。

ただ、全く酔わないかといえばそんなことはなくて、 街道を右へ左へ低空飛行していると流石に気持ち悪くなってくる。

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また、視界が狭まる表現についてもちょっと変化が極端すぎる気がする。


飛行の表現については、フリーモードで遊んでいると最高まで加速しても速度感が足りないような印象だったものの、 ストーリーなんかで決められたコースを巡っていると十分に難易度があり、 丁度よい塩梅なのかもしれない。

ゲームでは巣から飛び立ち巣に戻るのだが、このあたりは画面切り替えで対応してしまっているのはちょっと残念。 離陸着陸って地味ながらも飛びものでは重要な要素だと思うのだ。 まあ値段なりというところか。

やや首が疲れる操作性

操作は視点をヘッドセットで、加速R2、減速L2、空気弾の発射(!)は□シールド(!!)は×を用いる。

体感ゲームということでMoveコントローラを使いたかったところではあるが、体験を阻害しない程度には簡素な操作系ではある。

一方で左右の方向転換は首の振り向きの動きとともに傾きでも行えて、ゲーム的には後者の方を行うように指示されるのだが、 これがなかなか慣れない。

落ち着いてできる場面では良いのだが、レースなんかではついつい振り向いてしまって首が回らなくて曲がれなくなってしまう。

あと、流石に小一時間もやると、首がちょっと疲れてくる。

アニメ的な表現のなされた荒廃したパリ

パリという実在の都市をわざわざ使うということは、 てっきりリアルなCGでの再現を行うのかなと思っていたのだが、 実際にはアニメ的なデフォルメ表現が入った街並みとなっている。

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エッフェル塔やノートルダム寺院などの名所は配置されているものの、 その他についてはあまり代わり映えしない建物が延々と並ぶ感じなのはちょっと残念。

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もっとも、本作はあくまで実験作的な位置づけだと思うので、 「探索するだけで楽しい」的な部分は今後出てくるであろう同様の箱庭ゲームに期待していきたい。

(TLoUレベルの都市を探索できたら楽しいだろうなと妄想するところである。)

単純ながらも楽しいマルチプレイ

そんなわけで、観光シミュレーション・探索ゲームとしてはいささか残念な印象だったのだけど、 意外にも(?)マルチプレイがとても楽しい。

先の空気砲やシールドがあるということから分かるように、 実はこのゲームは空戦を楽しむことがメインなのだ。

ゲームとしては3vs3の6人プレイでランダムにポップするウサギを取り合ってこれまたランダムに指定される巣に持ち帰る、 いわゆるキャプチャー・ザ・フラッグだけ。

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だけなのだが、この空戦感が相当に楽しいのだ。

空気砲は結構当たりやすいのでいかに街並みを縫って飛ぶかの勝負になるのだが、 先の体感的な操作性と相まって非常に熱中できる。

そして2対1の状況は相当に苦しいので、チームでの連携が必須となってくる。

ここのところ『スプラトゥーン』や『オーバーウォッチ』のような敷居を下げたシューティングが流行する傾向にあるが、 感覚的にはそれに近いだろうか。

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悩みどころはマッチングで、今のところ上手く6人揃ったことがないことか・・・


【PS4】イーグルフライト(VR専用)

【PS4】イーグルフライト(VR専用)

そんなわけで、本作は環境探索ゲームっぽい宣伝をされがちだけど、 どっちかというとお気軽な空戦ゲームとして新鮮な操作感もあって面白かった。

もう少しそっちの方を推した宣伝をすれば良いのにって気がする。